内田樹による内田樹
著者 内田 樹
多数の著作から選ばれたベストワークス内田樹の思想を知り、辿る上で欠かせない著作十一作を著者自らが解説する。現在の日本と世界の問題を解くために重要となる一冊。100冊を超え...
内田樹による内田樹
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商品説明
多数の著作から選ばれたベストワークス
内田樹の思想を知り、辿る上で欠かせない著作十一作を著者自らが解説する。
現在の日本と世界の問題を解くために重要となる一冊。
100冊を超える著書・翻訳書を刊行してきた著者。
自作自註の講義でとりあげられた『ためらいの倫理学』『先生はえらい』
『レヴィナスと愛の現象学』『街場の中国論』『日本辺境論』『「おじさん」的思考』
『昭和のエートス』『下流志向』などを論じる中で生まれた新たな思考が飛翔する一冊。
巻末に著者・翻訳者リストを収録。
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「 対立するものを両立させる」名人
2023/03/31 06:57
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投稿者:Bakhitin - この投稿者のレビュー一覧を見る
かつて、加藤典羊が言っていたように、内田樹の思想の特徴は、これまで対立的に考えられたきた二つの要素、「難しい」 「重い」と「やさしい」 「軽い」の対立を消してしまったことである。「公共的なこと」を語る批評と「私的なことを」語る思想の境の壁を取り外してしまったことである。
内田樹は「対立するものを対立させたまま両立させる」名人である。彼は二つの相反するものをを同時的に開花させるためには、それらを葛藤させるのがもっとも効果的であることを直感的に知っているに違いない。
内田樹の思想は重いと言えば重いし、軽いと言えば軽い。というよりそれは、「軽い/重い」というあり方を消した思考の言葉の身体みたいでもある。
僕の見るところ、内田樹の致命的な魅力は先端的な知をアカデミズムという伽藍から引きずり出して、世俗に通用するツールに変えて思想を物語るその誰にもマネできない話芸に拠ると思う。そして彼は「誰もが感じていて、誰も言わなかったことを、誰にでも分かるように語る」名人芸を思想を語るときに披露する。