谷干城 憂国の明治人
著者 小林和幸 著
坂本龍馬の二歳下に土佐で生まれた谷。幕末期、藩主山内容堂に見込まれるが、尊皇攘夷、倒幕の志を持ち各地を奔走。明治維新後は、軍人として台湾出兵、西南戦争を勝利に導き名望を集...
谷干城 憂国の明治人
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商品説明
坂本龍馬の二歳下に土佐で生まれた谷。幕末期、藩主山内容堂に見込まれるが、尊皇攘夷、倒幕の志を持ち各地を奔走。明治維新後は、軍人として台湾出兵、西南戦争を勝利に導き名望を集める。初の内閣で入閣するも、西欧見聞後、議会の重要性、言論の自由を主張し藩閥政府を批判して下野。以後、貴族院を舞台に日清・日露戦争で非戦論を貫くなど、国家存立のため国民重視を訴え続けた。天皇と国民を深く愛した一明治人の生涯。高知出版学術賞受賞作。
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貴族院議員としての谷干城
2024/02/13 20:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
谷干城といえば西南戦争の熊本籠城戦で私もそのイメージしかなかったが貴族院議員として政府批判も行うなど政治家としての谷干城を初めて知った。言論の自由に尽力したり足尾銅山被害者救済に尽力したりと全く知らなかった谷干城像を知ることができた。貴族院はどちらかといえば政府に追従するイメージだったが谷のような議員の存在で貴族院への印象も変わった。
谷干城
2023/05/28 12:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
谷干城については、なんとなく維新の志士から西南戦争で活躍した将軍、政治に口を出して軍をやめてからは国粋主義者になった、というイメージしかもっていなかったが、それを資料を基にひっくり返しつつ、読みやすく書かれている。
民主主義や政府の監督を重んじつつ、政党政治による猟官には批判的で、貴族院を舞台に選んだというのは驚いたが、確かに筋が通っていると思った。日清・日露戦争の拡大主義に反対していた晩年というのも意外だった。
直情のひとではあったけど理論派でもあったらしい
2024/02/01 11:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
この人のことは「龍馬さんを殺したのは新選組だ」(彼は坂本龍馬と同じ土佐藩出身)と近藤勇の処刑を断行した人として記憶にあった、直情のひとではあったけど理論派でもあったということをこの本は教えてくれた