相対性理論の「宇宙観」をゼロから理解するのに最適な一冊です!
2020/01/31 09:12
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、様々な分野の知識がわかりやすく理解できると大好評の講談社「ブルーバックス」シリーズの一冊で、同巻は、時間と空間について考察された書です。読者の中に、「時空とは何ですか?」と尋ねられてすぐに答えられる方はどのくらいおられるでしょうか。多分、ほとんどの方は答えられないと思います。時空とは、時間と空間の融合したもので、その歪みは重力の本質であるという、アインシュタインの画期的な発明から生まれた概念なのです。そして、この概念には不思議なことがいっぱい詰まっているのです。ぜひ、この機会に「時空」という概念について詳細に学んでみませんか。まさに、この書は、相対性理論の「宇宙観」をゼロから理解するのに最適な一冊で、これを読まれた後には、新しい視野が開けてくるかもしれません。
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投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
時間と空間を合わせて時空が相対性理論で伸び縮みすることを慣性力と重力の等価原理などの説明でわかりやすく書かれている
「馬の耳に念仏」の八つぁん
2017/09/14 10:48
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投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「重力波が経過している間、真空空間は伸び縮みする」といった表現は一生に一度するかしないかだろうが、宇宙の始まりの証明といったことがどれだけロマンに満ちたものであるかは伝わってくる。
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時間と空間はなぜ一体不可分なのか? 時空のゆがみこそが重力の本質とはどういうことか? 山田流徹底解説「からくり」シリーズ最新刊。
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好きなジャンルの話なんだけど数式が多くて難しかった~。
でも重力に関する話は興味深く、身体の重力感覚と比較してみると非常に面白かった。
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内容は面白いのだが、説明が長い。相対論をたやすく理解しようと思うのが間違いかもしれないが。結構じっくり読まないと間が飛んでしまいました。平易な文で書かれていますので啓蒙書としては良いと思う。
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特殊相対論と一般相対論のさらっとした解説本は多いけど,これはかなり踏み込んだ内容で面白かった。
テンソルの概念もざっくり説明して,アインシュタインの重力方程式も,測地線方程式もしっかり出てくるなどなかなか思い切った内容。最後はインフレーションによる原始重力波について,Eモード偏光とBモード偏光の仕組みにも触れつつ紹介していて,雑誌ニュートンくらいの解説では飽き足りない人にちょうどいいレベルなのではないかな。
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時空とは何かどういう仕組みか、それを表す理論である相対性理論についてが紹介・解説されている本です。
一章で時間と空間がどうして一体不可分なのかが解説されています。サブタイトルが気になった私は一章だけでまんぞく。物理学の正確な表現と、一般向けに分かりやすくしようとしたと思われる砕けた表現が入り交じっていて、文章のテンポが悪く非常に読みづらい印象でした。
(二章まで読了)
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特殊相対性理論が説く時空の性質について,平易な水準から解説を始め,そこから一般相対性理論による,重力と時空の関係を説明し,更にそれらの根拠となる,重力波の観測に関しても扱う.私の理解が十分でないのかもしれないが,推進力を得て加速するロケットと,重力場内で静止しているロケットとを,内部から見れば同一視できる(等価原理)とした上で,92ページ以降で,時間の進み具合や光の経路についてもこれを適用できるとし(ここが飛躍して見える),重力ポテンシャルエネルギーとの関係を扱う記述はおかしいと感じた.重力で光が曲がるのは最終的に時空そのものの歪みで説明するはずで,単に加速するロケット内で光が慣性に従うというレベルの話ではないのでは?それを抜きにしても結局光速が変化するという話なら,濃度勾配のある溶液中での屈折の例とかが適切かと思う.一般相対性理論では時空の歪みを扱うが,物体が時空の歪みに従って最短の測地線で運動すると同時に,それ自体でも時空を歪ませるという相互関係にあること,測地線自体は微視的にはミンコフスキー時空として,等速直線運動をしているとみなせる座標系を集めたものから成っていることが理解できた.一般相対性理論の方程式は,空間の曲率と質量・エネルギー・運動量の相互関係を規定しているものの,エネルギーと質量の相互関係も考える必要があり,非常にややこしいということを認識.あと曲率についての説明がよかったと思う.
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時間と空間について、ニュートン的な時空からアインシュタインの時空へと至る過程や、一般相対論が示す時空の姿について解説している。一般向けの本ではあるが、入門書というよりは入門レベルは何となく理解している人に向けた脱入門編のようなところがあり、そういう本が少ない中で、このレベルのものを読みたい人というのも多かったのではないだろうか。ベクトルとかテンソルとか、難しい行列も出てくるが、深入りせずに、これまた何となく分からせてくれる。
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出来るだけ数式を使わず、平易に解説していただいているのだが、残念ながら理解があまり出来なかった。少しづつ理解が進んでいる部分もあるが、基本的な所でつまづいてしまってキチンと理解出来ない。
重力場と重力、重力子の関係?
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最初はなんとかついて行っていたが、テンソルが出てきたあたりから、だんだんと分からなくなってきた。再読でもしないといけないかな?
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時空というものをキーに宇宙の誕生から現代物理学までを解説した本。山田克哉の本は難しいことを割と平易に書いてあるので、とても読みやすい。ただし本書の中の長屋落語的な掛け合い部分は正直無駄。より面白く分かりやすくするつもりのようだが、難しいことは少し砕けても難しいし、そもそも字数の無駄にしか見えなかった。
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「アインシュタイン方程式を読んだら『宇宙』が見えた(講談社ブルーバックス、深川俊太郎・著)」の数式を追いかけるうち、自分が今なにをしようとしているのかが分からなくなることが度々あったため、補助線として購入。数式から理屈を読み解くのも確かにスリリングで面白いが、「理系の言葉」に不慣れな門外漢にはこのような「タテ書き」の解説本もあったほうが良い。前述の深川本に出てくる計量テンソル、リッチテンソル、クリストッフェル記号などの難解な概念について、それぞれがアインシュタインの重力方程式の中で担う役割を平易な言葉でまとめてくれている。
ビッグバンから38万年後という「一瞬」の後に起こった急速なインフレーションにより、それ以前に発生した光は「宇宙の地平線」の向こう側に閉じ込められてしまい、もはや観測不可能。しかしこのインフレーションを引き起こしたインフラトン場(正体は今なお不明)の量子ゆらぎが、アインシュタイン方程式の「時空」即ち計量テンソルgμνの量子揺らぎを引き起こしたという。これが宇宙にまだ質量がない時代であるにもかかわらず生じたとされる「原始重力波」であり、もしこれをビッグバンの残光である「宇宙背景放射」の中から観測できれば、宇宙の地平線の向こう側、即ちこれまで観測不可能とされたインフレーション時代の宇宙の姿を掴むことができるというわけだ。
やや難しいところもあるが、全般的に平易な書きぶりで読みやすい。「からくり」シリーズは他にも何冊か出ているが、この著者の巧みな伝達の仕方が読者に受けているのだろう。
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山田さんの本は、文系でも結構わかりやすい。
だがそこは流石ブルーバックス。
テンソルとか色んな話が前提無しに出て来たあたりで面倒くさくなってきた。文系向けならもっとわかり易い本がある。
ただ、改めて、アインシュタインは変態だったなってのはよく判った。