宮廷絵師と子爵、もしくは暗殺者と泥棒【イラスト入り】
国王直轄である守衛隊の長官を務める異母兄の下、暗殺者として働くオーリ。肖像画家として、その腕と美貌で貴族たちの館を渡り歩き、目的のためには身体を利用することすら厭わない。...
宮廷絵師と子爵、もしくは暗殺者と泥棒【イラスト入り】
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
商品説明
国王直轄である守衛隊の長官を務める異母兄の下、暗殺者として働くオーリ。肖像画家として、その腕と美貌で貴族たちの館を渡り歩き、目的のためには身体を利用することすら厭わない。幼い日に身寄りを喪い、ひどい境遇にあったのを救ってくれた兄の役に立ちたくて、自ら志願したのだ。一方、子爵でありながら、不正に私腹を肥やす貴族から金品を奪う盗賊のクライン。あるパーティーで出会った二人は、互いの正体を知らないまま惹かれ合うようになるが――。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
「ほら・・・、味わってみろ」本文より。
2020/11/27 20:01
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やまだち - この投稿者のレビュー一覧を見る
「宮廷もの?でございます」あとがきより。
ネタバレがあります。
★王家の家庭教師でありながら裏では盗賊まがいのことをしているクライン・モンシャル子爵(攻め)。
★肖像画家としての腕と自身の魅力を使って貴族たちの館に滞在しながら諜報・暗殺を行うオーレリー・バラティエ(受け)。
★守衛隊(王都で起きた犯罪の捜査を行う警察機関)の長官・アシル=クロード・メルフォール伯爵。
表と裏の顔がある攻めと受けが、とある貴族の殺人事件に巻き込まれ、互いの正体を知らないま子爵と絵師として惹かれ・・・
「おたがいに素性を隠しつつ、事件を追いかけ、陰謀を暴いていく感じ」とあとがきにありますが、受けは絵師で暗殺者、攻めは子爵で泥棒。どんな犯罪者カップルなんだ?と心配しながら読むことに(笑)。でもそれは杞憂でした。
攻めも受けも困っている人に寄り添う義賊で、ひとりの貴族の死から王家を揺るがす陰謀、そして事件の真相に迫ります。攻めと受け双方の視点から書かれているので、疑心暗鬼を隠しつつビジネス的な身体の関係から惹かれあう過程を楽しく読むことが出来ました。
全てが解決して互いに思いを伝えるはずのシーン。泥棒と暗殺者らしい、でも愛情とユーモアが詰まった告白でした。面白かったです!
思ったよりずっと面白かった
2022/01/04 22:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:apple2 - この投稿者のレビュー一覧を見る
三角関係と言えばそうかもしれない、宮廷画家のオーリ(実は暗殺者)と遊び人のクライン子爵(実は怪盗)、そして守衛長官であるメルフォール伯爵(その実態は)、主軸となる登場人物はその3人となります。
当初クレモンテル伯爵家に絵師として潜入していたオーリが、自分のターゲットの暗殺を何者かに先を越され、殺害されてしまったところから話が展開します。
メルフォール伯爵の位置付けは微妙なので、主に恋の駆け引きはオーリvsクライン。
お互い正体を知らないまま、恋だけでなく巳の潔白と腹の探り合いも込みです。
付かず離れずの仮初めの恋人同士のまま、王宮の闇を暴いた末の、二人の恋の行方は……。
私の乏しい脳内イメージですと、生まれの良い鼠小僧と必殺仕事人がくっついた?
という感じです。
悪い貴族に鉄槌を
2021/07/09 16:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
宮廷絵師兼暗殺者の受けと子爵兼泥棒の攻め。お互いに素性を隠しつつ、事件を追いかけ陰謀を暴いていく話。
どちらも脛に傷を持ち秘密を抱えながら事件の謎を追う過程にドキドキハラハラ。
受けの過去や暗殺者になったいきさつに切なく胸が痛むが、後書きによるとこの後お互いに仕事に関しては譲らないまま、恋愛面では居心地のいい関係を築いていくみたいなので良かった。