准教授・高槻彰良の推察4 そして異界の扉がひらく
著者 著者:澤村 御影 , イラスト:鈴木 次郎
「異界はどこにだってある――僕たちの、心の中にもね。」春。無事に進級し大学2年生になった尚哉は、相変わらず高槻のもとで助手のバイトをしている。ある日、高槻が運営するサイト...
准教授・高槻彰良の推察4 そして異界の扉がひらく
商品説明
「異界はどこにだってある――僕たちの、心の中にもね。」
春。無事に進級し大学2年生になった尚哉は、相変わらず高槻のもとで助手のバイトをしている。
ある日、高槻が運営するサイト「隣のハナシ」に、建築事務所で働く女性から怪事件の相談が寄せられた。
事務所で起こった、「4」にまつわる不気味な事件の真相とは……!?――(「四時四十四分の怪」)
6月。「江の島の海に人魚が出た」と週刊誌は大騒ぎに。高槻も講義で人魚のことを熱心に取り上げる。
そんなある日、キャンパスにふらりと現れたのは、ちょび髭にステッキのハンサムな英国紳士。なんと彼は、高槻の叔父・渉だった!
そして尚哉は期せずして、「高槻が一番辛かった頃」に彼を育てた渉から、高槻の悲痛な過去を聞くことに……。
高槻・尚哉・渉・佐々倉は休日を利用して江の島付近に出向き、人魚騒動を調査することに。
そこで「お母さんは人魚になった」と訴える少年に出会い……。――(「人魚のいる海」)
高槻が渉のもとで暮らしていたころのお話「【extra】それはかつての日の話2」も収録。
凸凹コンビの怪異譚、新章開講!
イラスト/鈴木次郎
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☆怪異か? 人為か?☆
2024/05/06 09:46
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ACE - この投稿者のレビュー一覧を見る
【四時四十四分の怪】
今回の依頼人は、遠山建設事務所に勤務する沢木。「四時四十四分の怪」の体験をしたという。
4月4日、4時44分。会社内にいた4人は、伝説を基にして遊び気分で《四時四十四分の呪い》を行った。ホワイトボードに円を描き、その時刻、全員同時に円の中に左手をついた。そして、そのすぐ後、携帯電話にメールが届いた。差出人は不明で、本文には「4」の数字が。その日から1人また1人と謎の事故に見舞われる・・・
人の嫉妬心が生み出す醜さ、恐ろしさを描いた作品だった。
【人魚のいる海】
6月初め。「江の島に人魚が出た」とニュースが流れる。そして、大学に、高槻の叔父にあたる渉が現れる。叔父との談笑後、高槻は、大学の中庭で鳩を見て気を失う。叔父達は高槻のマンションに彼を運び、その夜は、そのマンションで一夜を過ごす。その場面で出た高槻の過去についてはまだ詳細には綴られてはいないが、お酒でもないと聞くに堪えないほどの壮絶な話らしい。
それで、メインは稲村ケ崎へ人魚を探しに行く話。そこで、原田陸と言う少年に出会う。彼が言うには、彼のお母さんは人魚になったとのことだ。周囲の大人達の間では母親が自ら命を絶ったという哀しい事実で処理をされているが、陸君は違うという。
また、この話では、海野沙絵という謎の若い女性と出会う。今回の件は、陸に真実を告げられず、沙絵が「お母さんは人魚になった」と話したのだった。
ただ、数日が立って、陸君から「お母さんが来た」と高槻に電話がある。話を聞くと、夜に歌声が聞こえ、また、鱗が落ちていたのだという。高槻はそれが沙絵の仕業だとわかり、陸には嘘だとは伝えずに、沙絵を窘めるが、沙絵は人魚の存在を肯定する。
そしてその帰り、高槻達は、遠目に人魚らしきものを見るのだった。
果たして、彼らが見たのはやはり人魚だったのか!? また、海野沙絵は一体何者なのか!? これまで以上に謎を残す作品だった。
☆怪異か? 人為か?☆
2024/05/06 09:45
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ACE - この投稿者のレビュー一覧を見る
【四時四十四分の怪】
今回の依頼人は、遠山建設事務所に勤務する沢木。「四時四十四分の怪」の体験をしたという。
4月4日、4時44分。会社内にいた4人は、伝説を基にして遊び気分で《四時四十四分の呪い》を行った。ホワイトボードに円を描き、その時刻、全員同時に円の中に左手をついた。そして、そのすぐ後、携帯電話にメールが届いた。差出人は不明で、本文には「4」の数字が。その日から1人また1人と謎の事故に見舞われる・・・
人の嫉妬心が生み出す醜さ、恐ろしさを描いた作品だった。
【人魚のいる海】
6月初め。「江の島に人魚が出た」とニュースが流れる。そして、大学に、高槻の叔父にあたる渉が現れる。叔父との談笑後、高槻は、大学の中庭で鳩を見て気を失う。叔父達は高槻のマンションに彼を運び、その夜は、そのマンションで一夜を過ごす。その場面で出た高槻の過去についてはまだ詳細には綴られてはいないが、お酒でもないと聞くに堪えないほどの壮絶な話らしい。
それで、メインは稲村ケ崎へ人魚を探しに行く話。そこで、原田陸と言う少年に出会う。彼が言うには、彼のお母さんは人魚になったとのことだ。周囲の大人達の間では母親が自ら命を絶ったという哀しい事実で処理をされているが、陸君は違うという。
また、この話では、海野沙絵という謎の若い女性と出会う。今回の件は、陸に真実を告げられず、沙絵が「お母さんは人魚になった」と話したのだった。
ただ、数日が立って、陸君から「お母さんが来た」と高槻に電話がある。話を聞くと、夜に歌声が聞こえ、また、鱗が落ちていたのだという。高槻はそれが沙絵の仕業だとわかり、陸には嘘だとは伝えずに、沙絵を窘めるが、沙絵は人魚の存在を肯定する。
そしてその帰り、高槻達は、遠目に人魚らしきものを見るのだった。
果たして、彼らが見たのはやはり人魚だったのか!? また、海野沙絵は一体何者なのか!? これまで以上に謎を残す作品だった。
一気読み
2020/07/01 22:28
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:harumin - この投稿者のレビュー一覧を見る
hontoの電子書籍セールで大人買いしました。
前から気になっていたのですが、改めて読むとあっという間に4巻読んでしまいました。
私はバディものが好き、怖い話好きなので、魅力的なキャラクター達が不思議な話に対峙する時のワクワク感と辛い出来事から逃げずに戦う主人公達のダークな部分のバランスが良くとても気に入りました。次作も楽しみにしています。
新章開幕!異界の扉が…!
2020/05/23 21:53
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ことり - この投稿者のレビュー一覧を見る
1章は尚哉が2年生になった新学期。
高槻先生とともに数字の四にまつわる怪奇案件の調査へ。
2章は江ノ島に出没するという人魚探し。
extraは高槻先生15歳の時の話。
高槻先生の講義はいつも面白く大好きです。とてもわかりやすくて興味深いです。今話題のあの妖怪…に近い?もののお話も出て来ました。
高槻の叔父の渉も登場して(キャラクター紹介ページにも!イケオジです。)ますます楽しくて、高槻先生のこれまでと違う表情が見られる事も嬉しいです。もちろん怪異に目がなく我を忘れて尚哉に叱られる所は相変わらずで可愛いです。
extraでは過去の高槻少年を叔父の渉の目線で語られていて、今の高槻という人を形作る、過去のとても重要な話。辛い過去の話もありましたが、どの章も、とても面白かったです。
タイトルの通り、じわじわと異界の扉がひらいている感があり、読みごたえがあります。
次巻がとても楽しみです。
シリーズはまだまだ続く
2020/05/27 13:49
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nandakanaa - この投稿者のレビュー一覧を見る
エピソードは二本立て。プラス高槻先生のおじさん目線の英語での彰良少年のエピソード。今回は本物の異界を知っている人がそれぞれに登場。
とうとう異界の扉が
2024/10/22 16:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆめこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
高槻先生の講義は、相変わらず分かりやすくて面白いです。こんな授業を受けてみたいです!
どんなときもニコニコして優しい高槻先生の過去を知ると、いつまでも元気に過ごしてほしいなと強く思いました。
どの章も面白かったです。次巻も楽しみです。