- 販売開始日: 2019/08/05
- 出版社: 講談社
- ISBN:978-4-06-377303-3
新装版 凍りの掌 シベリア抑留記
著者 おざわゆき(著)
小澤昌一は東洋大学予科生。東京・本郷の下宿先で銃後の暮らしの中にいた。戦況が悪化する昭和20年1月末、突然名古屋から父が上京し、直接手渡された臨時召集令状。北満州へ送られ...
新装版 凍りの掌 シベリア抑留記
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商品説明
小澤昌一は東洋大学予科生。東京・本郷の下宿先で銃後の暮らしの中にいた。戦況が悪化する昭和20年1月末、突然名古屋から父が上京し、直接手渡された臨時召集令状。
北満州へ送られた後、上官から停戦命令の通達、すなわち終戦を知らされる。実弾を撃つことなく終わった戦争だったが、その後ソ連領の大地を北に向かわされ、ついにシベリアの荒野へ。待っていたのは粗末な収容所と、地獄のような重労働だった。
シベリア抑留の極限状況を生き抜いた著者の父親の実体験をもとに描かれた衝撃作、待望の新装版!
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ただただ悲惨
2019/09/05 00:20
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:宮村みやこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ソビエトは武装解除した日本軍の将兵をPOWとしてではなく奴隷として極東地域の開発に使役したんですよね。そして日本政府は何もしなかった。日本政府は国体の維持にしか関心が無かった。おざわゆきのお父さんのように帰ってこれた人はまだいいがん十万のシベリア抑留者が北満、現在のロシアの凍土の下で眠っているという事実を忘れてはいけないと強く感じた。
寒い。ひもじい。それだけでも辛いのに…。
2016/12/30 23:45
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:M77 - この投稿者のレビュー一覧を見る
新装版。あとがき「あれから」は書き下ろしか。
抑留者同士で吊し上げの末の死とか帰国後の差別とか、こんな必死の状況をくぐり抜けても、人は優しくなれないされないのかと、やり切れない。イデオロギーの前に人の道というものについて考えさせられる。
日本人が強制労働で死んでいく一方もともとシベリアが故郷であろうソ連兵は、他所の畑を掘って凍ったジャガイモを食べることも平気、というのにも皮肉を感じる。ていうか最初の満州が既に死ぬほど寒いというのを読んでいて実感する描写力。
シベリア抑留を聞く、描く
2022/03/28 16:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
父親の戦争、シベリア抑留体験を、娘が聞き出し、背景を資料などで補完しながら、漫画で表現した作品。ほのぼの系のキャラクターだが、当然ながら、中身は重い。
おざわゆきさんが聞き取りをしている場面も含めて描かれており、今と過去が行き来するが、それが、戦争体験や抑留体験を単に過去のものにしない効果をもたらす。
戦地やシベリアでの過酷な体験だけでなく、父が戦後をどう生きたのか、娘の目線から今に落とし込んで描かれているからだろう。
戦争の記憶を受け継ぐために、何度でも読み返したい漫画の一つだ。
新装版
2021/10/07 04:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:きりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
シベリア抑留について書かれた本はたくさんありますが、これは漫画。作者の絵の雰囲気もあって、淡々と描かれる悲劇がつらいです。
身内の実話ベース
2016/12/02 09:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夜メガネ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「あとかたの街」の父親編であり、先出の作品。
シベリア抑留された日本人は、帰国していないケースもある。
それほど若い時に、なんの説明もなく連れ去られたも同然だったということだ。
なんのための戦争なのか、何のための自分なのか、今日なのか。
極限状況を生き抜いた体験者の声は、身内だからこそ聞き出せたものといえる。