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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
読みやすい文章だけど、なんだか、自分がイチバン的な書き方が気になります。財政再建のための増税は必要ない、ったって、そう、うまくいくものか……。消費税は社会保障に適さない、とはいうけど、では、消費税の真の目的は……
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141ページ
「マスコミの脳は小鳥の脳だから、それに見合う情報だけを与えておけばいい」
これが財務官僚の認識である。
マスコミが不勉強で自ら真実を探究しようとしないため、財務省が自分たちに都合の良い情報を、都合の良いタイミングで流したことに乗っかっている。
それがマスコミの真実。
筆者は上記の理由から、新聞は読んでいないそうです。
筆者の大蔵官僚だった経験から、表に出ない内情が書かれており、そこを知ると、世の中に溢れている情報が全て正しいわけではないことがわかる。
この本の最終章に「読者がこれからすべきこと」とまとめてあるが、「考える力」が問われると冒頭にあります。
この本は経済の勉強にと手に取ったのですが、筆者は経済の知識を発表したくてこの本を書いたのでなく、この最終章にある「考える力」を読書に伝えたく、筆を取ったのだとわかります。
情報は簡単に誰でも収集出来る時代ですが、それが全て正しいとは限らない。正しい情報とは何か?また正しい情報を持って、その先や、なぜ?を考えなければならないのだと痛感しました。
またこの章に耳の痛みの痛いことが書いてあります。
「自分の納税額すら知らない」おめでたさ。
私は納税額について全く意識がありません。手取り額だけに興味関心がある人は多いと思います。減税徴収されているので、納税の仕組みを知らなくても生きていけます。ただそれでいいのでしょうか?筆者はそこに意識を持つ様に提言されています。大事ですよね。。。
意識を変えよ!考えよ!
そんなことを強く筆者から訴えかけられる自己啓発本の様でした。
それと難しいこともわかりやすく書いて頂いており、何度も読み返したいと思える本です。
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言いたいことはよくわかるし平易な文体で読みやすいが、著者の上から目線な感じも気にかかる。
中央にいる人は、いわゆる愚民理論などの考えがあるのだろうか。
また、中央寄りの立場の人は、大枠を定めることに長けていると思うが、そこからこぼれ落ちる人たちへの想像力はあるのだろうかと疑問に思った。
インフレになれば数年後には雇用は安定、など、今日のいま困窮している人への想像力だけでも巡らせてほしいと思った。
自分の頭でしっかり考えろという姿勢は、賛同した。
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「さざ波」発言で一躍有名になった人くらいの認識でしたが、プロフィールには〝「霞が関埋蔵金」の公表や「ふるさと納税」「ねんきん定期便」などの政策を提案〟とあります。なかなか面白そうなので、読んでみることにしました。
残念ながら私は経済のことは全く素人です。ですので、この人の主張が正しいのかどうかはわかりません。でも、とても面白く読むことができます。いや逆に、素人の方が気軽に読めるのかも知れません。
ただ、物言いは穏やかではありませんね。例えば、p.199「しかし、頭の出来というものは、そう簡単には変わるものではない。こう聞いて頭にくる人もいるだろうが、天才は生まれながらに天才だろうし、凡人はいつまでたっても凡人なのだ。」とあります。本人もそのあと、「ひどい物言いだと思うだろう。」と言っています。こういう言い方が気になる人もいると思いますが、私はかえってこの方が主張が分かりやすいような気がしました。
私が面白いと思った節としては、
p.103 消費税は社会保障に適さない
私たちはまんまとだまされたわけです。社会保障のために使うと言われれば、仕方ないと思う心理を利用されたわけです。
p.147 マスコミは「一番おおもとの資料」にあたっていない
読むの大変ですし、時間もありませんからね。
p.153 「大暴落」「沈没」「崩壊」に漂う〝うさんくささ〟
しょっちゅう見かける言葉ですが…。
p.179 「ふんわりした理解」が誤解を招く
これは私も反省です。政治や経済の専門用語は、ふんわりした理解で済ませていました。
p.199 「川を上れ」「海を渡れ」このふたつでたいていのことはわかる
川を上るというのは時間を遡ること、海を渡るというのは海外の例を参照することです。そして筆者は、「私は本書を通じて、まずあなたに考える基礎となる知識を知ってもらい、それらを用いることで、最終的には自分なりに考えることができるようになってほしいと思っている。」と言っています。
私もこれからは、少しずつ自分なりに考えるようにしていこうと思います。
なお、YouTubeの「髙橋洋一チャンネル」で、この本に書いてあるような著者の主張を手軽に知ることができます。そちらもお薦めです。
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『#国民のための経済と財政の基礎知識』
ほぼ日書評 Day452
いつもながら7掛けくらいで読むと、諸々参考になる。紙面の制約もあろうが、第4章末、「一帯一路はうまくいっていないし、それと両輪のアジアインフラ投資銀行もうまくいっていないのが実情だ」等と、想定読書の耳に心地よい記述に、裏付けデータ提示がないあたりは議論が雑に感ずる。
中国進出する日本の大企業経営者、自分の会社ではないのでどんどん出る、中小企業オーナーは二の足を踏むあたりは大変わかりやすく頷首する箇所。
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私はサラリーマンですが、株の配当などがあるため、毎年確定申告しています。
そのため、ふるさと納税の分も確定申告しています。
著者の言う通り、日本人はマネーリテラシーが高くなく、自分の納税額を知らない人が多いと思います。
その一端は、財務省の手先に成り下がっているマスコミにあり、新聞は無駄金と断じている。
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言われていることは、ごもっともということが多い。しかし、ことを断定するからには、データでもっと丁寧に説明してほしいと感じるところが多々あった。歳入庁がない日本は変な国というが、なぜできないのか。国のお財布には埋蔵金があるというが、説明不足で納得できなかった。財政再建のために増税は必要ないというが、高齢化で増大する社会保障費をどのように賄うのか、景気を上向かせれば税収が増えるというが具体的に見えてこない。リテラシーが低いマスコミ、まさにそう思う。ちゃんと経済がわかり、批判的な精神で、政府にちゃんとものを言っているジャーナリストはほとんど皆無である。対処療法、ミクロでものをいうことはできるが、大局的に経済のあり方、政策のあり方を見続ける人材が見当たらない。政府をしっかりチェックできるマスコミにするにはどうしたら良いのだろうか。社会を変える建設的な提言が聞きたくなった。
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星3つ相当。確かこの人は少しテレビに出ていて、芸人の東野幸治さんとじゃれあっていたのを見た気がした。そしてTwitterに投稿した内容が曲解されて干されたような記憶がある。
恐らくは間違った事は言っていないけれど、内容をよく読め、きちんと理解しろ、としっかり言ってくれているので、この人の主張も話半分で参考程度にするのが良いと思う。MMFだかの話は本当に人によって意見が異なるし、著者自身もよく把握していないと、本書の中で正直に記していたので、触らない方が良いなという事はわかった。
基本的なマクロ経済学の話と、マスコミはインスタントである、という話が主体だった。おおむね賛成。
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言っていることも正しいし、この方が出演しているラジオもよく聞いていて好きなのだけど、
どことなく、鼻持ちならない。
伝える、と伝わる、は違うという好例。
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タイトル通りの経済をわかりやすく説いた本。
デフレ・インフレから始まり、円安・円高、積極・緊縮財政とマクロ経済学を著者の豊富な経験からまとめてくれていて、初歩の経済読み物としては最適。
ただ、リフレ派の著者としてのMMT批判や財務省批判などバイアスを含んだ書き方も多々あり。
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基礎知識と銘打っているように、しっかりと基本的な話が書かれております。タイトルだけでインパクトを与え、その勢いで押し切ろうとする諸説に対する苦言の根底をきっちりと基礎で対面させていきます。とはいえ、時が流れてそれを評価されるというのは、経済には一様に行かない部分もございますので、その考え方、捉え方、情報取得に関してまでも丁寧に書かれております。で、鵜呑みにしちゃえば、それはそれで問題ですが、自身の思考のベースを作るにあたっては、偏ったソースではないほうが良いのは当然ですよね。
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客観と主観が入り混じり、経済の見方や考え方の基本的な部分については良い内容がある反面、主観的な意見については趣旨と関係のない内容や根拠が曖昧なものが多い印象。
読み流す程度で十分。
なんとなく鼻につく人だと感じる。(主観
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統合政府で考えれば、日本の財政は健全と主張する高橋先生。それは、日銀が買い取った国債を「銀行券」で金融機関に支払っているという前提だから。しかし、これは実際とは異なる。実際には、日銀は買い取った国債代金を、銀行券(紙幣)ではなく、金融機関の日銀当座預金口座に支払っている。紙幣に金利はつかないが、日銀当座預金には、金利がつく。
公定歩合なき現在において、日銀は日銀当座預金の金利で政策金利をコントロールしている。高橋先生は、インフレ目標に到達するまで金融緩和してもよいと言う。しかし、インフレ目標ほぼ達成の2023年においても、緩和をやめられない。その理由は、日銀当座預金の金利を上げたら、その金利分だけ日銀の負債が増えていくからだ。
そこについては、本書は言及していない。
だからと言って、本書が読む価値がないかというと、そうでもない。リフレ派は、MMT派とは別物で、そこに数理的根拠がなく、MMT派がリフレ派にすり寄ってくる現状を迷惑そうに解説しているのは、面白い。
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この本の著者である高橋氏の本は昨年(令和4年)も多く読ませていただきました。自国通貨建てで発行される日本国債は発行し過ぎても国家破産することはない、という彼の主張は徐々にわかってきたつもりですが、昨年末に日銀総裁が今後は長期金利が上がることを容認していくようなコメントをしているのを見ると今後の動向により一層注意を払う必要があると感じています。
とはいえ、この本に書かれていることは今後流れてくるニュースを解釈する上でも大事な「経済と財政の基礎知識」なので、まずは知識から十分に勉強しておこうと思っています。恐らく今年も高橋氏は何冊かの本を出してくれると思いますので、それらを追いかけていきたいです。
以下は気になったポイントです。
・真実は新しい理論の中にはない、大半は原理原則の中にある。トンデモ本を送り出す自称・専門家には、その原理原則をなす基礎理論の全てを覆す用意ができてから本を出して欲しいものだ(p12)
・世の中に出回っているお金と、この日銀当座預金を合計した額を「マネタリーベース」という、当座預金は銀行同士の取引や、企業や個人への払い戻しの際に使われる(p19)
・インフレもデフレも相対的な基準である、インフレ率は年率5%程度までは問題とされ、年率2%のマイルドなインフレで、社会コストは最小に抑えられるという計算がある(p28)インフレ率2%を達成していないという批判は的外れで、2%に達していないから、まだ国債が買えるということ(p31)
・過去40年間のデータを見るとドルに対する円のマネタリーベース比が多い年ほど円安、小さい年は円高になっている(p37)
・金融緊縮のタイミングはインフレ率が3%かそれ以上の見通しの頃が適当だろう、まずは非伝統的手法で量的緩和をやめる、すると実質金利が上がり始める、これでもインフレが続けば、今度は伝統的手法により政策金利を上げる、売りオペレーションによって民間の金融機関に債券や手形を売却してお金を吸い上げる。(p55)
・投資に見合うバックが見込める高い公共投資でも、あくまでも金融政策ありきで行われるべきというのには理由がある、公共投資は金利の上昇を招き、それが円高・輸出減・輸入増につながる恐れがあるから(p57)
・日本のバランスシートを一言で言えば、借金は世界一、しかも資産も世界一である。差し引き負債は459兆円で先進国としてはそれほど大きくない。しかも国には課税権、徴税権という税収という別計算がある。(p68)
・政府が借金をすると国債所有者に利払いをしなければならない、その国債を日本銀行が持っていたら政府は日銀に利払いするが日銀は政府の小会社である。利払いは日銀納付金であり、これは必ず国庫に納付することが義務付けられているので、日銀が持っている国債については事実上全く利払いをする必要がない。元金は償還期限が来たら現金の代わりに国債を政府に渡せば良い、これは100%借り換えと言い換えても良い(p70)
・CDSとは、クレジット・デフォルト・スワップであり各国の国債の信頼度を示すもので、財政の健全性を国際比較するときの参考になる。日本を含めて先進国の国債のC D Sは、0.1-0.2%この程度であれば、5年以内に破綻する確率は、0.5-1%程度に過ぎない。ギリシアは破綻騒ぎの時に100%近い水準であった(p74)
・社会における所得の不平等さを測定する指標である「ジニ係数」を見ても小泉構造改革以降も格差は広がっていない、一般的に格差というのは高齢化が進めば広がる(p90)
・日本は長年のデフレに加えて歴史的な円高により税収が減っていた、これに対して増税では自ら無能であると申告している様なもの、円高を解消しデフレから脱却し、GDPを上げる。こうした金融政策によって税の増収となれば増税の必要はなくなる(p115)
・2017年歳出において、一般会計43、特別会計196兆円(歳出)であり、特別会計(目的に応じた支出)である(p128)
・中国の輸入統計は嘘をつきにくい、世界各国の中国向け輸出額を足し算すると大体同じになるから。そのデータを見ると、中国は輸入がずっとマイナスである。そこから経済成長率は少ない、少なくとも6%もいかないというのがわかった(p168)
・国民一人当たりGDPの1万ドルの壁を超えるのは難しい、越えるにあたって社会的な構造改革をしないとうまくいかないから。これを達成できたのは、韓国とサウジアラビア。ロシア、アルゼンチン、トルコ、ブラジルはその天井に跳ね返された。(p169)
・言葉とは現実を映し出す鏡の様なものである、定義をけして疎かにしないこと、軽々しく用いないことを、自分の頭で考える大前提として欲しい(p185)さらに海外の例を参照にすることも大事(p201)参照する3つのサイトとして、世界銀行・国際通貨基金・経済開発協力機構がある(p203)
2022年11月25日読了
2023年1月1日作成