沈黙の王
著者 宮城谷昌光
夏、商、周といった古代王朝を舞台にした傑作短編集。商王朝の王子・丁は、言葉が不自由なため、父王から追放された。しかし苦難の旅の末に、目に見える言葉――文字を創造した。己の...
沈黙の王
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商品説明
夏、商、周といった古代王朝を舞台にした傑作短編集。
商王朝の王子・丁は、言葉が不自由なため、父王から追放された。しかし苦難の旅の末に、目に見える言葉――文字を創造した。
己のハンディを跳ね返し、普遍的な価値を生み出した高宗武帝を描く表題作「沈黙の王」ほか、四つの短編を収録。
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漢字を生み出した国の物語
2023/06/02 08:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トマト - この投稿者のレビュー一覧を見る
古代中国の歴史小説。
言葉を発することが苦手な王子・息子を追放してしまう王。けっして、知能が劣っている訳ではないのに、言葉が出ない。王子は、旅に出るのだが、出る際に魔よけの為に犬を殺し、その血で靴を浸す、という行動には驚いた。人には見えないものに気付く犬の力を得るためだという。呪術的意味合いがあるのだろう。現代の感覚では考えられないが、当時は信じられていたのだろう。まじないが生活に密接にかかわっていた当時。今の物差しでは測れない。ゾッとしてしまったが、当時はそれが普通の事だったのだ。
漢字の成り立ちにも単なる象形から来たものだけでなく、呪術的な意味合いが濃厚に含まれているものが多い。(宮城谷昌光氏が参考にされた白川静氏の漢字の本から、当時の空気を感じる。大きく影響を受けていることを実感する)
短編集。
古代中国の魅力
2022/12/04 15:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
古代中国の魅力にはまる名作。
文字をつくりだした商王の苦難とみずからのハンディキャップを克服する感動の表題作。
淡々とつづられた文章の中の情熱に胸が熱くなります。
5つの短編
2021/05/18 05:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
古代中郷小説の大家の初期短編集。連作もあり人物などが生き生きと描かれている著者独特の作風が生きている。故事や文字発明に関するいわれなど様々に織り込んでいる。