図書館の殺人
著者 青崎有吾
9月の朝、風ヶ丘図書館の開架エリアで死体が発見された。被害者は常連利用者の男子大学生。閉館中の館内に忍び込み、山田風太郎の『人間臨終図巻』で何者かに撲殺されたらしい。現場...
図書館の殺人
商品説明
9月の朝、風ヶ丘図書館の開架エリアで死体が発見された。被害者は常連利用者の男子大学生。閉館中の館内に忍び込み、山田風太郎の『人間臨終図巻』で何者かに撲殺されたらしい。現場にはなんと、二つの奇妙なダイイングメッセージが残されていた! 警察に呼び出された裏染天馬は独自の捜査を進め、一冊の本と一人の少女の存在に辿り着く。一方、風ヶ丘高校では期末テストにまつわる騒動が勃発。袴田柚乃たちは事件とテストの両方に振り回されることになり……。ロジカルな推理と、巧みなプロットで読者を魅了する〈裏染天馬シリーズ〉第4弾。/解説=佐々木敦
目次
- 前日 期末テストがやって来る
- 一日目 地学、古文、事件、捜査
- 二日目 化学、現社、数A、秘密、怪人
- 三日目 現文、英R、数I、追求、過去
- 四日目 英W、日本史、保体、家庭、供述
- 読者への挑戦
- 解答と解説
- 後日 結果発表
- 解説=佐々木敦
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フーダニットの切れ味、ますます研ぎ澄まされるシリーズ第4作
2023/07/02 05:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アントネスト - この投稿者のレビュー一覧を見る
高校に住んでいる変人アニメおたくの名探偵・裏染天馬シリーズ第三長編(第四作)。
図書館で殺された大学生は2つの奇妙なメッセージを書き残していた。
クイーンと言えばロジカルなフーダニット、そしてダイイングメッセージ。平成のエラリー・クイーン青崎有吾がダイイングメッセージに挑戦するのは必然だったと言えるでしょう。
とはいえダイイングメッセージは多様な解釈が可能で正解を確定させることが極めて難しい、ロジックとは水と油な存在。本家クイーンですら、作品によっては持て余し気味だったそれを、しかし本書は見事に処理します。
ダイイングメッセージの謎と犯人の正体を丁寧に積み上げられた論理が解きほぐす。「推理」小説の面白さを堪能できる、現代最高のフーダニットミステリです。
やはり面白かったです。
2019/04/28 10:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トッツアン - この投稿者のレビュー一覧を見る
天馬・柚乃コンビの第4弾。本作も楽しく読めた。変に糸を使った密室だとか抜け穴が出てくるといった非現実的な話ではなく、論理的に積み上げていくので面白い。もう少し心理描写みたいなものがあるともっと面白いのかもしれないが。天馬・柚乃の掛け合いもナイス。
☆図書館の殺人☆
2024/06/10 22:38
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ACE - この投稿者のレビュー一覧を見る
夏休みの明けた9月のある朝、風ヶ丘図書館の開架エリアで死体が発見された。被害者は、風ヶ丘図書館の常連である男子大学生だ。彼は、閉館中の館内に忍び込んでいたところを、山田風太郎の『人間臨終図巻』で何者かに撲殺されたらしい。現場には、《く》と《○》2つの奇妙なダイイングメッセージが残されていた!
アドバイザーとして警察に呼び出された裏染天馬は、期末テスト中にもかかわらず、独自の捜査を進め、1冊の本と1人の少女の存在に辿り着く・・・
一方、風ヶ丘高校では期末テストに纏わる騒動(というか、お祭り騒動?)が勃発。袴田柚乃達は、図書館での事件と期末テストの2つに振り回されることになる。
今回も、裏染君ならではの緻密に積み上げられたロジックが冴えわたっていたと思います。
犯行の動機等については、ちょっと首をかしげたくなるような部分もありましたが、このシリーズは、裏染君と共に事実を探索し、「読者への挑戦」を受けて立つところに面白さがあると思います。
☆図書館の殺人☆
2024/06/10 22:36
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ACE - この投稿者のレビュー一覧を見る
夏休みの明けた9月のある朝、風ヶ丘図書館の開架エリアで死体が発見された。被害者は、風ヶ丘図書館の常連である男子大学生だ。彼は、閉館中の館内に忍び込んでいたところを、山田風太郎の『人間臨終図巻』で何者かに撲殺されたらしい。現場には、《く》と《○》2つの奇妙なダイイングメッセージが残されていた!
アドバイザーとして警察に呼び出された裏染天馬は、期末テスト中にもかかわらず、独自の捜査を進め、1冊の本と1人の少女の存在に辿り着く・・・
一方、風ヶ丘高校では期末テストに纏わる騒動(というか、お祭り騒動?)が勃発。袴田柚乃達は、図書館での事件と期末テストの2つに振り回されることになる。
今回も、裏染君ならではの緻密に積み上げられたロジックが冴えわたっていたと思います。
犯行の動機等については、ちょっと首をかしげたくなるような部分もありましたが、このシリーズは、裏染君と共に事実を探索し、「読者への挑戦」を受けて立つところに面白さがあると思います。
天馬の過去は?
2023/08/26 13:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:氷狼 - この投稿者のレビュー一覧を見る
図書館で起きる殺人事件。
いつもの通り?仙堂警部たちの要請により、期末試験にも関わらず捜査に参加することになる天馬たち。
その裏で柚乃ちゃんは天馬の過去に迫るが...
期末試験に絡んでちょっとした事件があったり、あの彼女がイメチェンして登場したりも。
天馬の過去、中学時代に何があったのか。
それを知るのは本人と香織ちゃんと親父殿だけ?
殺人事件は色々と情報に振り回されながら、意外な結末にたどり着くも。
動機、それが動機になり得るのだろうか。
少々の疑問と大きな謎を残して終了。
持ち越し?
柚乃ちゃんたちの言い回しが可愛らしくも面白いなと。
あと、タイトルの付け方は...
元ネタ全てわかるの凄いのかなと。
ロジカルに解きほぐされる良ミステリー。
2022/03/31 04:48
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投稿者:yino - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズ第4作。今回の舞台は公営の図書館。ダイイングメッセージや、不可解な現場の様子等、一見バラバラの要素をロジカルに解きほぐす事で犯人に繋がっていく過程が見事です。各キャラクターの人物像や謎もますます深まってきており、続編を楽しみに待ちたい。
散らばった謎に心を掴まれます。
2019/05/30 00:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:言音 - この投稿者のレビュー一覧を見る
現場に残された痕跡や目撃情報から組み立てていく推理は流石です。また今作では事件と関係している一冊の小説の存在があり、謎の要素が更に増えていて一層気になる展開でした。動機が弱いという意見もありますが、裏染シリーズの中で特に弱いということはないと思うので、過去作を楽しめた方なら満足できると思います。
おもしろいけれど
2019/09/28 11:39
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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
非常におもしろかったです。
ところどころにちりばめられるマニアックなセリフも楽しいし。
ただ、今作の動機と犯人はどうでしょうか?
納得いかないなあ。
ロジックを求めすぎて心を失ってしまった
2019/04/18 13:16
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投稿者:papanpa - この投稿者のレビュー一覧を見る
ロジカルな推理で話は進む、さすが平成のエラリー・クイーンだ しかし今回、それを求めすぎてミステリそのものが心を失ってしまった
犯人がわかっても、あっ、そう・・・としか思えなかった
エピローグでしんみりさせようとしているが、まったく犯人の「動機」とは関係ない話なので(犯人の行動とは関連するが)ピンとこない
ミステリが浅いぶん、主人公キャラの過去話などで次につなげようとの努力はみられる
しかし、主人公は最終章にきてロジカルに犯罪を解いていくだけ
ミステリの部分を昔ながらの読者への挑戦としているため、途中は「わかった」「そうかっ」とかこれ見よがしなことしか言わず、主人公たちと一緒に謎を解いている気持ちになれない
主人公たちへの興味もわかないし、愛着を感じないのだ
ミステリはクイーンのようなロジカルな謎解きがメインのものから、いまは青春やコメディ、人間模様まで織り込まれ、しっかり読ませる物語のなかにミステリが存在する時代になった
体育館~から読み続けているが、そういう点で物足りないと思う
読者に挑戦するより、読者を楽しませてほしいものだ
図書館
2018/11/18 13:18
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投稿者:ぽぽ - この投稿者のレビュー一覧を見る
閉館後の図書館で殺害されていた男子大学生。2つのダイイングメッセージを残していた。今までで一番おもしろかったです。