ドゥルーズ 流動の哲学 [増補改訂]
著者 宇野 邦一
没後20年を過ぎた今も世界中で多くの読者を獲得し続けている哲学者ジル・ドゥルーズ(1925-95年)。初の単著『経験論と主体性』(1953年)から『ニーチェと哲学』(19...
ドゥルーズ 流動の哲学 [増補改訂]
01/09まで通常1,375円
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商品説明
没後20年を過ぎた今も世界中で多くの読者を獲得し続けている哲学者ジル・ドゥルーズ(1925-95年)。初の単著『経験論と主体性』(1953年)から『ニーチェと哲学』(1962年)、『カントの批判哲学』(1963年)を経て『ベルクソニスム』(1966年)に至る哲学者のモノグラフィーを発表したドゥルーズは、続いて『差異と反復』(1968年)と『意味の論理学』(1969年)を解き放ち、世界に衝撃を与えた。進化を続ける哲学者は、次に精神分析家フェリックス・ガタリ(1930-92年)との協働を始動させ、『アンチ・オイディプス』(1972年)と『千のプラトー』(1980年)という恐るべき著作を完成させる。その後、記念碑的な映画の哲学『シネマ』全2冊(1983年、85年)、ライプニッツ論『襞』(1988年)といった単著の執筆に戻ったドゥルーズは、最後にもう一度、ガタリとの共著『哲学とは何か』(1991年)を発表。そして、1995年11月4日、みずから命を絶った。
本書は、1976年から83年――『千のプラトー』から『シネマ』へと至る時期にドゥルーズ本人の薫陶を受け、その指導の下で博士論文を書いた著者が、主要著作の読解を通して師の歩んだ道のりをたどり直し、初めて1冊にまとめたものである。2001年に講談社選書メチエとして出された原著は、20世紀最大の哲学者の全容に触れたい人の「最初の一冊」として広く親しまれてきたが、このたび、大幅な加筆・訂正を経た決定版をお送りする。
ひたすら愚直に、そして誠実に主要著作を読み解いていった約20年前の作業を現在のまなざしで見直した著者は、「いまはドゥルーズについて書くべきことを書き終えなければ、と思う。量ではなく、質の問題、いやまさに強度の問題である」と書いている。こうして生まれ変わった本書は、今後も新たな輝きを放ち続けるだろう。
[本書の内容]
この本にいたるまで――学術文庫版に寄せて
プロローグ――異人としてのドゥルーズ
第一章 ある哲学の始まり――『差異と反復』以前
第二章 世紀はドゥルーズ的なものへ――『差異と反復』の誕生
第三章 欲望の哲学――『アンチ・オイディプス』の世界
第四章 微粒子の哲学――『千のプラトー』を読み解く
第五章 映画としての世界――イマージュの記号論
第六章 哲学の完成
エピローグ――喜びの哲学
文献一覧
あとがき
学術文庫版あとがき
ジル・ドゥルーズの生涯と主要著作
目次
- この本にいたるまで──学術文庫版に寄せて
- プロローグ──異人としてのドゥルーズ
- 第一章 ある哲学の始まり──『差異と反復』以前
- 第二章 世紀はドゥルーズ的なものへ──『差異と反復』の誕生
- 第三章 欲望の哲学──『アンチ・オイディプス』の世界
- 第四章 微粒子の哲学──『千のプラトー』を読み解く
- 第五章 映画としての世界──イマージュの記号論
- 第六章 哲学の完成
- エピローグ──喜びの哲学
- 文献一覧
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20世紀の哲学を牽引した偉大な思想家ジル・ドゥルーズについて学ぶなら、まずこの書がお勧めです!
2020/02/27 11:48
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、20世紀後半に哲学世界を牽引した偉大な哲学者ジル・ドゥルーズの生涯と彼の有名な著者を読み込みながら、彼の思想について考えていく、非常に画期的な一冊です。彼は、『差異と反復』や『アンチ・オディプス』、『千のプラトー』、『シネマ』などの多くの著作を残しており、そこには彼の思想が非常によく反映されています。これらの名著を読みながら、彼の思考や考え方、哲学を学んでいける、「ドゥルーズを学ぶなら、まずこの一冊」とまで言われる非常に分かり易い書です。