現代語縮訳 特命全権大使 米欧回覧実記
近代日本黎明期の明治4年から1年9ヵ月間にわたり、米・英・欧州各国を歴訪、それぞれの自然風土、政治経済、歴史文化までをつぶさに視察した明治日本の知識人は、西欧社会に何を感...
現代語縮訳 特命全権大使 米欧回覧実記
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商品説明
近代日本黎明期の明治4年から1年9ヵ月間にわたり、米・英・欧州各国を歴訪、それぞれの自然風土、政治経済、歴史文化までをつぶさに視察した明治日本の知識人は、西欧社会に何を感じ、日本の未来をどう考えたのか。第一級の比較文明論ともいえる大ルポルタージュのエッセンスを抜粋、圧縮して現代語訳。背景や意義をわかりやすく解説する註解も数多く配し、すらすら読める! 美麗な銅版画108点収録、文庫オリジナルの縮訳版。
序 文
第一編 アメリカ合衆国の部
第一巻 太平洋渡航
第二巻 アメリカ合衆国総説
第三~四巻 サンフランシスコ―最初のアメリカ体験
第五~九巻 大陸横断鉄道の旅
第十巻 コロンビア特別区
第十一~十三巻 ワシントン―条約改正交渉待機の日々
第十四~十六巻 北部巡覧の旅
第十七~二十巻 アメリカ出発まで
第二編 イギリスの部
第二十一巻 イギリス総説
第二十二~二十三巻 ロンドン 1
第二十四~二十五巻 ロンドン 2
第二十六~二十七巻 リヴァプール
第二十八~三十巻 マンチェスター、グラスゴー
第三十一~三十二巻 エディンバラ、山岳湖水地方遊覧の旅
第三十三~三十六巻 ニューカッスル、ブラッドフォード、
第三十七~三十九巻 スタッフォード、ワーリック、
第四十巻 ロンドン後記
第三編 欧州大陸の部(上)
第四十一~四十三巻 パリ 1
第四十四~四十六巻 パリ 2
第四十七~四十八巻 パリ 3
第四十九~五十一巻 ベルギー
第五十二~五十四巻 オランダ総説、ハーグ、ロッテルダム、
第五十五~五十六巻 西部鉄道でプロイセンへ
第五十七~六十巻 ベルリン、付ポツダム
以下、全百巻
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近代日本人が見た米欧
2022/12/11 15:14
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投稿者:かずさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
明治四年から六年の明治初期に米欧に派遣された岩倉使節団の記録係であった佐賀藩儒学者出身の著者が当時の米欧の視察先を詳細に記録して実記として編集している回覧記の現代語縮訳版。維新後の未だごたごたが落ち着かないなかで一年半に亘り海外視察を行った使節団。その見る目は単なる見聞録ではなく、東洋・日本と比較して冷静に観察している部分が多い。西洋文明を積極的に取り入れ国を確固たる独立国にしようとした知識層の意気込みを感じた。