溺愛シュガーホリック

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投稿者：きさ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

最初の方は｢あれ？これオメガバースだよね？｣という感じで、オメガバース作品が最初に始める｢この世には男女の性とは別に第2の性が存在する云々｣の説明がそこそこページが進んでも全くないので少し戸惑いましたが、ちゃんとオメガバースものです。
お互いがお互いをとても大事に想っていて、3日と離れてはいられないという依存っぷりですが、二人ともいい大人で、押し付け愛ではなくて相手を1番に考えている愛です。
特に攻めの受けへの愛が半端ではありません。
αでありながらも人の上に立つのではなくて人を支える仕事をしたい、受けの表情、顔色、雰囲気から全てを察し、受けに何かあると男泣きします。他のオメガバース作品のαには余りいないタイプでそこも面白かったです。
全て万事何もかもうまくいく、という軽い話ではなくて、ちゃんと田舎の親とのアレヤコレがあり、消化不良なところが自分的には無かったのがとても良かったです。
欲を言えばこの二人の子供が生まれてからのお話も読みたいな、と思いましたが、産まれる前でもとても幸せな気分になれます。
個人的にΩの巣作りの描写があったのが満足です。
色々書きましたが、一言で言うとおすすめです。

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投稿者：やまだち　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

「タイトルどおり『溺愛』をメインにした、オメガバース作品です。」あとがきより。

ネタバレがあります。

開業医の父をもつアルファの攻め・冴倉亘、田舎から上京してきたベータの受け・沢渡愛斗。受け視点。

神奈川の医科大学病院で、小児科医として共に働く攻めと受け。大学で出会ってから親友でライバルで同期、そしてあることがきっかけで身体を重ねる仲です。受けは攻めへの恋心と、遠くない未来に揺れ動きます。そんなある日、受けは体調不良を機に検査したところ思いがけない結果が出て・・・

導入部分は小児科を舞台にしたBLもので、何の違和感もなく読み進めてしまいました。急にオメガバース色が出てそこで思い出す始末です。

けれどもオメガバースや男性の妊娠を除けば、LGBTや授かり婚に対する不安や周囲の無理解、マタニティブルー、産休、田舎特有の先入観・・・主人公たちは身近にある問題と向き合っています。現実社会で思い悩む誰かに寄り添うような答えを出しているので、背中を押されたような気持ちになれるかもしれません。

また、都合良くストーリーを動かしがちな「溺愛」攻めがこの作品では涙もろい感激屋で、受けの両親を説得するため心を砕いた点などにも好感が持てました。

BLと家族愛が好きな方におすすめです。

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投稿者：かめピー　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

“溺愛”ものが好物だったので購入したが、溺愛の最上級は“依存症”なんだと知った作品。依存症といっても、怖い話ではなく、ハプニングはあるりものの、ハッピーエンドなのでとても満足。欲を言うならば、二人の子どもが誕生してからのエピソードも読みたかったので、続編に期待！