サイコパスを科学的に考える
2018/08/14 12:28
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投稿者:melon - この投稿者のレビュー一覧を見る
サイコパスをセンセーショナルな言葉として捉えるのではなく、科学的に考察をしている本である。サイコパスは心の痛みを感じられない。それは他人のみならず、自分の心も痛まないということだという。猟奇的な写真を見ても生理的反応に乏しく、次の日が死刑判決を言渡される可能性があっても、どこか他人事のような感じで応える。脳の障害になっているのだろう。
しかしサイコパスは他人を悩ませるだけで、自身は悩まないという悪質な性質がある。自分が困っているとは思わないから治療も受けないし、逆効果になることもある。エビデンスがあるのは認知行動療法とのことで、サイコパスにも有効なこの治療法はかなり万能であると感じた。
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投稿者:ぴー - この投稿者のレビュー一覧を見る
エビデンス重視の著者の姿勢が気に入って購入したのですが、裏切られました。
まずサイコパスの定義からしてあいまいです。
サイコパスとは、反社会的行動をするのが要件なのか、そうでないのか?
共感能力や痛みに鈍感なだけで、反社会的行動のない人はたくさんいます。
反社会的な者を恐れるあまり、そのような行動のない人まで「嘘がうまく、反社会的行動を隠しているのでは」という考えはよろしくないと思います。
反社会的行動が見えない人たちについては、エビデンスが足りない状況であり、安易な論説は控えていただきたいですね。
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東京拘置所。罪のにおいというものがあるのなら嗅いでみたくない。
サイコパスの類型。多種多様で複雑だ。良心と責任の欠如。ダイレクトに犯罪に繋がる足りない感情。サイコパスはモテる。人間的魅力があるそうだ。
遺伝によるものが多いらしい。幼少時代の記憶。防衛機制による行動がサイコパスなのか。マイルドサイコパスから逃れられない。私自身がそうかもしれないからだ。
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サイコパス解説本。著者の原田氏は真面目な精神科医であり、本書は中野氏の本の100倍はマシ。ただやはりどうもなあサイコパスってそんなにいるのかしら。100人に1人って多すぎな推測でしょう。それにジョブズ氏やトランプ大統領など現実の人をサイコパスと決めつけるのはどうかなあ。もっとサイコパスな政治家いたでしょう?毛沢東やポル・ポトならわかりますよ。治療も紹介されているけど、治療されてしまったら、その人はそもそもサイコパスじゃないんでは??との疑問は消えない。サイコパス的性質を持つ人が大勢いて、中には環境によってその性質が顕在化したけれども、良い環境下ではその性質から抜けうるというのであればわかるんだけど。
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学術的視点から綴られた、サイコパスについての一冊。
著者による考察もあるが、ほとんどが研究の歴史と結果や事実の紹介です。
淡々と驚きの真実が語られ、情報量の多い新書という印象を受けました。
日本で起きた最近のものを含む犯罪もサンプルとされています。
18歳になった男性に脳スキャンとDNA検査を義務付ける「ロンブローゾ・プログラム」によって、潜在的な犯罪者が隔離・治療を強制される未来を想像しました。
提唱者エイドリアン・レインに興味を持つ切っ掛けになりました。
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人口の1パーセントいるという、良心や共感が欠如したサイコパス。公立の小中学校だと、濃縮されて数パーセントはいるだろう。つまり、クラスに一人はいる現実に、どう向き合うのか、気分が重くなる。「おわりに」に書いてある、サソリとキツネの物語は、意義深い。
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サイコパスとは良心を欠いて生まれた人々。専門家によれば、程度の差こそあれ人口の1%は該当するという。スティーブ・ジョブズやトランプ大統領に関する考察も参考になるが、サイコパスの原因についての科学的知見や、その存在に対する歴史的視点を踏まえた捉え方が参考になった。
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サイコパス=犯罪者ではない。成功して社会に馴染むサイコパスもいる。サイコパスは身近にいる存在。心理学用語とサイコパスについて理解を深められる良い本でした。
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いや、存外面白かった。
サイコパスに正面切って接して来た著者。
綺麗事ではない、サイコパスは、欠けている。それは、もう気持ちとかの問題だけでなく、欠けているのだ。そうしてそう言う人間は一定の割合で現実に存在している。
その怖さ。
だが、この著者のすごいと思ったのは、元々人間というのは過酷な環境にあり、その中でサイコパスというのは一つの利点でもあった。環境は穏やかになって来たからこそ目立つ、あるいは不適合とされるのであって、英雄と呼ばれる人間にもサイコパスの要素が見られることは多見される。
人間という種を考えた時に、サイコパスは、それだけで排除されるものではない。
うーん。
やってはいけないのは、サイコパスを、指導者にすること。
なるほど。
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サイコパスは"良心が欠如していること"と定義されるようだが,犯罪者になる悪い面ばかりでなく,成功する場合もある由.ビジネスの場での事例などが詳細に示されている.症状としては,他人の表情を見分けることができないとか何例が出てきて,治療方法も紹介されているが,難しい感じだ.最後に出てきた「サイコパスを指導者として選ばないこと」が重要だとあったが,安倍は大丈夫かな?
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興味本位で取り上げられがちなサイコパスをしっかりとエビデンスに基づいて解説した良書。筆者の広範な知識となによりも実践に裏打ちされた解説は説得力がある。アプローチの方法も多様で飽きさせない。
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科学的視点で見たサイコパスの話から最終的には哲学の話へ。
人類が生き延びるためにサイコパスという存在は必要かもしれないという考えは理解したが、やはり残虐な殺人や動物にひどい苦しみを与え殺してもなんとも思わない彼らは恐ろしいし本当に世の中に必要な存在なのだろうかと思わずにいられない。
脳の病気だから仕方ないですむのだろうか。
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・凶悪な殺人鬼はサイコパスの中でもごくわずか。
・服役を終えても再犯率は高い。
・刑務所では模範囚となる。
・頭のよいサイコパスは多い。
・他人から信頼されるテクニックを持っている。
・共感するフリがうまい。
・どこの国でも昔からある一定の割合で存在する。
・存在し続ける理由は社会にとって必要だからか?
・本心から他人を思いやることはない。
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巷で何かと話題になる“サイコパス”を科学的にアプローチした一冊。
統計的に見て1%のサイコパスが存在していると考えると映画や本などのフィクションの存在ではなく、身近にあるものとして考えた方が現実的。
併せて他人事ではなく自省することも必要だと感じた。
発達特性のように多様性を理解しつつ、対応していくことが大事。
著者の原田先生が仰るように、偏った捉え方をせず多角的に見ていくことの重要性を再認識。
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サイコパス→良心や不安、抑制が働かず社会的な悪とされる行為や振る舞いをしてしまう。
サイコパスの原因は生まれも育ちのどちらも関係。しかし遺伝によるものが強いと数々の実験から伺える。
一般社会にもサイコパスは存在する。人口の1%
もしかしたら自分もサイコパスかも
妊娠中の飲酒、喫煙、薬物摂取は体内の子供に致命的ダメージ
スティーブンピンカー→人類はどんどん平和になっている(暴力が減っている )
→サイコパスがより目立つように
→これから、サイコパスという性質により淘汰圧がかかるのかな。
サイコパスは自身がサイコパスである自覚や行動や発言に問題があるかもしれないという自覚がない事が多い→サイコパスっぽいなと思ったら自分から距離を取る、話を鵜呑みにしない、客観的事実に基づく、プライベートなことを話さないなどの対処が必要