元号戦記 近代日本、改元の深層
著者 著者:野口 武則
密室政治の極致、元号選定。繰り広げられるマスコミのスクープ合戦に、政治利用をたくらむ政治家、そして熱狂する国民。しかし、実は昭和も平成も令和も、たった一人の人間と一つの家...
元号戦記 近代日本、改元の深層
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商品説明
密室政治の極致、元号選定。
繰り広げられるマスコミのスクープ合戦に、政治利用をたくらむ政治家、そして熱狂する国民。
しかし、実は昭和も平成も令和も、たった一人の人間と一つの家が支えていた!
そもそも、誰が考え、誰が頼み、誰が決めていて、そもそも制度は誰が創り上げ、そして担ってきたのか?
安倍改元の真相はもとより、元号制度の黒衣を追った衝撃スクープ!!
実は、現在の元号は明治以降のわずかな歴史で創られた「新しい伝統」に過ぎない。
大日本帝国時代の遺制である元号は、いかにして、民主主義国家・日本の戦後にも埋め込まれてきたのか。
令和改元ブームの狂騒の裏で、制度を下支えてきた真の黒衣に初めて迫る。
元号制度の根幹は、砂上の楼閣と化していた――。
知られざる実態を、7年半に及ぶ取材によって新聞記者が白日のもとにさらす。渾身のルポ!
【目次】
序 章 特命官僚
第一章 考案者捜索――誰が考えているのか?
第二章 極秘の元号研究官――誰が頼んでいるのか?
第三章 二代目研究官――誰が引き継いだのか?
第四章 安倍改元の真相――誰が決めたのか?
第五章 近代国家と元号――誰が創り上げたのか?
第六章 戦後社会と元号――誰が広めたのか?
第七章 漢籍の名門一家――誰が担ってきたのか?
終 章 脱「伝統」の選定を
あとがき
主要参考文献一覧
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戦記ともいえるほど
2021/02/11 22:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
「戦記」とはまた、大げさな、と思いながらも購入。
読んでみると、なるほど元号をめぐっては、
報道サイドも、考案者も、選定する人たちも、それを取り仕切る役人も、
戦記ともいえるほど、しのぎを削り、
場合によっては心身さえも削っていると納得した。
漢学に親しみ素養を持つ著者ならではの視点が多く、
ただのジャーナリストとはちがう面白さがあった。
私は、元号否定論者なのだけれど、
それでも選定にあたる苦労や矜持には共感できるところがあった。
元号使用には反対だけど、
元号がひとつの日本文化であるというのには、納得できる。
ただし、過去の文化だと思うけどね。