身近にある題材で「すごいマーケティング」を鋭く解説!ビジネスマンはもちろん、就活をひかえた学生にも、さらなる成長戦略を描きたい経営層にも間違いなく役に立つ一冊。
2019/08/31 12:44
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投稿者:Cat lover - この投稿者のレビュー一覧を見る
著書がでれば必ず読ませていただく田中道昭教授、そしてテレビにもよく出演されるあの「草食系男子」のトレンド評論家 牛窪恵氏の共著。
この異色のコンビが、私たちの周りに身近にある題材を使ってマーケティングを楽しく解説していきます。一見すると難解そうな事例を身近な感じでまとめていて、まるで著者二人の授業をライブで受けているような、そんな感覚で読み進めることができます。
各章の前半のリサーチ編を担当する牛窪氏はさすがトレンド評論家だけあって、リアル感を軽快に醸し出しながらマーケティングの題材となる事象を鋭く抽出しています。受けて、各章の後半のマーケティング分析編を担当する田中教授は、牛窪氏のフィールドワークに学術的な重みを加えつつ、それを理論的ながらわかりやすく解説していきます。
1章→メルカリとヤフオクを題材に、STPとシェアリングエコノミーを解説
2章→LINEを題材に、キャズム理論、「類似化」戦略、「差別化」戦略、「ゾーンマネジメント」を解説
3章→スタディサプリを題材に、4Pと4C、顧客価値、プラットフォーム戦略を解説
4章→オイシックスを題材に、カスタマーエクスペリエンスやカスタマージャーニーを解説
5章→エアクロゼットを題材に、サブスクリプションやエクスペリエンスデザインを解説
6章→エバラ「プチっと鍋」を題材に、世代論、コーホート分析、ライフコース、「モラトリアムおじさん」を解説
最終章では、田中教授が、6章までに解説した理論などを使ってアマゾンのマーケティングを総括しつつ、アマゾンゴーとアマゾンブックスなど最新事情を紹介しています。
多くのマーケティング用語がとびかいますがリアルなリサーチに基づいた解説であり、す~っと入っていくことができます。「ライブ授業」と上述しましたが、新感覚なマーケティングの教科書といった感じでもあります。
平易な文章で書かれていることから、一見するとマーケティングの入門書のようにも思えます。一方で、この著書は、バリバリの経営層にも必ず突き刺さるはず。事業経営をするなかで、自社のマーケティングの基本をもう一度見つめ直す契機として絶好の一冊です。自社のSTPは?どうやってキャズムを超えるのか?将来のビジネスモデルは、プラットフォーム戦略は?自社はカスタマージャーニーにそっているのか?アマゾンはなぜすべてを破壊しようとするのか?・・・などなど。事業環境が目まぐるしく変化するなか、経営者がこれからの経営戦略について考察、策定、実行する有用なツールであることは間違いないです。
これから就活をむかえる大学生にとっても、この著書は、みずからの教養を深めつつ、自分が就職先候補に挙げる企業や組織のマーケティング戦略を分析・洞察するツールを提供してくれます。まさしく、ジネスマンはもちろん、就活をひかえた学生にも、さらなる成長戦略を描きたい経営層にも間違いなく役に立つ一冊です!
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投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
読みながら、なるほどなと感心しました。負けティん具力が高くて、日本の企業も負けてないんだなと感じました。
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マーケティングの面白さの入り口にはもってこいの一冊。
メルカリはじめ事例が多くてわかりやすい。
大半の事例が当世流なデジタルやIT関連のなか、エバラのプチっと鍋にはほっこりさせられた。あれは個食時代の象徴だったのか。。軽んじていた事を、反省。
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✔︎要点
2019年代のトレンドビジネスにおいて、牛窪さんのリサーチと田中さんのマーケティングの相互説明にて日本企業のすごさを解説する
✔︎感想・意見
マーケティングはおもしろいの一言に尽きる。
何度も読み返して、フレームワークとマーケティングスキルを自分のものにしたい
✔︎調べたいこと
✔︎本を読むことになったきっかけ
グロービズの友人の勧め
✔︎本の中で気になった言葉
✔︎次に読みたい本
フレームワーク100
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帯に書いてあるとおり“マーケティングって楽しい!”と思える一冊。
名だたる企業の戦略をマーケティングって枠に当てはめてみてみると、とても考えられているんだな~と感心させられる点ばかりだった。
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マーケティングの入門書
実例(定性調査)+解説(定量調査、理論)で理解が深まる
実際の企業が題材
よみやすい!
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マーケティングに関する平易な解説本だけれど、なるほどな内容が多くてとても面白い。時代は確実にサブスクに向かっていることがロジカルにわかりました。
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メルカリ、アマゾンにとどまらなず今イケてる企業を、リサーチ、分析の観点から二人の専門家が分析。代表的な分析手法の解説もわかりやすい。
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テレビなどでも活躍するトレンド評論家の牛窪恵氏とマーケティングに精通するビジネススクール教授の田中道昭氏が日本で近年話題となっているメルカリなどのサービスをもとにマーケティングの観点からブームになっている理由を解説した一冊。
近年私たちの生活に浸透しつつあるメルカリ、LINE、スタディサプリ、オイシックス、エアクロ、プチっと鍋シリーズの6つのサービスからマーケティングにおける戦略や技術などを学ぶことができました。
牛窪氏からはフィールドリサーチにより得た生の声や自身の経験からそれぞれのサービスの変遷や変化を、田中氏からは自身の知識やデータからマーケティング分析の手法などについてが書かれており大変勉強になりました。
また、サブスクリプション、キャズム、カスタマーエクスペリエンスなどのマーケティングで基本とされる用語や4Pから4Cに変化していること、STPなどフレームワークなど6つのサービスから実践的に学ぶことができ、マーケティングに対する興味も強く湧いてくる内容でした。
また、アマゾン分析の第一人者である田中氏の6つのサービスとアマゾンでの戦略との繋がりを解説した終章でより理解が深まるだけでなく、アマゾンが21世紀において世界を代表する企業となった理由も知ることができました。
そんな本書の中でも本書のタイトルにもある男性脳と女性脳からみるメルカリとヤフオクの違いやスタディサプリが980円という破格の月額料金に至るまでの紆余曲折やリクルートが不の発見とリボンモデルという2つのこだわりで独自のサービスを生み出していること、市場の成熟によってバンドワゴン効果からスノッブ効果へと変化していることなど様々な新しい発見がありました。
本書で紹介されている全ての企業において消費者のニーズの軸を突いていることを感じました。
ネットの普及や生活スタイルの変化などから新しいニーズが次々に生まれそこからサービスが生まれるまでのマーケティングについて興味が湧きました。
今あるサービスについてはどんな風に生まれたのかという深層を考えるきっかけをまた、社会に出てくる新しいサービスの発見に繋がる発想を本書を読んで得ることができたと感じた一冊でした。
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タイトルにあるメルカリやヤフオクをはじめとして、さまざまな事例をもとにマーケティングのセオリーを解説した一冊です。メルカリやヤフオクについて深掘りした本ではありませんので、誤解なきよう。
STPや4Pなど基本的な概念についての解説が充実している印象で、いわゆるマーケティング本では表面的な説明だけがなされることが多いのですが、本作では実例に紐づけた説明がなされています。しかも共著者であるお二人が平易な言葉で語っているため、理解しやすい内容に仕上がっていると思います。
そのお二人の分担はというと、牛窪氏はリサーチ編、田中氏が分析編という具合。リサーチ編ではいわゆるデプスインタビュー的な内容がベースに、分析編ではマーケティング理論を入口にした記述になっており、実践と理論の両輪による解説と言うべき内容でしょうか。
本作で紹介されているサービス・商品のうち個人的に利用経験があるものはLINEとAmazonくらいだったのですが、まぁ色々なサービスがあるのだな、という想いと、さらにはやっぱり色々な価値観を持った人が世の中にはいるのだな、という想いを強くしました。たとえば「エアクロ」みたいなものは自分はまったく興味がなかったのですが、利用するひとたちの背景事情を鑑みればなるほど思います。そういったユーザの潜在的なニーズをつかむことが成功の秘訣なんですよね。至極当たり前のことですが、自分の感覚がすべてではない、ということです。
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タイトルに惹かれて読んだが、よく纏まったマーケティングの本だった。
タイトルに関しては、男でもメルカリの方が好きな人も居るよ、逆も然りもいう当たり前の感想を持った。
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セグメンテーションとターゲティングポジショニングSTP戦略。プロダクトプライスプレイスプロモーションの4P同時進行。5Aになった、認知訴求調査行動推奨。どうしたらお勧めしてもらえるか。サブスクリプションとしてのエアクローゼット、スタイリストが選ぶから無期限。サブスクリプション化。
表p274,277,
古い価値観に凝り固まり新しい価値観を拒否する、過去の成功体験に執着し既得権益を手放さない階層序列意識が強く目上に媚び目下を軽く見るよそ者や異質な。ものに不寛容で排他的
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色々な企業の取り組みを例に挙げてそれぞれの考え方をレクチャーしてくれる入門書。
マーケティングは生の声を傾聴し、そのまま受容し、共感するという、カウンセリングに似たプロセスから生み出されている。強さと優しさがある。
人間の本能や欲望、物事の本質を突き詰めて考えるのがマーケティング。
メルカリはやりとりを楽しむ女性好みのツール。ヤフオクは競い合う男性好みのツール。
マーケティングの基本〈STP〉セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニング。セグメンテーションとは市場を切り分けること。
万国共通、右上にあるものを良しとする意識がある。
住宅の様に仲介業者がいると、中古品でも資産価値が算出できる。
イノベーションとは従来になかった、全く新しい製品やサービスを生み出すこと。
LINEは2011年4月末に開発し始め、2ヶ月弱でリリースした。
①イノベーター→②アーリーアダプター→キャズム→③それに共感する人々アーリーマジョリティ→④レイトマジョリティ
「仲間外れになりたくない」行動心理が働いてイノベーションと呼べるヒットに繋がる。
人はフォルダ別の脳内予算を持っている。加えて昨今は日常使いのモノ、コトは極力節約志向で考え、自分の未来への投資や絆、思い出には積極的にお金を使う「メリハリ投資」が目立つ。
スタディサプリ→無料からシェアを広げ、有料設定で値段の設定ミスしユーザーが減るもベンチマークしていたモノと値段設定を変え、ニーズを深掘りしたことで爆発的にユーザーが増えた。
マーケティング戦略4PとはProduct製品 price価格 place流通 promotion販売促進
4Cとはcustomer value顧客価値 customer cost顧客の生涯コスト convenience利便性 Communicationコミニケーション4Cにより、売り手が売りたいものとユーザーが欲する価値とのギャップを埋めることができる。
リクルートの手法「リボンモデル」結び目が大きいとベストマッチングが増え、商品やサービスをより多く提供できる。「すべての事業の目的は『世の中の不をなくすこと』それを解消する為のイノベーションが求められ、その実現にはビジネスチャンスがある」プラットフォーム戦略。
CX→ Customer experience お客様の体験。使っていて楽しい、心地が良い、気が利いている。ロイヤルカスタマー獲得への戦い。オイシックス、リッツ・カールトン。
1971〜1976生まれは別名貧乏くじ世代って酷!
エアクロ、タイムズカーシェアなどサブスクリクションサービスがいいのは、実際に試せるから。借りるから買うに繋がるのか懸念もあったが、冒険、失敗したくない世代にはピッタリ。
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マーケティングのお勉強。
一般に、メルカリが人気を呼んだ理由は、ユーザビリティ、すなわち使い勝手のよさや、不要品がお金に変わる金銭的メリットにあると思われがちです。これらはマーケティング用語で言うと、「機能価値」。もちろんこの部分も大切ですが、機能価値だけを提供する企業は、競争に弱いと言われます。なぜなら、たとえメルカリのように特定分野の「イノベーター(革新者)」でも、機能だけならすぐ他社に真似されてしまうからです。
取り組みを始めるのはたやすいのだが、先に進むにつれて十分な経営資源がないことが明らかになってくる。そのときにどうやって経営資源を確保するか。この問題は、部分的には量の問題、つまり、どれだけの経営資源を既存の確立したビジネスに投入し続け、どれだけを新規ビジネスに投入するかということになる。そして、同時に質の問題でもある。つまり、既存のビジネスラインから追加の利益を得ることと、新規ビジネスラインから新たな利益を得ることのどちらを高く評価するかという問題でもある。さらに、社内政治と権力争いの問題でもある。つまり、長期的に膨大な可能性をもたらす機会に期待して、短期的リターンを提供する既存ビジネスをどの程度犠牲にできるかという問題だ。
保護者や生徒に会って話を聞くと、塾のない地域に住んでいたり経済事情のために行きたくても行けない生徒たちが想像以上に多かった。そして、その気持ちに答えられるサービスを出せば、後発ながら僕らにもチャンスがあるかもしれないと思ったのです。
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メルカリとヤフオクの話かと思ったら、マーケテイングの本だった。2人の共著。
アマゾンに対抗できる企業としてメルカリ、LINEを紹介している。
・オイシックス、エアクローゼットも紹介