商品説明
天皇の権威の源泉は、〈芸能〉にあった。『古今和歌集』をはじめとする勅撰和歌集は、なぜ二十一代も編纂されたのか。そして、「和歌」の伝統は戦乱の世をいかに乗り越えたのか。今様の後白河院、琵琶の後鳥羽院など、「声わざ」と管弦に生きた「芸能王」の系譜とは。立花の後水尾院や、茶の湯の後西院など、諸芸を愛好し、和漢の学問に励んだ天皇の姿からは、日本文化の深層と、その伝統形成の歴史が見えてくる。
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天皇と芸能
2022/02/10 07:01
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
勅撰和歌集が編纂されなくなった後も和歌歌壇を天皇が主導して和歌が廃れるのを防いだり、両統迭立をしていた最中に音楽を習うことで自派の正当性を主張してたり天皇と芸能の関わりが面白かった。江戸時代には学問と和歌が幕府から奨励されたが第一は学問(儒学)で和歌に傾倒しすぎた天皇が所司代に批判されてたりするのは意外だった。
天皇の権威は芸能によって確立した?!
2019/01/25 15:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、日本文化史を天皇との関係から考察した画期的な書です。著者は、「天皇の権威は芸能によって確立された」と同書において強調しています。それはどのような理由からなのでしょうか。それは『古今和歌集』が11代にもわたって編纂されたことや琵琶を愛した後鳥羽天皇などの数々の歴代天皇のエピソードを分析することからみちびきだされた解答です。日本文化を天皇の関係から見るという非常に新しい視点をもった同書はなかなか興味深い内容です。