時代の“先”を読む経済学
著者 伊藤元重
「経済学」の観点から見れば、新聞・ニュースから時代の流れが読み解ける! 本書はメディア露出も多い著名な経済学者が、時代を読み解くための「ニュースの読み方」を説いていくもの...
時代の“先”を読む経済学
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商品説明
「経済学」の観点から見れば、新聞・ニュースから時代の流れが読み解ける! 本書はメディア露出も多い著名な経済学者が、時代を読み解くための「ニュースの読み方」を説いていくもの。「企業戦略」「流通・マーケティング」「国際経済」「為替」「マクロ経済」「経済政策」の6つの方向から、時代を読み解くためのポイントを解説。その上で、TPP、中国・アジア戦略、国債問題、格安航空会社、ユニクロ論、これからのマーケティングなど、今話題のトピックを元にして、著者ならではの「70の視点」を説いていく。明日から情報の本質がクリアに見えてくる、伊藤流ニュース深掘り術。
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書店員レビュー
本書は、経済学研究...
ジュンク堂書店福岡店さん
本書は、経済学研究の第一人者でもある著者が、某紙に連載している原稿をまとめたものである。一般読者に対しては、自分の目で経済の流れを読むためのポイントを解説する内容となっているが、それは同時に国内企業に対して、デフレを生き残るための厳しい指摘にもなっている。
また、エネルギー問題や後期高齢者医療問題、TPPと農業問題、電子書籍問題などにも触れられており、「現状を維持したい」と考えるのが人間の常であるが、「改革や変化」を受け入れなければ先は見えないという。あなたは著者の提言を受け入れられますか。
社会書担当Y
経済学の視点で、様々な社会の動きを読み解くヒントが書かれています。
2011/10/23 21:51
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:龍. - この投稿者のレビュー一覧を見る
経済学の視点で、様々な社会の動きを読み解くヒントが書かれています。
本書は70の最近ニュースになった物事について、伊藤元重先生が解説をしています。ヒントとなるのは、解説のあとのちょっとした示唆。決して結論的な言い方をしているのではありませんが、ニュースの裏に隠された本質を考えるきっかけを与えてくれます。
以下、気になったところ。
「経済は三つの目で見なくてはいけないそうだ。一つは経済をマクロで見通す力である「鳥の目」、そして二つ目は業界の細部であるミクロを見る力である「虫の目」だそうだ。ただ、もっとも重要なのは第三の目である「魚の目」であるそうだ。」
「魚の目」というのは、時代の流れの変化を見る目です。ドックイヤーと言われる昨今、益々早くなっている変化を読みとる力が必要ということなのでしょう。
「確かに、日常の消費であれば、衣食は十分に足りている。だからこそモノとして消費ではなく、コトとしての消費が重要になるのだ。」
商品で考えるとモノを選ぶための基準は、機能や価格。コトで考えると、その基準は自分にとっての価値となります。その価値が何であるか見極めることが大切です。そして、コトで考えると価格はあまり重要視されないことも事実。いわゆる高付加価値の商品はコトを視点に考えられるということなのでしょう。
あまりに多くのニュースが毎日入ってきますが、そのなかの重要なものに対して深く考えるためのヒントになる一冊でした。
龍.