全てが繋がる2巻
2024/07/31 14:41
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投稿者:MIKA - この投稿者のレビュー一覧を見る
1巻が短編集のような形式だったから、そんな感じで続いてゆくものだと思っていたら、全てが繋がる2巻でした。
圧巻です。
少し悲しくて、でも誇らしくて、未来に希望が持てるようなそんなお話でした。
おなかいっぱい!
2016/10/28 20:20
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投稿者:moon - この投稿者のレビュー一覧を見る
「血と霧」1巻と2巻同時購入がオススメです。
超大作の映画を前編後編通して一気に観た感じ。それくらいお腹いっぱいです。美味しいもの、不味いもの合わせてすばらしいコース料理を堪能できました。
この小説の世界観はなんとなく暗くて明るい未来も少ない人達ばかりだけど、主人公や脇役達などはみんな力強く生きていてカッコイイです!だからこそ主人公二人以外の登場人物のキャララフがあったらもっと良かったな。
ギイの美しさ、ティルダのウィンク、ヴィンセントの優しい笑顔など挿し絵がないなんて勿体ない!それでなくても私はティルダ姉さんに惚れちゃってますから♪
「無名の英雄」というサブタイトルを見ると泣きそうになります。続編を待ちたいと思います。
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絶対的な血液の価値を誇る女王が支配する階層社会・ライコスの最下層で出会った、血液専門の探索者ロイスと女王の20番目の王子ルーク。そして傭兵のヴィンス、ティルダ、美貌の調血師ギィ…
登場人物(動物も、植物も)血を持つ者は皆が、生まれ持った血の運命に翻弄され、崇拝しつつ恐れ、裏切りながら信じ合い、幾重にも複雑な感情がもつれあう。
いつもながら、多崎礼さんの紡ぐ物語は甘くない。
愛し合う2人は幾重にも引き裂かれ、愛娘を失った過去に苛まれ、心を通わせた少年は死へと向かう。
悲劇の瞬間の描写がなくても、同じ瞬間を味わったように、辛く哀しい。
だからこそ、ルークの誇り高い心や、ロイスとグローリアのどうしようもなく純粋な愛が、一層強く揺るぎなく輝くのかもしれない。
そしてこれもいつもながら…終章には、それでも人は生きていく、生きていけると、確かな希望を残して終わる。
きっといつか、ルークを慈しんだ面々が、また笑顔で再会出来る日が来るのではないかと。
数々の切なく美しいシーンの中でも、ギィがロイスに別れを告げるとき、同じ言葉を繰り返すシーンが、個人的には最高。
スピンオフ描いてくれないかなぁ。
この世界も、緻密に作られた多崎ワールド。
他人の血を取り込む事によって、力を得たり、意思を支配したり出来るという設定が、言葉に出来なかった思いを時を超えて伝える仕掛にもなって、物語の時間軸を軽々と飛び越えてしまう。
魔法使いが出てくればファンタジー、不思議な生き物が出てくれば異世界、なんてものじゃない!
この世界の物語が2冊で終わるなんて勿体無い‼️
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スチームパンク探偵譚の後篇。
表紙のルークがかっこかわいい。
ロイスを煮え切らないというのは簡単だけども、でもやっぱり最後まで頑張ったねと労いたい。
ギィはほんと好みのキャラしてたなー。
しかし子どもが死ぬのはツライ……本当にツライ……。
多崎先生によるとこれはシーズン1で、シーズン3まで構想があるということなので、続きを心待ちにしたい。
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久しぶりに心震える本に会えた。ずっと手元に置いておきたい特別な本だ。辛い運命を歩んだ登場人物が多かったけれど、精一杯生き、愛情という物を見つけられたその人生は短くとも暖かい光に包まれたものだった。恋愛、親子愛、友愛、こういった確かなものを知り得た者は、大人だろうと子供だろうと立場貧富にかかわらず強いなと思った。
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★ネタバレありです!★
久しぶりに大満足な本に出会うことができました。
1巻はワクワクしながら読みましたが、2巻は切なくて思わず泣いてしまいました。
先が気になって、一気に読み切りましたが、もう一度、じっくりと読み返してみたい作品です。
途中まで読んでみて、副題の「無名の英雄」は第四話のローグを指していると思いながらも何となくしっくりこない気がしていたら、最後まで読んで、著者の意図がよくわかりました。無名の英雄はルークのことだったのですね。とても切ない…。
ルークの第一印象は「なんて尊大な王子様!」でしたが、最後まで読んだみて、印象ががらりと変わりました。ロイス達と出会って、市井の生活や殻の世界を知ったりすることで、最終的には大切な人達を命をかけて守り抜いたルークの生き様に泣かされました。
ところで、ヴィンセントは助かったのでしょうか?ヴィンスも公的には亡くなったことになってますが、アドリア姫の言葉からはヴィンスは生きているようにも受け取れます。とっても気になります。(ヴィンセントには今後も陰ながら活躍してほしいと思っているので。)
著者の多崎礼さんのブログを読むと、1、2巻はシーズン1とのことですし、シーズン2の刊行を心待ちにしています。
あと、読後に2巻の帯をじっくりと見て「吸血鬼×…」と書いてあるのにびっくり。そういわれてみれば、太陽光や銀が弱点となっているなぁ、と納得。でも、私の中では「吸血鬼」→「悪役」という印象が強いので、個人的には、この物語の世界では彼らが普通の「人間」としておきたいと思っています。
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文字通り血の持つ能力が、その人の貴賎を左右する世界の物語。
血は、情報にも武器にも、もちろん金にもなる。
高い能力を持つ王族が君臨し、力を持たない者は、蹂躙される。
主人公は、人生のすべてを失い、最下層で生きながら死んでいるも同然の生活を送っていたが、ある少年の捜索を機に、人生の意味を取り戻し、王家をめぐる陰謀に巻き込まれる。
久々に大当たりのファンタジー。
2巻で終わりなのが惜しいくらい。
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シーズン1の2作目。というより上下巻といったほうが良かったのでは?
1作目より各自のキャラクターが深掘りされ生き生きとしている。ギイの昔話はなかったが、このキャラは謎としておきたい。
前作と比べて切ないストーリー。伏線は全て回収されオチも綺麗についた。出生の秘密などはなかなかに意外性があり面白かった。
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完結編の2巻もとても面白かったです。ロイスやルークの過去が壮絶で切ない。そしてロイスが捜し求めていたミリアム…そんな!となりました。残酷な真実。ルークの決断と結果も、そんな!となりましたが。でもラスト辺りのロイスとアドリアの会話に一縷の望みを託して、続きもあったらいいなと思いました。血に支配された、この世界観がとても好きでした。
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ゴシックパンク吸血鬼疑似親子モノ…で好みの要素たくさんでそこそこ楽しい。作中で「人間」と言われてる方は、銀と日光に弱く、血による他者支配ができる、などの特徴から吸血鬼、そして敵対する「純血種」の方が人間なんだと思われるが、敵役の純血種や女王に魅力やストーリー性が乏しいのが残念。生まれつき血のバリューが高い=俺強い、となる世界観のため、あまり主人公に共感できないのも△。
また主人公は中年と思われるのだが、作中から年齢不詳な感じが漂う。吸血鬼故に長寿、だからなのではないかと思うけどここも説明がほしかった。吸血鬼と人間の寿命の差って鉄板ネタなので。
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1、2巻というより前後編とか上下巻と言ったほうが正しいような。
多数あった伏線を回収しつつ、ラストまとめたのはうまかった。やたら登場人物が不幸だらけなのは最近の流行りっぽいけど、それが一応本筋に影響するので、まあよいか。
血の内容ですべてが決まる世の中、という設定よりも、『殻』という世界設定が面白いなぁと思った。あまり活かされてなかったけれど。
ラストがやたらヒロイズム満載でちょっとだけ鼻白んだので☆3つに下げました。
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で、2巻。ネタバレますよーーーーー。
まず表紙のルークのビジュアルで「可愛けりゃ許される」フィルターかけてやってもいいかと思っちゃいますが、最終的にね、本当に犠牲になるとは…そりゃ見直しますよ。
定番ポジションとして、ティルダとヴィンスとか、ものすごくいろいろありそうなギィとかが、本当に脇役のまま終わったのが残念だけど、前後編だとこのくらいか。かと言って続編続編で続けられても萎えるので、あと1〜2冊くらいだったら蛇足にはならなそうだけどなぁと。
ちなみに「吸血鬼✕スチームパンク」って帯に書いてあるけど、吸血鬼かどうかは微妙な気がするけれど、ファンタジー色強めのスチームパンクは、ありそうでそんなに読んだことなかったので、新鮮でした。
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ロイスの過去が少々食傷気味でした。グローリアの性格が受け入れられなかった。
ルークの成長と覚悟に切ない気持ちになりました。
続きはあるのでしょうか。
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「血」がすべてを決める世界で生きる人たち
かなり作り込んだ世界観で大変好みでした。
ラストまで容赦ない展開でとてもよかった。
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14:悲しい、というよりは痛くて痛くて重かった。子どもたちが、幼いながらに自分たちの選ぶべき道を選び為すべきことを為す、そうせねばならないと追い込んだ多くのものと、生きることを諦めなかった登場人物たちの意志が尊くていとおしい。めっちゃ良かった……!