カミュとヴェイユ 信仰と愛をめぐって
著者 林裕之
過激な原理主義、ポピュリズム等が溢れる現代社会に、二人が抱いた思想はどんな希望の光を指し示すのか。ヴェイユとカミュの関係は微妙で難しい、だから面白い。ヴェイユの死後、彼女...
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商品説明
過激な原理主義、ポピュリズム等が溢れる現代社会に、二人が抱いた思想はどんな希望の光を指し示すのか。
ヴェイユとカミュの関係は微妙で難しい、だから面白い。ヴェイユの死後、彼女が書き残していた原稿をカミュが読みその意義を認めて、ヴェイユを世に紹介する労をとったのである。我々はカミュのヴェイユ理解と評価を知ることができる。しかし、ヴェイユはカミュを知らないし、彼女のカミュ理解・カミュ評価を直接に知ることはできない。それでも、我々はヴェイユの事績・ヴェイユのテストの中に彼女のカミュ評価を推測することはできるであろう。
【著者】
林裕之
西南学院大学文学部卒業
西南学院大学大学院文学研究科修士課程終了、博士後期課程単位取得満期退学(フランス現代思想・文学、宗教哲学専攻)
元西南学院大学、西日本工業大学非常勤講師(フランス語担当)
現在山口県立長府高等学校教諭(倫理、政治・経済担当)
主要論文
『アルベール・カミュにおける超越の問題について』
『シモーヌ・ヴェイユにおける摂理と必然性の問題について』
『シモーヌ・ヴェイユにおける死の意味について』
目次
- 第1部第1章人間のいない自然-カミュの原点-
- 第2章不条理の倫理と神の拒否
- 第3章レジスタンスとヒューマニズム
- 第4章ニヒリズムとの闘い
- 第5章罪と裁き
- 第6章芸術家の使命
- 第2部第1章「小さきもの」への献身
- 第2章社会集団と偶像崇拝
- 第3章キリスト教と偶像崇拝
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