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投稿者:とりまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
スーパーの副店長藤沢のアパートに飛び込んできた魔法使いの見習い少女アリス。
修行のため、次の満月までおいて欲しいと言われるが…。
まるるんが「一回生なんて入ってこなきゃいい」と言ったあたりから、アリスがどういう子なのかはなんとなく分かりました。
色々エピソードはあったけれど、アリスや魔法に関わることは正直あまり響きませんでした。私が歳をとってファンタジー設定をあまり受け付けなくなったのかもしれません。
副店長と店長のちょっとした和解?の方が印象に残りました。
それにしても、副店長は40歳という事ですが、年上の私よりよほど精神年齢が高いなぁと思います。
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空から魔法使い見習いの少女(しかもお目付役の喋る齧歯類付き)が落ちてくるという正統派ラノベ設定。
拾ったのがデパートの中年副店長というのが違うところか。 落ちてきた魔法使い見習いアリスの明るさや屈託のなさに周りの人々が巻き込まれるハートウォーミングなファミリー小説。 お父さんと娘になれてよかったね。
アリスの過去の設定も
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地元が舞台、ある日主人公スーパーの副店長藤沢のもとに飛び込んできた魔法使い見習いアリスとの奇妙な共同生活のお話。
前半話は淡々と進んでいくのでちょっと退屈かな。
後半になって漸く畳み込んできます。
アリスの秘密なども明らかになっていき、読み終わった後は不思議な感覚、印象が残る作品でした。
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この作者の描くキャラクターは、
おしなべて皆「バカみたいにまっすぐ」である。
本作の登場人物達も、愛すべき「バカまっすぐ」たち(^ ^
まず本作は、紛う方無き「ファンタジー」である(^ ^;
タイトル通り、(見習いの)魔法使いと、
大手スーパーの副店長を中心とした人々の、
涙あり笑いありの人間模様が丁寧に描かれている。
「魔法学校」に通う「見習い魔女」の少女が、
人語を話すモモンガみたいな「お目付役」と現れる...など、
あらすじだけ見るとラノベも真っ青のファンタジー全開(^ ^;
だが、ベースにはとても「悲しい現実」が存在しており、
それが徐々に明らかになってくるにつれ、
少女の「脳天気な明るさ」が、ある意味不憫に見えてくる。
スーパーの常連客のクレームから、
警察沙汰になるような「大事件」まで、
大小様々な「トラブル」も発生する。
もちろん「楽しいことも」も少なからずあり、
心優しい人々に囲まれて、成長していく見習い魔女。
作者は終始温かい筆致で、少女の成長を丁寧に綴る。
途中で何度か「先が読める」展開もあるが、
それは本作の魅力を少しも減じるものではない。
最後の「忘れていた」伏線の回収で涙腺崩壊(^ ^;
「魔法の世界」の存在は、とてつもない心の癒やしである、
ということに気づかされて、ほっこりしたまま読了。
何とも「抜かりのない」、魅力的な一冊である(^ ^
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単身赴任中の中年のオッサンの部屋に,見習い魔法使いの少女(幼く見えるが14才)が窓ガラスを突き破って飛び込んできて…というお話.越谷オサム先生らしい,笑いとハラハラの後にジ~ンとさせられるハートフルストーリー.アリスちゃんがけなげでかわいい.面白かった.
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甲高い叫び声が、月の方向からものすごい勢いで迫ってきた。人だ。女の子だ。大きな箒に跨っている。
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「陽だまりの彼女」が好きなので越谷オサムさんの他の作品を読みたくて購入。ファンタジーの中に心を通わせ合う人々の話がありほっこり。41歳のおじさん副店長が主役ってどういうことと思うが、おじさんも魔法使いと出会うことで周りの人とも向き合い成長するという暖かい内容。
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魔法使いの正体がわかった時ドタバタコメディから一気に現実味を帯びる所が色々考えさせられた。アリスは副店長の家に転がり込んで大正解だ。幸せを感じれて良かった。
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終わり方が凄く好きだった。伏線を綺麗に回収していて嬉しい。
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まるるんもふもふしたい…
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馴染みの作家さんの名前を平台で見つけて
「胡散臭いタイトルだなあ」と思いつつ
他の何冊かと一緒に買った本。
娘はドイツ留学中。
三ヶ日が過ぎて、長男も仕事始めで
自分のマンションへ戻り。
妻は今日から仕事始めでいない。
しんと静まり返った自宅のダイニングで
ひとりきりの読了。
咽び泣かずにはいられなかった。
非現実的な設定なのに…その温かさと
その陰にある人の業や悲しみ、憤怒。
それらに胸が締めつけられて…心が痛い。
素敵な小説を年明け最初に読み終えた。
この本、出会う人みんなにお勧めしたい。
最後まで優しさが詰まったストーリーでした。
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神奈川県の藤沢のスーパーに単身赴任してきた副店長・藤沢太郎。ある日、突然部屋に魔法使いの少女が舞い込んできた。魔法修行のため、小動物「まるるん」と一緒に来たという。奇妙な共同生活で巻き起こるドタバタコメディー。その裏側では、虐待といったシリアスな問題を取り上げながら、人と人との繋がりをテーマにしています。さらに魔法界の秘密も明らかになっていきます。
約500ページという多めの量でしたが、読みやすく、あっという間に読めました。
もしも魔法使いが現代に現れたら?というファンタジー要素がありながらも、子供の虐待というシリアスな話もありますが、全体的にコメディータッチになっているので、そんなに暗い気持ちにはなりませんでした。
まるるんの可愛さや魔法使いのひたむきさ・真っ直ぐさが、特に印象的でした。副店長とどう絡んでいくのか、面白さもあり、真剣な部分もあったりと読んでいて、ほっこりとした気持ちにさせてくれました。
段々と明らかになっていく魔法使いの正体や魔法界の謎。それを知った瞬間、ズシンと心に刺さった感じがして、なんとも言えない虚しさや複雑な気持ちになりました。「魔法使い」としての捉え方が意外なところからきたので、印象深かったです。
ハートウォーミング、コメディー、シリアス、様々な要素がありましたが、「家族」との絆を重視していて、家族とは何か?を提示されたように思いました。
魔法使いの今後に声援を送りたいです。
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越谷オサムの小説。
スーパーの副店長である主人公、単身赴任中の家にある日突然魔法使いと名乗るアリスとそのお目付役の小動物のまるるんが押し掛けてくる。
強引に居候させる身になったのだが日が経つにつれアリスの人柄に自分だけではなく周りの人達も明るくなっていく。
ライトノベル的展開だがとても面白い。途中アリスの正体がわかるが分かっているぶんラストにハラハラしっぱなしだった。
#越谷オサム
#小説
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魔法使いと副店長
ちょい変わった題名
ある日 単身赴任のスーパーの副店長に部屋に
窓から不審者が飛び込んでくる。
全くファンタジーというかあり得ない話だけど
それは見習い魔法使いとその先生
行きががり上 同居を始める。
その魔法使いは14歳の中学生
お人好しな副店長は我が子のように感じ始める。
ある日 その見習い魔法使いの出生というかいきさつがわかる。
あかん 1番琴線に触れる弱い所を突かれた。
ファンタジーが故に書ける内容だけど
やられた。
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藤沢太郎
大手スーパーマーケットチェーン「ホリデー」藤沢店の副店長。満四十一歳。小学一年生の息子を持つ。単身赴任。
奥村
藤沢の古い友人。藤沢署の生活安全課の刑事。
藤沢久美子
太郎の妻。太郎の五つ年下。
藤沢拓弥
太郎の息子。
アリス
空を飛んで太郎のアパートに突っ込んできた。見習い魔法使い。太郎の部屋に居候する。
まるるん
アリスを補佐する相棒。お目付け役。
水嶋冨美子
太郎が住むアパートの一階の住人。
伊東
「ホリデー」の新入社員。
増岡
「ホリデー」の婦人服担当の女子社員。三歳の娘がいる。三十二歳。
飯島
「ホリデー」の店長。
岡島
「ホリデー」のサービスカウンター担当。
柳田
「ホリデー」勤続二十五年のベテランパート従業員。
れいぶ
立花麗舞。「ホリデー」に一人でいる子供。
徳永
「ホリデー」の警備員。
山下
太郎が面接して採用したアルバイトの学生。
立花典子
れいぶの母親。
藤本
「ホリデー」の趣味と暮らしのフロア担当。
川上亜璃澄
十二年前奥村が交番勤務だった頃に虐待されていた二歳の女の子。
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最初から中盤くらいまでは理不尽な目に遭う副店長と魔法使いを生温かく見守っていましたが、中盤を過ぎたあたりで色々判明してからは一気に読んでしまいました。まるるんってなんだとか思っててごめんなさい。
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満月の夜に、14歳の見習い魔法使いアリスが、単身赴任してるスーパーの副店長のところに飛び込んでくる。次の満月までにいくつかの魔法を習得しないと、魔法使いになれない、それはあの世に行くということ。魔法使いたちがなぜ魔法使いになるのかは悲しい過去がある。アリスも親に愛されなかった過去があるけど、素直で明るくみんなに愛される。親に愛されなかった分、副店長をおとうさんと思って。
次の満月が来て、ギリギリ魔法の習得が間に合って、月に向かって飛んでいった。それからは皆の前には現れないけれど、姿を消して人を助けているのだろう。おまけで水島のおばあちゃんのところにも魔法使いになった娘さんがたずねてくれた。
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すごくきれいな物語でした。
ファンタジー要素があるので、ノルまでに時間がかかったけど、ノッてしまってからは一気読みできます。
ここから少しネタバレ
よくありがちな別れのシーンを泣かせにかかるようなことをしないのはすごく好感が持てました。あくまで爽やかに、きれいに物語を終わらせています。
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またしても越谷オサムにやられた!
中規模スーパーマーケットの副店長の家に現れた見習い魔女と相方の小動物が起こすドタバタ劇。なんだか「魔女の宅急便」の劣化コピーを読まされているような前半中盤。
どうした、越谷オサム?こんな小説書いてていいのか?こんなのをあと半分も読むのはツラいぞ。と思っていた矢先、270ページあたりから急激にギアをあげていく。退屈版「魔女の宅急便」のようにみせかてていた伏線を怒涛の勢いで回収していく中後半からクライマックスの見事さ。そう、俺はこういうの読みたかったんだ、これを読むための我慢ならあの前半中盤は許せるよ。
この前に読んでいた本が本(感応グラン=ギニョル)だっただけに、ドストレートに苦しみや痛みやそういうものに抗い、弱者を守る善人たちの話を読めて、余計にすっとした!