カクテル・パーティー
著者 著者:大城 立裕
本土復帰前の沖縄。主人公の「私」は、米軍基地内のカクテル・パーティーに招かれる。パーティーの主催者はアメリカ人のミラー。招かれたのは、中国語会話のグループの中国人弁護士、...
カクテル・パーティー
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商品説明
本土復帰前の沖縄。主人公の「私」は、米軍基地内のカクテル・パーティーに招かれる。パーティーの主催者はアメリカ人のミラー。招かれたのは、中国語会話のグループの中国人弁護士、新聞記者。それは和やかな国際親善の雰囲気で終始した。その夜、M岬で主人公のひとり娘が米兵に犯された。犯人告訴の助力の為に仲間を訪ねた「私」はミラーの職業や意外な事実を知る。事件をきっかけに国際親善の仮面は暴かれ、秘められた傷痕がえぐり出された。第57回芥川賞受賞の表題作ほか3編。
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表題作含む短編集
2025/01/23 12:35
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
大城立裕さんが沖縄の作家として初めて1967年に芥川賞を受けた表題作をはじめ、3篇の短編が入っている。
表題作が書かれたのは1960年代、アメリカ占領下の沖縄を舞台に、「親善」の名の下、見えなくされた問題をあらわにする沖縄文学だ。
この物語では、お互いに「不都合な真実」を覆い隠すことで成り立っている「国際親善」の欺瞞が暴かれるのだが、それは沖縄の問題に限らず、今もアメリカに弱い日本の姿や、深く考えずに国際交流や国際親善という言葉に騙されてしまう現代にも重なる。