良書、推薦です。
2019/07/17 12:44
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投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る
私自身が岩波文庫で読了し、かなり良いなぁという手応えがあったので、小4の次女に打診したところ、取り敢えず読んでみる気があったようなので、本書を購入しました。
結果、〇でした。ところどころで笑いを漏らしながら楽しんで読めたようです。難解な内容ではなく、且つ戒めを説いた内容なので、読書感想文などにもおすすめの一冊かと思います。
失われた心を取り戻したい
2001/02/13 12:59
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投稿者:ゼンメイ@アベベ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「イワンのばか」を始め、収録されている他の作品全てが、トルストイのキリスト教の精神を知る事ができます。私欲に囚われてはいけない、人には優しくしなさい、いつも神様は我々を見守っている。キリスト教信者では無い私でも、その行き方に心を打たれます。題名を知っていても、読んだことが無いという人が多いと思います。是非とも、小学生のお子さんにも、成人でも、もう一度この名作を読んでみてほしいです。題名が「ばかなイワン」では無く、「イワンのばか」である事の意味がおわかりいただけると思います。
愚直に生きるのがよい
2023/03/08 19:47
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投稿者:みみりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「イワンのばか」を読むと、「人は愚直に生きるのが一番よいなぁ」と思う。
「イワンのばか」を読むと、宮沢賢治の「雨にも負けず」をふと思い浮かべる。
最期の悪魔が頭で梯子を一段ずつたたきながら地面に落ちるシーンは、
なぜか村上春樹の「ジャック・ロンドンの入れ歯」を思い出す。
この本が気に入った方にはお勧めします。
トルストイが民話を
2022/09/21 20:23
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
ロシアの文豪トルストイか、こんな民話を書いているとは……と驚きました。実は、幼い頃、イワンのばか、は、絵本で、けっこう好きで読んでいました。でも、作者がトルストイとは……。コレ、自分は、本当に知らなかったデス
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国民性の溢れるキーワードにロシアっぽさが滲み出てた。ペチカとかウォッカとかはこれで知ったような。
文体は優しいけど、なかなか容赦の無いストーリー展開のものもあって印象的。
悪魔が畑から掘り起こされたり、裸で倒れてた人間が実は天使だったり、子供心にインパクトがあって何度も読み返した記憶。
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イワンになりたいと思った。人はなかなか自分をばかだと本気で認められないことが多いと思う。 イワンこそ、本当に知恵をもったかしこい人物なのかもしれない。
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二冊目の自分を作ってくれた本です。
しらないうちに自分の中に取り込んでいました。
はやり人間手を動かさないとだめだなぁ、と
心底自分の腹に収めた。そんな本です。
どうしても、金融で金儲けってダメなんですよね。
自分のものづくりの原点になっている本です。
地道に手を使って、いっぽいっぽ、手を抜かずに。
まだまだそんな生き方はできていませんが、
そうやって生きていくことが正しい。
そう再確認することができる良書です。
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イワンは馬鹿というより愚直ですれてない。
イワンみたいな人間は資本主義において、
弱者という位置づけになるんでしょう。
イワンの世界は共産主義的ユートピア。
欲にまみれた人間は、そんなユートピアを構築することは夢のまた夢なんですね。
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表題作の「イワンのばか」は子供時代に絵本で読んだきりの作品だったし、「人は何で生きるか」「人には多くの土地がいるか」の2作は、読んだ記憶こそあれどもいつ頃どんな本で読んだのかに関してはまったく覚えがなかったんだけど、子供時代に読んだ時よりも今の方が共感できるような気がしました。 少なくとも現代日本の経済社会で生き抜くためにはほとんど参考にならないお話ばかり・・・・ではあるのですけどね(苦笑)
「愛のあるところには神もいる」、「ふたりの老人」、「二人の隠者」の3作品は、「新々約聖書」かしらと感じられるぐらい「伝道書」っぽい作品でした。
個人的に気に入ったのは4つの小品で、これらの物語のほとんどは古いロシアの民話風。 さらっと読める割にはストンと心に落ちてくるものがある物語集でした。
(全文はブログにて)
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イワンのばか!
ロシア文学がマイブームで、でも長いやつ「戦争と平和」とか読むのめんどくさーと思ったけどトルストイくらい読んでおかなきゃ!と思って何かでイワンのばか読んだのがわりと最近だったので
読んでてぼんやり覚えてたけど、
知らない話もあったからおもしろかった。
共産主義?ってやつなのかな
あとキリスト教の話が多かった。
絵がこわい
「イワンのばか」は「ばか」ってのが具体的にどういうことなのかよくわからないけども、手にまめがないひとは残り物を食べる
つまり「働かざるもの食うべからず」で
ある意味けっこうごもっともなような
でも肉体労働は大変だからなー
はたらきたくないでござる!
残り物でもいいでござる!とかいい出しそう^^;
「人は何で生きるか」これはけっこう好きなはし
靴屋さんが天使を拾って、神様が質問をした3つのこたえがわかってにっこり笑って天に帰るはなし
愛こそすべて!
「人には多くの土地がいるか」
よくばりはよくないって話
「愛あるところには神もいる」
道行くひとに施しをしてあげたりお茶に誘ってあげるおじいさんの話。これもいいはなしだなー
「ふたりの老人」
巡礼にいくとちゅうのおじいさんふたりのうちひとりが
貧乏で疫病で死にそうな一家を救ってあげるはなし
これもいいはなし
「三人の隠者」これはなあ・・
よくわからない。おじいさん3人が手をつないで海を渡ってくるところは超こわい・・
こわすぎてドキドキしました><
「カフカースのとりこ」
タタール人とかどんなひとたちか知らないけど
こわいな~
同じ人間でも、こういうことができちゃうんだなーー
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<イワンの馬鹿>-トルストイ、を読みなおす。イワンの様な愚直な生き方をするには障害が多すぎる世の中です。日本でふつうに生きているとなかなかこういう価値観には触れられないんじゃないだろうか。自分よりももっと若い高校生とかと一緒に読んで、「ホントの豊かさとは?」を一緒に考えたいんだな
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何を思うか、何を感じるか、その感情をどう処理するか、それはおそらく、十人十色であり、十年十色だろう。繰り返し読む価値があるといえばあるし、ないといえばない。だから残る。ハード的にも、ソフト的にも。
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「ふたりの老人」のお話が一番好きです。 途中でタバコが飲みたくなって、連れ合いに遅れたおじいさんは食べるものがなくて、死にそうになっていた貧しい一家をあれこれ世話を焼いて助けてやります。水を汲み、食べ物を与え、ついには旅費を殆どこの一家が暮らしを立て直すために使い果たしてしまいます。せっかく楽しみにしてお嫁さんからお金を借りてまで苦労して出かけてきたのにです。ここでこの人たちを見捨てたらわしは自分の中の神様を失くすと言って。 ところが先に行ってしまった金持ちのおじいさんは聖地に着いてみると、遅れたおじいさんが一番いいところでお参りしているのを見て驚くのでした。
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10月30日読了。SonyのReaderにて。トルストイ作の民話、誰でも名前を知る(と思う)有名タイトルだがちゃんと読むのは私は初めて。年老いた父親の遺産を受け継いだ三兄弟、武力を頼む長兄シモン・冨を求める次兄タラスは悪魔につけこまれ全てを失うが、三男の「馬鹿」なイワンは・・・?愚直に馬鹿みたいに働くことが美徳、とするのは民族共通の気もするが、働いて得たものを皆が分け合い、必要な分以上は欲しがらないというこの共産主義ユートピア的世界観はロシア土着のものか、トルストイ個人の思想なのか・・・?よくある童話はイワンが結婚するお妃が知恵者で王を助ける、というものだと思うが、お妃も馬鹿だった、とはびっくり。
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トルストイ作、ロシア。宗教色が強いけれど、読んでおくと何かしら感じるものがあるのではないかなと思う。「人は何で生きるか」、「人には多くの土地がいるか」、「二人の老人」あたりが好き。