まだまだ知らない良作がたくさんあります
2017/08/06 10:34
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投稿者:ずんのすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリー作家有栖川有栖が独断と偏見で?選んだ様々なミステリー登場人物・作家を紹介した本。もちろん嗜好にやや偏りがありますが、ミステリー歴が長い人でもあまり知らないような作家・良作が紹介されていて、ミステリー初心者の人でもマニアの人でもこれから読みたい本を探すときにはうってつけの一冊です。
ミステリ小説のガイドブック
2023/02/25 10:59
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投稿者:neige - この投稿者のレビュー一覧を見る
図書館で借りた本
エッセイには、あまり興味はなかったのですが、<はじめに>の中で、ミステリのガイドブックとして…。とあったので読んでみました。ミステリとサスペンスの違いが書かれていたり。まさしくガイドブックでした、気になる作品もあったりで読んで良かった。
有栖川さんの柔らかい文章がとても好きです。
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【内容情報】(出版社より)
ミステリ小説という「国」には作家が造形した様々な「人々」が住んでいる。誰もが知る名探偵、事件の鍵を握る意外な人物、憎めない脇役、不可解だけれど目が離せない人……そんな人たちを通して、ミステリを読むおもしろさが何倍にも膨らむ「ツボ」を刺激してくれる、ミステリファン垂涎、読まず嫌いの小説ファンには目からウロコのエッセイ集。
ホームズ、ルパン、エラリー、金田一耕助という直球もあれば、明智小五郎の妻・文代といった変化球も織り交ぜつつ、本格ミステリの古典とされる『グリーン家殺人事件』やジョン・ディクスン・カーの密室モノ、ハードボイルドではロス・マクドナルド、ミステリの日本三大奇書とされる『ドグラ・マグラ』『黒死館殺人事件』『虚無への供物』まで目配りをきかせた人選は、格好のミステリ国へのパスポートになっている。
本書の最大の魅力は、古今東西の名編に、「有栖川有栖」がどのような読書体験を得られたかという個人的な経験が色濃く反映されていること。当然そこには作家だからこそ影響を受けた人物造形やトリックといった"栄養分"も含まれており、著者のファンはもとよりミステリファンにはたまらないエピソードばかりである。エッセイ集とはいえ1話読み切りスタイルでは必ずしもなく、取り上げたそれぞれの作品と登場人物が相互に響き合う連関性を保ち、読み進めていくうちにいつの間にか読者は、作品や登場人物を離れた「ミステリ国」そのものの奥深さに引き込まれていくだろう。作家ならではの読みが冴える待望のミステリガイド!
ヴァン・ダイン
シャーロック・ホームズ
松下研三
明智文代
ほか全52人
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
これぞミステリ!と膝を打ついかにも“らしい”52人。あの名探偵から、つい見逃してしまう存在まで、名編の多彩な登場人物にスポットライトをあて、世相を織り交ぜながら、自在に綴ったエッセイ集。作家ならではの読みが冴える、待望のミステリガイド!
【目次】(「BOOK」データベースより)
ヴァン・ダインーS.S.ヴァン・ダイン『グリーン家殺人事件』『僧正殺人事件』/シャーロック・ホームズーコナン・ドイル/松下研三ー高木彬光/明智文代ー江戸川乱歩/スコット・ヘンダーソンーウィリアム・アイリッシュ『幻の女』/アリスーウィリアム・アイリッシュ『消えた花嫁』/金田一耕助ー横溝正史/三原紀一ー松本清張『点と線』『時間の習俗』/黒後家蜘蛛の会ーアイザック・アシモフ/サッカレイ・フィンージョン・スラデック『黒い霊気』『見えないグリーン』〔ほか〕
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ミステリ作品とキャラクタの紹介エッセイ。怪盗ニックシリーズが読んでみたくなった。自分も小学生の時にホームズ・ルパン・乱歩を読んでいた。好きだったのはルパンかなぁ。ホームズはアレンジされたテレビドラマが多いのにルパンは三世くらい?怪盗は胡散臭くなってしまうからかしら。大路浩実さんの各回のイラストが深くて素敵。
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これぞミステリ!と膝を打ついかにも“らしい”52人。あの名探偵から、つい見逃してしまう存在まで、名編の多彩な登場人物にスポットライトをあて、世相を織り交ぜながら、自在に綴ったエッセイ集。作家ならではの読みが冴える、待望のミステリガイド!
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ミステリ国に住む人々に焦点を当てたエッセイ集である。名探偵や、その相棒、たまには脇役、そして彼らを生み出した作者や、その作品が生まれた背景にまで及ぶこともある。紹介されている作品を読んだことがあってもなくても、とても魅力的であり、未読の作品はついつい読みたくなって、メモを取ってしまったりもする。愉しくわくわくするひとときをもたらしてくれる一冊である。
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ミステリ小説の登場人物を取りあげたブックガイド。懐かしい作品、興味はありつつ手を出し損ねていた作品が挙げられていて、読みたい本がまた増える。
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全部が分かる訳ではないが、ほとんどが昔読んだものばっかし。懐かしい~ そして、改めて読み直したくなった。切りがなさそう・・・
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有栖川有栖が日経新聞に連載していたミステリーのコラム。古今東西のミステリーのに登場する主役たちと、そのミステリーについて語る。
私自身は、日本のミステリー、特に時代物の謎解きは読まないが、書名や登場人物くらいは知っているものばかり。翻訳物は、高校から大学にかけて読み漁っていた頃の作品が多数取り上げられていて、楽しかった。
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全く、作品も探偵も作家も知らないのがあったのが収穫〜
(41)ロバート・ファン・ヒューリックのディー判事。なんと、唐代の判事で、中国の公案小説を、オランダの外交官が仕立て直したシリーズだそう。長編14冊と短編集2冊。最近すべてポケミスに入ったらしい。やったー。
ジーヴズシリーズを「ミステリではない」と言い切ってて気持ちよかった。
あと、グリコ森永事件の〈かい人21面相〉について、「怪人二十面相は地方遠征しない」との噛みつきが、何だかズレてて可笑しい。
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エッセイ仕立てになっているミステリ・ガイドブック。
日本経済新聞に連載されていた為に、ミステリファン以外の読者にも理解して貰える様な掘り下げ方になっていて、ミステリ好きの当方としては「そこまで説明するのか」という歯痒さもあったが、有栖川さんファンなので書かれた物は全部認めたい。亜愛一郎シリーズの隠れキャラの話など、実に面白かった。
欲を言えば本格ミステリの作家と作品だけに絞って貰いたかったが、新聞連載だと偏れないのだろうな。ミステリ雑誌の連載とはやはり違うね。
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表紙のデザインが目を引いたので、手に取った。
やっぱり、ミステリを書く人は、古今東西、様々なミステリを読んでるなー……。
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有栖川有栖によるミステリのガイドブック。日経に連載されたものを再編集。敢えて、シャーロックホームズを二番目に、最後にアガサクリスティーをもってきているのが印象的。有栖川有栖が、小さい頃からミステリに傾倒していく過程が少し見えて、自身もハマった推理小説の昔が蘇る。そんな構成になっている。ポワロ、ホームズはもちろん、名作そして誰もいなくなったの衝撃。明智小五郎などなど愛すべき孤高のキャラクター。
今となっては、人生の娯楽の一つだよなと思う。ストーリーとプロッティング、文章でミスリードしていく技法は、小説の中でももっとも構えた読者との戦いのよう。有栖川作品のファンでもあるので、ルーツが名探偵にあったりするのも始めてわかった。
忙しいと、つい本から離れてしまいそうだけど、またコーヒーと一緒にミステリを、なんて気持ちになるね。
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古今東西のミステリーに出てくる探偵、怪人、刑事、ワトソン役、犯人について語ることを切り口に、ミステリーの面白さやあれこれを、著者の思うがままに述べたもの。結構古い作品が多いので、知らない人物がたくさん出てくるが、それでもその人物像が生き生きと伝わって来る。有栖川有栖さん、小説よりエッセイの方が上手じゃないの、と思うくらい。52人が紹介されている。泡坂妻夫の探偵亜愛一郎が出てきたので、ほほう有栖川さん、ちゃんと分かってるじゃないの、と偉そうにもつぶやいてしまいました。
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楽しそうに語ること語ること。
連載の独自ルールが『故人の著書』ということもあり、私が苦手な「比較的古い」「外国」の作品が多かったけれど、それでも大変魅力的に思えてきた。古典に挑むつもりで読んでみるかなぁ。
すでに連載は終了しているようだけど、今回とは逆のルール(現役のミステリ)の紹介もぜひ読んでみたい。
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目次を瞥見。ディー判事の名が目に入り、一も二もなく借りてしまう。
一気に楽しく読んでしまう。
あまたの名探偵を紹介する本は数あるが、本書は語り手やサブキャラクターや犯人から実在の人物まで網羅した上、初心者を引き込み、上級者を唸らせる好個のミステリ案内になっている。
ユーニス・パーチマンが入っているのは嬉しい。『ロウフィールド館の惨劇』は私が読んだ中で最も怖い小説。自動的に最も怖い犯人だ。
ディー判事を語る以上、作者ヒューリックによる微笑ましい自筆イラストにも触れていただきたかった。そこは残念。