巨悪vs言論(上) 田中ロッキードから自民党分裂まで
著者 立花 隆
日本の政治の巨悪を断罪し糾弾しつづけた、立花隆・不屈の言論活動全記録!1976年の田中逮捕から93年の金丸逮捕、宮沢内閣不信任解散、自民党分裂まで、日本政治史上未曾有の混...
巨悪vs言論(上) 田中ロッキードから自民党分裂まで
商品説明
日本の政治の巨悪を断罪し糾弾しつづけた、立花隆・不屈の言論活動全記録!
1976年の田中逮捕から93年の金丸逮捕、宮沢内閣不信任解散、自民党分裂まで、日本政治史上未曾有の混乱の時代に、立花隆が書き続けた1万枚以上の原稿の中からエッセンスを抽出。上巻では、田中のすさまじい権力闘争と、田中型の金権と力・数の政治がいかにして日本の政治を歪め、プロトタイプとなっていったかを検証する。
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巨悪と言論
2009/11/06 19:38
4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はらこう - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は立花隆先生の大ファンです。政治の悪にペンを持って真っ向から立ち向かう先生を心から尊敬しています。巨悪の田中角栄や金丸信を政治の世界から葬り去ることへの情熱を読んでいてしっかり感じました。そして、我々読者は何故こんな人間が国会の中枢で権勢を振るえるのか、考えなければならないと思います。こんな政治を許してたのは、すべて私たち国民の責任なのです。今後も立花隆先生の本はすべて読んでいきます。それは私たちの国が誤った方向に行かないためです。
角栄のお陰?
2004/08/17 17:06
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S.I. - この投稿者のレビュー一覧を見る
元総理大臣、田中角栄の金脈追求にはじまる20年来の評論などを納めたもの。上巻は田中が政治的影響力を失い、失意のうちに政界から引退する時期までの記録である。尋常小学校しか出ていない庶民派(?)宰相を東京大学出身の著者が執拗なまでに追いつめている著作の数々。もしも田中角栄という首相がいなかったならば、そしてロッキード事件が闇に葬られていたならば著者はこれほどまでに売れっ子にはなり得なかったのではないか。下巻はロッキード事件以降の疑獄に目を向けており、なかなか読みごたえがあるが、この上巻は角栄憎しのオンパレードでいささかうんざりしてしまうのは評者だけであろうか。