MaaSの動向がよく分かります
2018/12/12 23:05
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投稿者:めいてつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近世の中で騒がれているMaaSについて、どんなものなのか、そしで今後の動向はどうなっているのかを調査する目的で購入。
テーマごとに章立てされており、辞書的に利用することも可能です。
日本で初めてのMaaSについての解説書です!
2018/11/25 12:05
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、日本では初と言うべきMaaS(モビリティ・サービス)についての解説書です。MaaSとは、あらゆる交通手段を統合し、その最適化を図った上で、毎回―と同等かそれ以上の快適な移動サービスを提供しようという新しい概念です。これによって、見込まれる市場は世界規模で100兆円とも言われています。そして、これは交通サービス分野にとどまることなく、エネルギー、不動産、住宅、保険分野にまで大きな影響を及ぼすと考えられています。果たして、MaaSの下で、私たちはどのように生き残ればよいのでしょうか。本書は、そういったことも含めて考察した画期的な書です。
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有識者4名によるMaaS解説本。おそらく現時点での最高峰。
特定の事業者からのまなざしに偏らず、都市・地方部の課題や技術革新とともに欧米でどのような地殻変動が起こっているか、日本との違いは何か、などMaaS周辺の知見が満載されている。
民間の公共交通が多数存在する特殊性、
自動車産業の強さ。
翻って、地方部は自動車中心のまちづくりから公共交通の衰退が発生し、高齢化社会を迎えた今問題を抱え、課題先進国となった日本。
欧米の物真似ではなく自分たちの課題と向き合い、個別事業者に閉じず連携していくことでBeyond MaaSの世界が見えてくるという点は説得力があり、またこの国の将来に希望を感じさせてくれるものだった。
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自動車関連の仕事をしており、MaaS(Mobility as a Service)と言う言葉を聞かない日がない昨今、課題意識を持って、本書を読了。
★何に気づき・何を学んだか?
1. MaaSの概念
本書ではMaaSの概念を下記の通り定義。
改めて言語化してもらえたのはありがたい。
「MaaSとはマイカーと言う魅力的な移動手段と同等か、それ以上に魅力的な交通サービスを提供し、持続可能な社会を構築していこうという全く新しい価値観やライフスタイルを創出していく概念」
上記にある通り、MaaSの発展は移動手段の改善に留まらず、より住みやすい街・社会を構築し、新たなライフスタイルを提供することまでを包括する。
2. モビリティプラットフォーマーの座を誰が勝ち取るかが重要
MaaS等のことを考える際はUberや自動運転等のサービスを思い浮かべがちだが、重要なのはそれらの一つ一つのサービスではなく、そのサービスをまとめるプラットフォームである。
「あそこに行きたい。」となった場合に、プラットフォーム(アプリ)に目的地を入力する。そして、そのプラットフォームが目的地に移動する場合の最適ルートを提示してくれる。その最適ルートの中に鉄道やバス、Uberなどのタクシー配車や自転車シェア、自動運転サービス等が含まれる。
その全ての予約や支払いは全てそのプラットフォーム上で行われるので、キャッシュレスである。
上記のようにモビリティーサービスを統括するプラットフォーマーが今後のMaaSが発展する上での最重要プレーヤーであり、誰もがこの座を狙っている。
3. 結局は顧客のニーズをどのように満たすかを考え、サービスに落とし込むことが重要
誰もがMaaSが発展することによる明確な未来を読めない状態ではあるが、大切なのはやはり顧客のニーズを満たすサービスを提供できるかどうか。
これはどれだけ時代が進んでも、技術が進歩しても、ブレてはいけない部分。
顧客のニーズを満たし、幸せにしたプレーヤーが生き残るはず。
それに改めて気付かされた。
私個人としては車の販売店が今後どのような役割を担っていくのかを考えながら、プレーヤーとしての生き残り戦略を模索していきたい。
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MaaS (Mobility as a Service)が近年注目を集めている。特にフィンランドのヘルシンキのWhimがマルチモーダルの月額制の交通サービスの開始を先行事例として、多くのMaaSと呼べるサービスが開始されており、いよいよMaaSが現実的なものとして捉えられている。
本書は2018年11月に出版されたものだが、MaaSに関する現時点の国内外の状況を非常によくまとめた本で、この分野について検討をするには必須の本であるように思われる。調査だけでなく、先行者であるWhimを運用するMaaSグローバルのサンポ・ヒータネンCEOへのインタビューも掲載されている。ここで、「現時点」という留保を付けたのは、あっという間にここで書かれた状況が過去のものになっていくことが容易に想像できるからである。本書でも欧州(イタリア、フランス、オランダ、ドイツ、スイス)を中心に様々なMaaS実現していることが見てとれるが、すべてがそのまま成功するわけではなく、いろいろなチャレンジと失敗がこれから起きてくるだろう。
特に自動車業界では「CASE (Connected, Autonomous, Shared & Services, Electric)」を提唱したダイムラーの戦略に注目をするべきだ。2014年にはタクシー配車サービスの「MyTaxi」も買収している。もちろん、ソフトバンクと提携を発表し、eパレットなどを提唱しているトヨタ含めて多くの自動車メーカーが新しいエコシステムの覇権を目指してフォローアップしてくることだろう。特にトヨタはすでにJapan Taxiやパーク24と乗合サービスやカーシェアの実証実験を進めており、彼らが提唱するプラットフォーム(MSPF)の構築を目指している。中でもトヨタと西日本鉄道が福岡で開始したMaaSサービス「myroute」は、鉄道、地下鉄、バス、自動車、レンタカー、タクシー(Japan Taxi)、自転車シェア(メルチャリ)、駐車場予約、など多くの事業者を巻き込んで実施しており、意欲的な実証実験である。
また、日本では、SuicaをPF基盤として有し、「モビリティ変革コンソーシアム」を立ち上げているJR東日本もMaaSに取り組みを進めている企業のひとつとして挙げることができる。鉄道会社では小田急電鉄も中長期戦略の中で取り上げるなど積極的である。沿線価値の向上にもつながると見込んでいるが、その事実は他の私鉄にも当てはまるため、成功することとなれば他の鉄道会社も右へ倣えで取り組みを始めることになるのだろう。
著者らは、「「MaaSの本質」を語りつくすのが、本書の役割」であるとし、一番の動機を「モビリティの世界に閉じるのではなく、日本再興を期する全産業のチャンスとして捉え、MaaSのその先にある「Beyond MaaS」の答えを、本書をきっかけとして読者の皆様と創り上げる」ことだと宣言する。端的にはMaaSの本質とは、「MaaSを構築していくことで集まる膨大な移動ビッグデータ、およびそれを統べるプラットフォーム」であり、現状はそのプラットフォームをめぐる世界的な戦いにあるのである。
現在、様々な製品がサブスクリプションモデルで提供されるようになっているが、MaaSはモビリティのサブスクリプションサービスとして、その流れに乗っているものであり、環境保護や所有から利用へという大きな傾向に沿うものと言える。さらに将来の運転の自動化・無人化、有人ドローン��どの技術革新を考えると将来性にも大きなものがある。また、日本の大きな問題である高齢化社会の進展による交通弱者を救済するという観点でも大きなニーズがある。
MaaSのプレイヤーには、鉄道事業者、バス会社、タクシー会社、カーシェア、レンタカー事業者、ライドシェア事業者、シェアバイク事業者、自治体、行政府、不動産事業者、通信事業者、ルート検索アプリ、保険事業者、決済事業者、など多くの産業が関わりを求めている。ポイントは、統合された優れたUIによる利便性向上にあるといえるかもしれない。MaaSサービスを利用することで、自家用車にかかっているコストをなしにできるのであれば経済的にもユーザメリットが出てくる可能性がある。駐車場などの土地利用や公共交通の利用による環境保護や混雑緩和といった利点も得られる。
また、MaaSの範囲を広げるのであれば、自治体や行政府のサポートは必須になるだろう。ニーズやサービスレベルについては各地方(過疎地、中核都市、大都市圏、など)で大きく異なり、本書にも書かれているように自治体のサポートも重要になってくる。MaaS自体が新しい町づくりという観点で地域経済の活性化につながる可能性もあり、今後各所で進められていく話になるのではないだろうか。多くの事例で、MaaSはモビリティ革命による地域経済の振興を目指すものとして位置づけられている。Whim ヒータネンCEOは、先方から声を掛けてもらった展開しやすい地域のから始めると答えている。また、実際に住宅業界との連携も考えているとし、スマートシティのコンセプトにも近づいて行っているのではないだろうか。日本政府も「未来投資戦略2018」の中で次世代モビリティシステムの構築を大きな目標に掲げている。
先行する人口63万人のヘルシンキ市のWhimでは、登録者が6万人で10~20%が定額料金の加入者だという。ユーザのマイカー利用数は半分になり、公共交通機関の利用がぐっとっ増えたという。Whimを運用するMaaSグローバルにはトヨタファイナンシャルサービス、あいおいニッセイ同和損保、デンソー、が2017年に出資を決めている。
通信事業者では、NTTドコモが中期戦略「beyond宣言」の中でモビリティサービスを取り上げており、実際にバイクシェア、dカーシェア(カーシェア、マイカーシェア、レンタカー)、ヴァル研究所と連携した「mixway」、ナビタイムからバイクシェアのポートを検索可能とするサービスの提供などを行っている。AIタクシーでの需要予測や、AI運行バスでの乗合サービスなど積極的にMaaSに必要な要素についてのサービス化や実証実験を進めている。そもそもMaaSのコンセプトは、通信業界からヒントを得て生み出されたものだという。
本書の内容には上記のような市場や業界分析だけでなくMaaSに必要なAPIのタイプをまとめるなど、非常に網羅的だ。筆者らは、MaaSによる変化のポイントとして次の三つを挙げている。
①移動のパーソナライズ化
②都市・交通の全体最適化
③都市や場所の再定義
結果として、MaaSは交通だけでなく、エネルギー、保険、金融、不動産、観光、小売り・コンビニ、エンタメ、医療、介護、保育など多くの分野に大きな影響を与えることになるという。
終章において「私たちの抱いているMaaSの価値や未来へ��ワクワク感が届いてくれることを期待し、最後まで読んでいただいた読者の皆様への感謝の言葉とする。また、今後MaaSの世界で活躍されるであろうプレーヤーの方々へのエールとしても受け取ってもらいたい」と語る。気持ちが届いてくる本。2018年においてMaaSに少しでも興味があるのであれば必読ではなかろうか。
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海外事例から国内でMaaSについてまとめられた分かりやすい内容。現在鉄道事業者で色々な取り組みがスタートしており、web でもいいので追記や改訂版を出してほしい。
この本に書かれてる取り組みは、1年後には大きく変化してそう。。
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【読了】MaaS
あなたのポケットに全ての交通を。
2030年に1兆ドルの市場規模。
スイスレールパス(スイス国鉄)は、インバウンド向けMaaS
MaaS推進には行政の支援、コミットが必要。
MaaS論文。2025年までにマイカーがなくても困らない暮らしをヘルシンキ(フィンランド)で実現する。
MaaSの導入は地域経済の振興を実現する。
地域経済に付加価値の源泉を取り込む(キャッシュポイントを地域内につくる)からだ。
フィンランドで発達した理由は、自国の経済園にお金を落とすため。自動車産業がないフィンランドではマイカーという生活スタイルは国外への資金流出を意味する。
一人当たりの支出項目で住宅の次に大きいのがモビリティ関連の支出。
一方、モビリティ関連の支出の85パーセントは車の保有コスト。
未来投資戦略会議2018
MaaSは、①交通物流の課題解決②都市の競争力向上③新しいまちづくり④公共交通のスマート化を達成する手段
日本は、マイカーのライフスタイルが浸透した結果、歩いて楽しくて移動に困らない街になっていない。(外出率が低い)
大阪府
∟誰に向けたMααSサービスか?
MaaSによるデータの蓄積と活用
都市計画や交通計画、道路計画に活かせる。
リフト:自社の保有データを公開
ディディ:交通大脳
MaaSで何が変わるのか?
1.車に依存しない移動の自由
2.人間中心のまちづくり(+データを活かした都市計画)
3.これらを通じて経済的に繁栄できる
MaaSオペレーターに必要なAPI
時刻表API
運行情報API
経路検索API
車両位置情報取得API
混雑状況API
予約情報取得API
予約決済
個人認証
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平成最後の大晦日が終わり、オリンピックの大河ドラマが始まり、何かと時代が変わるようなザワザワ感。
Maasは都市にかかわる大きなプラットフォーム
個人向けのサービスパーソナライズ
複数の企業による産業の統合による最適化
それによって行われる場所やサービスの再定義
かつて自動車産業は高度成長期に日本の経済発展を支え、もはや一人1台車を持っている、というところまで普及し、世界にも評価されている。
でもその産業は交通渋滞や公害などの側面ももたらし、そして人口減少社会の中で飽和している。
次のブレイクスルーが、ソフト産業や海外でなく、「モビリティ大国」としての日本がリードできるように、そんな気持ちになりました。
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モビリティ社会で実現されようとしているのが、「MaaS(Mobility as a Service、マース)」です。
一口で言うと、「あらゆる交通手段を統合し、最適化を図った上で、マイカーと同等か、それ以上に快適な移動サービスを提供する」概念です。
例えば、旅行に行く際に、行き先に何時に着きたいか、スマホの専用アプリで検索。アプリを通じて予約すると、指定の時間に自宅に迎え(将来は自動運転車)がきて、最寄りの駅からターミナル駅へ向かい、そこで新幹線に乗り換え、目的地の駅に着けば、そこで迎えの車が待機している。これがアプリ一つで決済まで可能になる。そんな世界です。
そんな未来予想図をわかりやすく書いているのが本書です。
自動車業界がどのような方向に向かっているのか、理解と思考を深める一冊と言えます。
ぜひ読んでみてください。
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MaaSに関する世界動向をまとめた本で非常にわかりやすい。田舎に住んでいる私のプライベート視点での感想は、早くMaaSが普及して、自動車の保有が不要となる世の中になって欲しい。そうすれば子供の送り迎え、駅から自宅までの嫁への送迎のお願い等、ややこしい部分が一気に解決。なお自動車業界で働くサラリーマンの視点での感想は、かなりヤバイ!自動車部品を作って儲けるビジネスモデルは長く無く、何らかの新しいスキームを作り上げないと生きていけないという危機感を強く感じた。幸いにしてS/W開発が専門なのでまだMaaSの領域への入りやすいのかも知れないが、上流のシステムを構築する価値のある所を押さえないとジリ貧かもしれない。
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依然として様々な問題が残る交通という一大産業において、タクシー・レンタカー/シェアリングカー・バス・自転車・電車等の様々な交通手段の情報取得・予約・決済等を統合し、ユーザにとって最も最適な交通手段を提示することを目指すMaas=Mobility As A Service。本書は現在手に入る関連書籍の中で最もこの概要をよく説明する一冊である。
自動車というと、とかく近年は自動運転の話ばかりがクローズアップされる。しかし、自動運転の導入を待たなくても、解決されるべき交通のペインポイントは多々あるということを再確認した。
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24
最近はやりのMaaS!おもろかったぁー
「Mobility as a Serviceとは、マイカーという魅力的な移動手段と同等か、それ以上の魅力的なモビリティサービスを提供し、持続可能な社会を構築していこうという全く新しい価値観やライフスタイルを創出する概念である。」
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Mobility as a Service入門本。基礎から説明してくれるのでライドシェアと区別が付いていないレベルの理解だった自分でも読み進められ、非常に勉強になったと同時にむちゃくちゃ面白かった!交通サービスを統合アプリ化して便利にするだけでなく脱マイカー依存を促すことによる都市の最適化までも含む概念だったのか。交通版Netflixとはなるほど上手いキャッチコピー。
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世界のMAASの概要がまとまった本。
注目されている分野なので手に取ったが、あまり関心は持てなかった。
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「移動を運ぶ側の視点で見るか、動く側の視点で見るか」
「交通の世界では利用者のニーズよりも、提供者の都合が優先されがち」