チェスタトンだから手ごわいです
2022/12/06 09:40
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
4年前に読んだ「木曜だった男」以来のチェスタトン氏、その結末に脅かされたが内容は推理小説ではなかった、これを読んだ当時の私はチェスタトン氏によるチェスタトン小説と勝手に命名していた。創元推理文庫ではINNOCENCEを童心と訳してタイトルにしているが、新潮社では「純智」、ちくま文庫では「無心」、ハヤカワ文庫では「無垢」と訳されているがどれも同じ短編集のようだ。てっきり私は、最初の作品、「青い十字架」にカッコよく登場したパリ警視庁警視総監の捜査官・ヴァランタンがこの後ブラウン神父の力を借りて難事件を次から次へと解決していくのだろうなと勝手に想像していたのだが、作者が「木曜だった男」の人だということをすっかりと忘れていた、相棒になったとは国際的犯罪者のフランボウで、ヴァンランタンときたら・・・
読むならばこちらを推します!
2019/03/10 22:50
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投稿者:はるはる - この投稿者のレビュー一覧を見る
ちくま文庫でも「ブラウン神父の無心」という書名で同じ本が存在する(INNOCENCEをどう訳すかなんだろうけど)が、こちらの方が訳が格調があるというか、設定されている時代に即している感じです。読むならば、こちらを推します!
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チビで地味なブラウン神父が、超能力並みの推理力で一瞬にして謎を解いていく物語。謎がわかったぞ!という感動をまったく読者に与えない。ブラウン神父は最初からすべてお見通しでした、私は愚かなので最後まで読んでやっと理解しました、と自分の卑小さを自覚することはできる。相棒のフランボウは、第一話でこそ天才的泥棒として活躍したが、のちの話ではワトソン君的な相槌要員になっていて残念。チェスタトンの「木曜日の男」の哲学さが良かったので、こちらも読んでみたがいまいち。
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傑作と謳われる短編集だが、
ミステリとしては古くささが否めない。
驚かされる様な話は一編も無かった。
批判と皮肉に満ちた独特の文章が、
段々と味わい深いものになってくる。
そこに面白さを見出せれば、
それなりに楽しめる作品。
古典作品はどれもそうだが、
現代の作品を数多く読む前に、
特に学生の内に読んでおくと良いのだろう。
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作家名も題名も既知のものだったので蔵書リストをチェックしたが見当たらないので購入。
読んだ覚えあったけど、ふつーにおもしろい!
隙間時間に手に取りやすくて良いんだよなー。
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The Innocence of Father Brown
ブラウン神父もの第一作
シャーロックホームズのライヴァルとのことだが、物語のわかりやすさや冒険感などはコナンドイルの方が強い。
ブラウン神父ものは、謎が出てきてそれが解決されるという意味ではきちんとした探偵小説だが、それ以外の部分で他の探偵小説との違いを強く感じた。読んでいると、どことなく幻想的で不思議な雰囲気になった。また、「神の鉄槌」はブラウンものでも比較的わかりやすい推理もので最後の結末もかっこよくて印象的だった。
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中々面白かった!
有名だそうだけど、今まで知らなかったので読んでみました。
文章が思っていたよりも独特で風景描写とか綺麗だなと感じました。
トリックも中々思いつかないようなものも多く面白かったです。
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修飾が多いが物語の骨格はシンプルでわかりやすいし謎に魅力がある。完成度が高い。トリックがシンプルなのもわかりやすくていい。
探偵のブラウン神父に魅力はない。フランボウの方がいい。
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こりゃあダメだ。
情景描写ばかりで、しかも一文が長くダラダラと続く。
我慢して第一話を最後まで読んだが、結末も「だからどうした!」だった。
で、第二話以降は未読。
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内容はさておき、翻訳にメリハリがなく、読むのが全然楽しくない。機械翻訳を少し手直ししたような感じで、つまりは著者の意図を伝えようという気がないように感じられた。
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G.Kチェスタートン(1911年M44年)
ブラウン神父シリーズ初読み。世界三大探偵はホームズ、ポアロとブラウン神父らしいとも。
小柄で団子鼻でパッとしない神父さんと天下の盗賊から足を洗った長身イケメン探偵の凸凹コンビが深い洞察で難解な事件を解決してゆきます。ゆるーい設定BBCドラマシーズンは大好きでよく観てます。
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みんな大好きブラウン神父、と評判なので試しに読んでみた。
ブラウン神父というキャラクターは非常に好感が持てる。ポワロやホームズと違って穏やかで腰が低く、推理をもったいぶり方も哲学的でおもしろい。
自分の時代背景に対する知識が浅いのもあってか、自分が謎解きをするというよりはブラウン神父の語りをなぞるという楽しみ方しかできなかった。
有名な「折れた剣」はさすがにおもしろかった。
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トリックもキャラも非常に面白いのだが…。なぜだか合わない。このもってまわった表現が。わざわざ遠回りするような。「ジェゼベルの死」もそうだった。読みにくいのだ。これわもう、これまでの読書体験による癖のようなものだろう。楽しめなかった。残念。
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円顔の小柄な老神父、ブラウン神父。
亡くなった人に寄り添うため、教会関係者に呼ばれて、事件現場の端に居ると思ったら、あっという間に事実を暴く13篇。
なんて書くと、殺伐とした印象だけれど、ブラウン神父はどこまでも穏やかに真実を指摘する。
稀代の怪盗、フランボウをいつの間にか改心させて相棒にしてるし。
何事も力押しなフランボウとそれを諌めつつ淡々と謎を解くブラウン神父のコンビも楽しい。
それにブラウン神父が赴く館、屋敷が素敵だった。
精美を誇る古庭を見晴らすベランダ、怪奇とさえいえる美しさの熱帯植物がところせましと繁茂しているガラスの温室、竹か強い熱帯産の籐で出来た河面の細長い家、陽ざしをいっぱいに受けた田園の上に豪雨を降らす暗雲となって腰を据えているかに見える教会。
ドラマなら映像でみられるのかな。
青い十字架 奇行を繰り返す男の謎
秘密の庭 警視総監の自宅に現れた首を切断された死体
奇妙な足音 会員制レストランに響く奇妙な足音の秘密
飛ぶ星 クリスマスの晩に消えたダイヤモンド
見えない男 3人が見張る部屋から消えた犯人
イズレイル・ガウの誉れ 失踪した古城の主と首無し死体
狂った形 東洋通の芸術家の不審な死
サラディン公の罪 僻地で隠遁生活を送る公爵の結末
神の鉄槌 小さなハンマーで撲殺された男
アポロの眼 新興宗教の祈りの最中に起きた転落事故
折れた剣 英雄の将軍の真実
三つの兇器 死を感じさせない朗らかな男の死の真相
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古典、往年の名作を知ると読みの視野が広がる。
純文学系の古典、名作にも手を伸ばしたいところだが、主なテリトリーであるミステリで手一杯である事情はさておき。
ということで、ブラウン神父シリーズ第一作目、『ブラウン神父の童心』。
ぼんやりとした丸顔で小男のブラウン神父と、犯罪界に名を馳せていたがブラウン神父との幾度かの邂逅を経て改心し相棒となったフランボウのコンビが各地で巡り合う事件を解決していく。
チェスタトンは初読。なるほどこういう作風ね。
う~ん、何か入り込めない。
あくまでも個人的な感覚だが、文化的地理的違いによりあまり思い浮かべられない細かな情景描写が多いなと思うのと、3人称語りということもあるのだろうが、一話一話の入りが毎回違う雰囲気がして一話毎につんのめる感じ。
連作感が薄いというか、ぶつ切りにされているというか。
それでも、一冊読み終える頃にはブラウン神父の全てを見透かす目、罪人の心に宿る微かな光に情を寄せるはからいがしっかり印象付きました。
フランボウはもっと活きてもいいと思うのだけどな。