エジソンvsウェスティングハウス
2021/12/21 21:54
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投稿者:じゃび - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画『イミテーション・ゲーム』が面白かったので、その脚本家でアカデミー賞も受賞した著者の小説と知り読んでみた。読み応えたっぷりで面白かったです。時代小説ながら章の最初にビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズの格言を持ってくるところなんかもユニーク。
タイトルだけが残念
2022/04/26 08:42
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投稿者:にゃんぱり - この投稿者のレビュー一覧を見る
大変面白かったです。エジソンを始めとして,電話の発明で有名なベル,大富豪J.Pモルガン,最近話題のテスラと有名人のオンパレード。その中でもエジソンの存在感は抜群。しかも訴訟王といわれるほど裁判をおこしまくっている。主人公の若手弁護士は,いかにしてエジソンを倒すか。スピード感があり,ロマンスもあり,一流のエンターテインメントです。ただし,タイトルが残念。もっといいタイトルだったらベストセラーも狙えるかも。
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
* エジソンのことは発明家という知識しか持っていなかったので、数々の訴訟を起こし、策略家でもあったというエジソンに興ざめしてしまった。
* そのエジソンに翻弄されるウェスティングハウス、テスラ、ポール、彼等を、痛ましく思い同情した。
* 最後、戦いが終わり、エジソンとウェスティングハウスの仲直りの場面で、エジソンが、弁護士のポールと株屋のモルガンを示しながら言う言葉に感銘を受けた。
「 わかっていない。何ひとつ物を作ったことがない。腰を曲げて自分の両手を使い、これまで絶対にありえないと思われていた物を作ったことがない 」
* 若い弁護士ポールには、二人の仲直りが理解できないが、それは、彼が、若いからなのか、物作り職人ではないからなのか。
* 変わり者だけど本当に好きな研究や発明に没頭しているテスラには、ただただ感心した。
* 直流電流か交流電流か。嘘?かもしれない目の前の見世物実験に、庶民も騙されないよう疑問を持ち、考えることが大切だ、とつくづくと思った。鵜呑みにしてはいけない。
いつの世でも平気で、庶民は何も知らないのだから、と高を括り、自分の得になるように扇動する輩はいるのだから。
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ニコラ・テスラが、頬ひっぱたいて「シャキッとしろ!」と言いたくなるような人物なのは良かった(結構イライラさせられた)
ただ主人公にも同様にイライラ、他の本ではみられない悪ーいエジソンに苦戦を強いられダラダラしてる感じがした。
エジソンとウェスティングハウスの電流戦争が題材
実在の人物や社名。モノが効果的に出てくるのが面白い。
合間に古今東西発明にまつわる人(だけでもないが)の言葉が引用されてサクサクと小刻みに読める。
だけど期待したより淡々と進むので火花が出る激しい闘いではなかったが、むしろヒロインとくっつかずも想いが交差した空気感のほうがバチバチとした磁場が発生してるかの様だった。
余談:「イミテーション・ゲーム」の脚本を書いたのがグレアム・ムーアで、主役を演じたのがベネディクト・カンバーバッチで、そのムーアがエジソンを書いたのがこの「訴訟王エジソンの標的」で、カンバーバッチがエジソンを演じたのが「ザ・カーレントウォー」なのにこの脚本はムーアではない…ややこしい!
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電気の黎明期を演出した3人、エジソンは発明を、ウェスティングハウスは実用的システムを、ニコラ・テスラは必要な科学と応用を橋渡しする。もうひとり、社会に受け入れられる「事業」が生まれるにあたって、弁護士がいた、、という実在の人物に魂を吹き込んだノベル。
海外のノベルで、一読、一生忘れられなくなった作品はいくつかある。『シャドー81』、『A−10奪還チーム』、『百万ドルをとり返せ!』、『レッド・オクトーバーを追え』や、SFならば『星を継ぐもの』、『竜の卵』、『楽園の泉』など。この作品は、僕にとってはこれらの超名作に匹敵する。
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ひょんなことからウェスティングハウスの顧問弁護士になった若手ポール。エジソンのエジソン・ジェネラル・エレクトリックから300件以上訴えられている。どうすれば、エジソンに勝てるか?発明界の巨人に挑む姿を描くドキュメント風小説。
かなり事実に基づいているらしく、こんなことがあったのか驚きながら読んだ。(一応、エジソン=悪辣なヒール、ポールとウェスティングハウス=善人的に読み取った)
人物造形やストーリーが素晴らしいのだけれど、長い。レストランで何を食べたかなど瑣末な描写はもう少し控えて、三分の二ぐらいに抑えてくれればさらに良かった。
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面白かった。
実在の人物が電球の訴訟に絡んで錯綜する。かのエジソンが敵役。主人公の弁護士ポールは敗戦続き。奇人二コラ・テスラは予測不能。控えめな登場をしたアグネス・ハンティントンの行動は胸がすく。
類似の小説が思い当たらない。
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トーマス・エジソンとニコラ・テスラ(ウェスティングハウス)の直流交流戦争に立ち会った弁護士が主役の話。
章の巻頭に格言が採用されているけど、私はエジソンのものが好きだ。
おそらくエジソンは大衆受けも含め、処世術に物凄く長けている。発明体制の発明が凄い。
対立するニコラ・テスラは凄く変わり者で孤独を愛する。幻視能力でもあるような、天才的な発明能力があるが、純粋過ぎてアグネスの庇護欲をかき立てたような、不思議な魅力を放っているな、と事故直前の研究室のシーンで思った。
ウェスティングハウスやモルガンなど実業家、投資家も出てくる。彼らと同時代に立ち会ったらどうだろうな、と想像出来るし、知能戦もおもしろい。
それぞれの個性の違いも理解でき、巻末にフィクション部分を明らかにする誠実さ。面白い歴史小説だった。
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2022-12-15
ほぼ一気読み。読み終わってから、映画『エジソンズゲーム』原作だと気づく。それくらい手に汗握って面白い。やっぱりテスラだよねえ
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電球と直流交流にまつわるエジソン、ウェスティングハウス、テスラと弁護士ポールの訴訟の話。作者後書見たけど出来事的には大体事実というのには驚いた。「若い弁護士が敗北濃厚の裁判を勝ち切る。」って漫画やん…と思った。流石に出来すぎ。エジソンのイメージすごい発明家やったけど、発明もさながら発明の工場を作ったのが功績なんやな。最後の方で3人の発明家がそれぞれ何を求めたかってのが端的に書いてあったけど、同じ発明家でも全く求めてるものが違うのが面白いよね。じゃあベルはどうやったんやろうな。作品的には発明家アベンジャーズって感じで、どう解決するかも最後までわからんかったからハラハラしながら読めた。
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起承転結バッチリのハリウッド映画的エンタメ小説。理系向けテクノロジー話は無し。文系向け法廷闘争とビジネスうんちく無し。バカ向けジェットコースター!
VHS、MP3、cdmaOneなど規格戦争はどれも面白エピソードがたくさんあるが、直流交流戦争も面白い。