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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
おもしろいと言うことについて、いろいろな角度からの分析がされていて、興味深く読めました。生きるヒントになりそうです。
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過去の森さんの本を読んでいると、予想通りの内容かなと。他人ではなく自分だけの面白さを見つけることが必要っていう内容。他者と関わることの面白さを見つけられなくて、一人でいてつまらないという状況にほとんどなったことがない自分にとっては、当たり前だという感想。
自分もアウトプットは面白いとは思うが、それを他人に見せることについては面白みを感じないんだよな・・ 昔から、自分のアウトプットを自分で見て面白がってる。自分は何でもひとりで面白がってるけど、周りはそれを悪いことのように言ってくるから不思議。
最近のテレワーク移行や外出自粛は個人的には最高に居心地が良い。自粛疲れがどうのとかいって活動してる人は、常日頃から面白さを見出せない人間なんだとしか思えない(それが悪いという意味ではなく)。
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面白いとは何か?面白く生きるには?(ワニブックス)
著作者:森博嗣
タイムライン
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①仕事で面白くアイデアの必要な人
②人生を面白くしたいすべての人に役立つと言う
面白さとはなにか?どうやって生まれるのか?
メカニズムを考察し、それを作り出している人たちのヒントになることを目的にしている。同時に面白さを知ること生み出す事。すなわち生きることの価値観とはどういう事なのかを「面白い人生を」について出来るだけヒントに成るような知見を後半で言及している。
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明解な面白さへの答えを期待している人にはオススメしません!
しかし、頭の中に問いを立てたり、違う角度から当たり前を考えたい人には向いています。
夢や希望よりも、設計図と計画と作業であるというメッセージには、激しく同意します。
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とどのつまり,人生というものをどのように捉え,生きていくべきかという哲学的考察を一人一人が行っているか否か,だけの問題である.特に日本は村社会なので,良くも悪しくも個ではなく群体としての性質を強制されることが多いため,個体としての特性を考えることなく大きくなれてしまうところに問題がある.そこに問題点があることを理解している家庭でのみ,本来の教育が子供の幼児期になされ,面白い行き方を追究できる人が育つと考える.それにしても相も変わらず抽象的な概念を明確に明文化している.
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面白さを筆者なりにまとめた内容。まさに[面白さとは何か?]を考えるには参考になる。いろんな物事から楽しみを見出す参考になるかと思って借りたが、期待した内容とは違った。
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・「面白さ」の設計図がかけるか?
・夢と希望よりも、計画と作業を
まずは、設計図を書くこと。大事なことは、全体の大まかな方向性と、実現可能な目標だ。必要なものは、ずばり「計画」であり、「作業」である。
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さすが森さん、わかってらっしゃる!とうきうきしながら読んでると急にばっさり否定されることもあるので油断できない。
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「面白い」を分析すると面白くなくなる。そんなことを想像して読むと、少し発見があって面白かった。
面白いということについて考えてみた著者の思考過程をみて、自分も考えてみる。あるものを面白いと思ったとき、私は何に面白いと思ったのか、どう面白いと思ったのか、うまく説明できないのは、なんでもかんでも面白いと言ってしまうからかもしれない。かわいいも同様に。私たちが何に面白がっているのかを分析してくれているので、面白いという言葉によって失われた面白さの源泉に意識を向けさせてくれる。面白いことがしたいけど、どうしたらいいのかわからない。ここに答えはないけど、自分で考えるための材料がある。
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「ほのぼの」という面白さ
これは、緊張させて開放するという「可笑しさ」のメカニズムのうち、開放だけを最初から仕掛けてくるタイプといえ。
ほかのジャンルの小説だったら、読者が「面白い」と感じるものを書かなければならない。そうしないと、最後まで読んでもらえないし、悪い評判が立てば売れなくなる。それ以前に、編集者が駄目だと判断して、本にはしてもらえないだろう、と想像ができた。
ミステリィは、謎が提示され、最後には意外な展開があって、その謎が解ける、という構造を持っている。謎があれば、読者は答を知りたいから、最後まで読んでくれる。
したがって、トリックや意外性を考えれば良い。クイズを作るようなものだし、ある意味、数学の問題を作るような作業である。実は、僕は大学の工学部の教官だったので、数学や物理の問題を作ることは何度も経験していたのだ。(中略)
ミステリィの面白さは、小説の面白さに比べて、非常に特定的というか、狭い範囲に的が絞られているから、その面白さを作る側にとっては、何を考えれば良いのかが明確で取り組みやすい、と僕は考えたのだ。
もともとは、そういったほかのユーザ(読者や視聴者)の動向に対して共感するしない、ではなかった。そうではなく、作品の中のキャラクタに、受け手個人が共感したのだ。そこで描かれた心情が、「身に染みて」わかるような状況を「共感」といった。楽しさ、寂しさ、悔しさ、悲しさ、あるいは怒り、憤りのようなものが心に伝わってくる、という意味での「共感」だったのだ。
それが、子供のときからネット社会で育った世代は、「みんなで感じる」という意味で「共感」という言葉を使っている。 穿った見方をすれば、自分で感じたいのではなく、感じることで他者とつながりたい欲求が優先されている。そうなると、みんなが笑うから可笑しい、みんなが泣くから感動できる、という価値観になる。その結果、ネットの評価に過敏になったり、「いいね」の数を気にして、日常生活にまでその影響が表れる。
「待っているところへボールが来なかった」と書いたが、まったく取れないような大暴投では笑えない。あまりに外れすぎていると、驚きや呆れが大きくなり、あるときは嫌悪感も抱いてしまうから、笑うことができない。
笑いを誘うギャップとは、「適度なズレ」であることが1つの条件といえる。この微妙な手加減ができる人が、人を笑わせる名手となる。ただ、受け手によって、このズレがどれくらいまで許容できるのか、が異なっているので、相手を見て、合わせる必要があるだろう。このあたりが、「可笑しさ」を作ることの一番の難しさになる。
「微妙」という言葉は、もともとは褒め称える表現だった。今は、「今一つ」という意味で、残念な印象を伝えるときに使う場合が増えている。可笑しさのズレというのは、本来「微妙」なものだった。加減をし、適度にずれているものが一番面白い。その僅かさが、最大の「面白さ」を生んだのである。
この「簡単」という方向性も、また「面白さ」にブレーキをかける。逆なのだ。
何故なら、「面白さ」は簡単になるほど���白くなくなるからだ。「面白がりやすい」という言葉が聞かれないように、簡単に面白さを感じることはできない。そういうものは、面白くない。簡単だというだけで、「つまらない」ものになってしまうのである。これは、「面白い」の定義であるし、人間の感覚がそうなっているのだから必然といえる。
「面白さ」は、容易に得られないものでなければならない。たとえば、簡単なクイズでは面白くない。すぐに犯人がわかってしまうようなミステリィでは楽しめない、ということだ。
人間の満足というものが、なにかを成し遂げたあとに得られるからであり、そもそも、その「達成」が「面白い」と感じられる。何故、山に登るのか、という疑問と同じだ。山は高いから登るのが面白い。登るのが大変だから、面白いのだ。登りやすい山では、楽しめないのである。
そう、ゼロからだ。それは、たしかにそのとおり。
ただ、ちょっとした抜け道がないわけでもない。
それは、周囲にある「面白さ」、過去にあった「面白さ」から、本質を取り出す行為によって生まれる。
何故面白いのか、どこがどう面白いのか、ということを考えていくと、その具体的なネタから、抽象的な「面白さ」が抽出できる。これができるようになるためには、ものごとを客観的、抽象的に捉える目が必要だ。しかし、慣れれば自然にできるようになる。
さて、抽出した「面白さ」とは、言葉にはならない。「こんな感じのもの」「こんな雰囲気のもの」といった茫洋とした雲の塊のような素材である。
だが、そこから、幾つかの「面白さ」を作り出すことができる。ゼロから作るよりも、数段容易だ。一日中考えていれば、1つくらいは必ず出てくる。
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作家である著者の面白さに関するエッセイである。前半の面白さに関して分類して述べている章ははっきり言って面白くない。何がいいたいのかも分からない。
面白くなるのは筆者自身について述べ始めたあたりからである。面白さは他人と共有するものではなく自ら楽しむものだと断言する。面白さを他者に求めるからうまくいかないのだというのだ。
筆者の趣味は模型工作だという。庭先に鉄道を敷いてそれに乗って周回するのが日課というからかなり気合いが入っている。その趣味のきっかけは彼の父が欲しいものは自分で作れと教えた子どもの頃の方針だったようだ。だから、他人に頼ることのない趣味が定着しているのだ。
大学の教員としても作家としても成功した余裕がある人の到達できる境地であり、凡人には容易に近づき難く感じた。ただそういう生き方に憧憬の念を覚えるのは確かだ。
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森氏の著作は外れが無く、どれも発見が有って啓発されるが、この本は特に良かった。
気になったフレーズを列記するだけで、
ああ、なんて良いんだろう、と思えてしまう。
「つまらない」は無くすのではなく、さっさと処理してしまうのが由。
「面白い」と「つまらない」はセットになっている事が多い。
他者と比較したり妬んだりしても面白さは見えない。出来ることは自分の畑を耕すしかない。
面白さは自分で模索して作り上げるしかない。
子供の頃の楽しさや面白さは他者からの贈り物。
大人になると誰も与えてくれなくなる。
独りの面白さが本物
歳を経て孤独になるのは人の宿命
生きるとは「面白い」ことを探す旅
自己満足が人生の目的
「面白さ」の条件は、簡単に得られないこと。
「面白さ」の理由は達成感にある。
「面白さ」はアウトプットにある。
1人で楽しめる趣味は「面白さ」が約束されている。
「面白さ」を探すことを忘れないように
「面白さ」を見つける姿勢を、いつも持っていることが「面白い」生き方の基本
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面白さは会議からは生まれず、設計図は描けず、偶発的なものも多い。面白さについて思うところ、そして面白く生きることについて述べる。でも、あなたの面白さは、あなたにしか作れない。
今の時代って、ヒットするもの、ウケるものを探してるんだって再認識。「面白い」を科学されてもあまり面白くなかったけど、経験談は面白かった。
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面白さとは何か。を考えさせられる本。子どもの頃は面白さでいっぱいだったのに、大人になると面白さが減るのはなぜか。例えば、新しいもの、意外なもの、今まで知らなかったことに気付くこと、インプットよりアウトプットが楽しい、簡単に手に入らないもの
自由とは自分の思った通りになるのこと、それを実現するためには、その方法を思いつくことが大切
子どもの時は家族、友達が側にいて面白さを提供してくれていた。大人になると提供してくれる人がいない。自分で見つけるしかない
以上の言葉が気に入った。この作者は子どものように無邪気な人なんだろう。
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森さん、ワニブックス初なのかな。編集の話だけれど、目次の量が多いと感じた。それと、他のエッセィに比べて未来予想が多いように感じた。読者層を考えてのことなのかな。「奥様」とあえて敬称で書いている理由は初めて読んだような気がした。Amazonの評価点と本の売れ具合の相関は興味深い。