柄谷行人浅田彰全対話
1985年になされた最初の対談「オリエンタリズムとアジア」で、柄谷行人は「政治と離れた言説などはありえないということを、もう一度強調すべき時期にきて」いると言う。本書では...
柄谷行人浅田彰全対話
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商品説明
1985年になされた最初の対談「オリエンタリズムとアジア」で、柄谷行人は「政治と離れた言説などはありえないということを、もう一度強調すべき時期にきて」いると言う。本書では、思想や芸術など多様な話題を次々繰り出しつつ、かならず世界そして日本はいかにあるべきかという問いかけに戻っていく。二人の知識人は縦横無尽に語り合うことを通して、読む者に思考と発言を続けることの重要性を訴えているのである。日本を代表する知識人二人が、自在に語りあった諸問題ーー解決にはほど遠くさらなる混迷に突き進む世界の現在を予見した、奇跡の対話集。目次オリエンタリズムとアジア昭和の終焉に冷戦の終焉に「ホンネ」の共同体を超えて歴史の終焉の終焉再びマルクスの可能性の中心を問う あとがき 浅田彰と私(柄谷行人)
目次
- オリエンタリズムとアジア
- 昭和の終焉に
- 冷戦の終焉に
- 「ホンネ」の共同体を超えて
- 歴史の終焉の終焉
- 再びマルクスの可能性の中心を問う
- あとがき 浅田彰と私(柄谷行人)
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2021/07/29 23:00
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投稿者:ichikawan - この投稿者のレビュー一覧を見る
柄谷行人や浅田彰の熱心な読者でなくとも、現在の日本社会に違和感を持っている人はぜひ読むべきものだろう。とりわけ柄谷が1993年の時点ですでに、夏目漱石の『三四郎』を引用し、「現在の日本人は偽善を嫌うあまりに露悪趣味に向かっている」としているのはその後の日本社会を予言したものであるかのようだ。