中国の歴史2 都市国家から中華へ 殷周 春秋戦国
著者 平勢 隆郎
講談社創業100周年企画「中国の歴史・全12巻」の学術文庫版がいよいよスタート。本全集は、2014年には中国で、2016年からは台湾で翻訳出版され、累計で150万部を超え...
中国の歴史2 都市国家から中華へ 殷周 春秋戦国
01/30まで通常1,705円
税込 1,194 円 10pt商品説明
講談社創業100周年企画「中国の歴史・全12巻」の学術文庫版がいよいよスタート。本全集は、2014年には中国で、2016年からは台湾で翻訳出版され、累計で150万部を超えるベストセラーになっている。
第1巻と同時発売の第2巻では、夏・殷・周の三代の王朝と、春秋戦国時代を扱う。司馬遷の『史記』などに語られる歴史は、すべてが確かな「事実」なのだろうか。後代の建て前や常識に縛られ、架空の「事実」を盛り込まれた史書や注釈書の中から、ほんとうの「事実」を探り出す道筋を示す。夏殷周三代の王朝や、戦国時代の領域国家は、新石器時代以来の文化地域を母体として成立しており、いまだ『史記』で語られるような「天下」を成してはいなかったのである。
紀元前1023年、大国・殷を滅ぼした周は、青銅器に文字を鋳込む技術を殷から継承し、独占してそれを権威とした。しかし、その周も前8世紀には東西に分裂してやがて滅ぶ。つづく春秋時代も、それまでと同じく文化地域ごとに大国が小国を率いた時代だったが、漢字が周以外の大国の地域にも根づいていく。そして、大国が小国を滅ぼして官僚を派遣し、中央と地方を結ぶ文書行政が開始され、それを支える律令が整備されたのが、戦国時代だった。〔原本:2005年、講談社刊〕
目次
- はじめに 文化地域が歴史的にもっている性格
- 第一章 本書が扱う時代
- 第二章 周王朝の史実
- 第三章 「華夏」の源流と夏殷周三代
- 第四章 戦国諸国それぞれが語る夏殷周三代
- 第五章 夏王朝・殷王朝の史実
- 第六章 春秋時代の史実
- 第七章 戦国時代の史実
- 第八章 戦国時代の学術
- 第九章 戦国時代を変革した人々
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地域国家の天下
2021/10/12 23:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦国時代の領域国家がそれぞれの正当性主張のため自身の領土を中心とし周囲を蛮地としたことが後に大帝国に包括される前の個々の地域の論理が見えて面白かった。
『史記』に語られた話は事実なのでしょうか?中国の本当の事実から歴史を掘り起こした一冊です!
2021/02/06 14:24
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、読者から大人気の「中国の歴史 全12巻」の学術文庫版です。同書は8巻シリーズで刊行されているうちの第2巻目です(2021年2月現在)。同書は、紀元前1023年、大国・殷を滅ぼした周は、青銅器に文字を鋳込む技術を殷から継承し、それを権威としていくという時代から話が開始されます。続く春秋時代にようやく漢字が広範囲に根付き、戦国時代に官僚制と文書行政による領域国家が誕生します。『史記』に語られる歴史は、すべてが確かな「史実」なのでしょうか?後世の建て前や常識に縛られた史書や注釈書の中から、本当の事実を探り出した画期的な一冊です。
中国で人気の中国史第2弾
2020/10/10 10:36
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ニッキー - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は中国や台湾でも翻訳が人気となっている中国史の第二冊目です。第一刷に引き続き、夏王朝についての説明が増えたのが良いと思います。殷については、「殷」という名称か「商(王朝)」という名称が良いのか、ちょっと不十分な気もします。
理解しにくい!文章が下手!
2021/10/12 11:51
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ファルセット・北村 - この投稿者のレビュー一覧を見る
まず、これは歴史学の本ではなくて、完全に考古学の本になっている。歴史家の仕事は、その考古学的発見に基づいて歴史(his-story)を紡がなければならないはずなのに、この著者はその責務を全く果たしてしない。大体、これまでにもこの「平勢 隆郎」という歴史学者の本を他にも読んだことがあるが、文章が下手過ぎて何を伝えたいのか、これまで一度も理解できたことがない。本シリーズにしたって、皆歴史研究の分野で大きな功績を誇る先生方の手によって記述されているが、この第2巻だけは、何が書いてあるのか、或いは、読者に何を解説しようとしているのか全く分からないものになっている。当然のことであるが、どんな著作の風下にも、それを手にとる読者がいる。その読者の理解を引き出すことを目指さない著述活動など、全て著述家の精神世界で行われる自慰行為としか言いようがない。この「平勢 隆郎」という学者には、本を書く前に、「リーダー・フレンダビリティ」という言葉を教えて差し上げたいと思う。はっきりいって、それを度外視しているあなたの仕事は、全くの空砲と化しているよ、平勢 隆郎さん。