ブルー・ブラッド
23世紀の火星都市。15歳のヴィクトールは、「ブルー・ブラッド」と呼ばれる名門の家に生まれ、しかも遺伝子操作をした「強化人間(ユーベル・メンシュ)」でもある、超エリートだ...
ブルー・ブラッド
商品説明
23世紀の火星都市。15歳のヴィクトールは、「ブルー・ブラッド」と呼ばれる名門の家に生まれ、しかも遺伝子操作をした「強化人間(ユーベル・メンシュ)」でもある、超エリートだ。軍の士官学校に入学したヴィクトールは、辺境のコロニー出身のユージィンと出会い、2人は親友となる。だが、すべてうまく回っているはずのヴィクトールの未来予想図が、少しずつ変わり始めていくのもこの頃だった…。
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陰謀渦巻くブルー・ブラッドの世界
2001/11/08 10:49
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投稿者:うつほ - この投稿者のレビュー一覧を見る
『キル・ゾーン』シリーズの番外編とも言える話。しかし、ただの番外編としては勿体無い。これだけ読んでも充分面白い。また、コバルト文庫というだけで手に取らないのも勿体無い。
23世紀の火星都市。クリューガー家の嫡男ヴィクトールは、特殊な遺伝子操作で生まれたユーベルメンシュだ。ユーベルメンシュには半身と呼ばれる存在がある。文字通り双子で生まれてくるのだ。不安定な存在の彼らには、お互いが無くてはならない存在である。だがしかし、ヴィクトールの半身アルトゥールは、ある日死に至る。そんな彼が気にするのは、士官学校の試験で彼の後ろに付けている辺境惑星出身のユージィン。
そんなおり、彼はブルー・ブラッドの総帥アフォルター家のパーティーに招かれ、その娘アンゲリカに告げられる「総帥も彼には信頼を寄せている」と。いけるかもしれない。この国を動かす最も中心へと。舞い上がるヴィクトールだが、彼の描いた未来予想図は狂ってゆく。
陰謀渦巻くブルー・ブラッドの世界と、ヴィクトールとユージィンのかけひきがいい。『キル・ゾーン』みたいな長いシリーズに手を出すのを躊躇する人も、こちらから入ってみてはどうだろうか。