白木蓮はきれいに散らない
著者 オカヤイヅミ(作)
しんどい現実を生きる女たちを照らす傑作!オカヤイヅミ、デビュー10周年を飾る記念碑的な作品が誕生!!数々の紙誌評で絶讃されたベストセラー『ものするひと』の作者が新たに描く...
白木蓮はきれいに散らない
商品説明
しんどい現実を生きる女たちを照らす傑作!
オカヤイヅミ、デビュー10周年を飾る記念碑的な作品が誕生!!
数々の紙誌評で絶讃されたベストセラー『ものするひと』の作者が新たに描く「女と記憶と友達の話」。
◎「ほんとうは料理も掃除も洗濯も好きじゃない」専業主婦のマリ
◎「自分の身を守るなんてこの歳までしたことなかった」夫と離婚調停中のサヨ
◎「お嫁に行って子供を産まなきゃだめですか」キャリアウーマンのサトエ
1963年生まれの3人は高校時代の友達。同じクラスだったヒロミが、自らが所有する「白蓮荘」の部屋で孤独死したのをきっかけに久々に集まる。ヒロミが残した遺書にはなぜか、それほど親しくもなかった3人の名前が記されていて、庭に大きな白木蓮が植えられたアパートと謎の店子のその後についてのお願いが--
どうして3人だったのか。変わらない関係、変わりゆく状況の中で、それぞれ人生を見つめていく先に待ち受けているものは。「しんどい現実」を生きる3人の女性をあたたかな眼差しで描き出した野心作。
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散り際が美しいとは言えない花を、あえて暗喩に
2021/04/08 10:36
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:y0a - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作者は初めて読んだ。
高校時代の友人(女三人組)が初老期になって再会。「アパートを相続して欲しい」という、共通の友人(故人)から、弁護士を通しての依頼だった。事情を説明されて、びっくりする三人。誰も故人とは、それほど親しい間柄ではなかったからだ。
その謎も徐々に明らかになり、それぞれの生活がある三人は迷いだす。家族がいる者、おひとり様で働いている者、立場は皆違う。でも、老後をこの、白木蓮が咲くアパートで過ごすのも良いかな…、だけど…。
という物語。やや強引な設定にも思ったが、それなりに描きたいことは分かる。女性の現実と夢の交錯、それぞれの生き方と迷い。白木蓮は、肉厚の花弁が茶色に色あせてぼとりと落ちる、散り際が美しいとは決して言えない花。それを暗喩に選んだのもよく分かる。
まあまあ内容は納得いくものだった。が…。正直に言います、絵が雑駁に感じる。その分、星が減りました。
中身がない。
2021/04/02 14:13
3人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタばれあり。
高校卒業以来一度も会ってない同級生からアパートを相続して管理してほしいという遺言書が。
ミステリーのようだが結局オチも何もない話でした。
中年女性になってみんないろいろあるよねーって言いたいだけかと。
そのいろいろでさえも描けていない。