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Netflix, Prime Videoで海外ドラマ見まくりの私は、終始頷きが止まらなかった。改めてジェンダー視点で論じるのは面白いが、それにとどまらず、各国のドラマはその日常を映し、自然と日本との違いを知ることが出来る。(多分会社のおじさま方より各国のジェンダー・貧富等の格差、いじめ問題を知っているはず)
エンタメにおいても幾度となく、あー完全に日本負けてるな…と思い、ほとんどTVでドラマは見ていない。
コロナ禍で世界を旅することが出来ない今、改めて各国のドラマで沢山の知識を得ることができる魅力を再認識した。まだ観ていなかった欧州、カナダのドラマ紹介も嬉しい。
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ジェンダー という視点で見ることで
別の楽しみ方ができるのかとおもった
ドラマはあまりみないけれど見てみようと思った。
海外の良作を。
日本と女性の描かれ方がかなり違っていてたのしみ。
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ジェンダー目線でドラマを分析する本作。
普段からアメリカ作の映画ばかり見ている私としては、エンタメとジェンダーなどの社会問題を切り離さないことが普通なので、普段あまり語られない韓ドラマや邦ドラマのそういう視点での分析は非常に面白かった。
私は海外ドラマや映画は大好きで映画に関しては年間50本くらい見るけど、その中で邦画は2~3本。
この邦画、邦ドラマ受け入れられない理由が明記されているように思った。
偏見や差別に溢れた設定やシナリオ、悪気のゼロのからかい、「それってハラスメントでしょ…」と思うような所業を、ハラスメントした側を咎めるような着地ではなく、された主人公がどう乗り越えるか、という内容にしたり…。
ドラマだけじゃなく、バラエティを見ていても、自分で稼いで贅沢している女社長に「あらあら…笑」というような反応をしたり、「専業主婦が自分へのご褒美を買うのはいかがなものか…」という発言を平気で流したり、男同士で仲がいい…というエピソードトークで「気持ち悪い」と言ったり。
最近ではアイドルの結婚W発表において、日本では同性婚が合法化されていないにも関わらず「同性婚かと思った」とキャッキャしたり…。
さすがジェンダーギャップ120位の超後進国だな…と改めて実感した。
また、他にも受け入れられない理由のうちの新たな発見として、「仕事か家庭か、ゼロヒャクになってしまう」というのがあるかもなと思った。
邦ドラマは仕事テーマなら仕事だけでプライベートゼロで働き、恋愛テーマなら全ての出来事が異性愛のプロセスの一部になっていくところもムリ、となるポイントだと思った。
恋愛モノでも「生活」や社会問題は描くべきだし、お仕事モノでもプライベートを映してほしい。
そんな理由で最近はどんどん地上波放送を見る時間は減ってきている。
本作内でも語られているが、テレビが映すものを考えなければ、流す媒体を変えたところで視聴者は戻らないことを知って欲しい。
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ドラマをジェンダーの視点から解説、なるほどなあ、そういう見方もできるのか、と納得できる部分が多かった。
私は韓国ドラマを始め、海外のドラマはほとんど観ない。
しかし解説は面白かった。でも観ようと言う気にはならなかった。
もう少し一般的な女性の視点から語って欲しいなあ。
こんなこと言うこと自体が著者から言わせると間違っているのかもしれないけど。
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近年のドラマをジェンダー視点から読み解く。ドラマへの興味がさらに増すこと間違いなしの一冊。NetflixやAmazonプライムの普及も追い風。
韓国、アメリカ、日本そして欧州、カナダ。ヒットドラマをジェンダー視点から解説する。さほどドラマは見ないので日本のドラマで「半沢直樹」「私の家政夫ナギサさん」「結婚できない男」しか見たことはなく、あとは「愛の不時着」ぐらいしか聞いたことはなかった。それでも絶妙なバランスなあらすじの紹介と論旨で、十分に楽しむことができた。
特に海外視点から考えると日本はまだまだ。例えば半沢直樹の奥さんと女将みたいなステレオタイプが未だ生きているところ。結婚できない、でなく結婚しないだと言う指摘など。
Netflixやhulu、Amazonプライムで気軽に海外ドラマを見られる時代、世の中のことを知る意味でもドラマ鑑賞と本書のような本はもっと需要が増えるだろう。
それなりジェンダーについて理解しているつもりでいたが、自分は全然、まだまだでした。
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ヒットドラマをジェンダー目線で読み解いていく。僕はドラマをあまり見るほうではないが、ストーリー、セリフ、演技を読み解いていく様子は、単なるドラマ解説にとどまらず、興味深く的確だ。
ヒットドラマが取り上げられているが、その中でも『結婚できない男』と、比較的マイナーな『コペンハーゲン』の章が印象深い。
男女に限らず、一人の人間が自立した存在として社会と関わるにあたり、どうあるべきかを考えさせられた。
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「愛の不時着」ブームにあやかったNetflix協賛本の趣きが色濃いが、近年のジェンダー論争絡みで日米加欧のドラマを解題してみせるのは目新しい試み。ときおり左寄りに日本批判がこぼれるのはしょうがないけれど、ドラマの文脈で現実世界を糾弾されるのは筋違いというか…。
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ドラマの見方に気づきをもらったので、早速Netflixと dTVで、紹介されているドラマをマイリスト登録しました。のんびり見ていこう。
何気なく見ているドラマのなかのさり気ないメッセージ。知らず知らずに影響を受けていたりするのかも。そう思うと、何事も幅広く。いろんなものを見聞きしたいものだなあ。
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韓国、アメリカ、日本、カナダなどのドラマが主にジェンダー観点で紹介されています
ネタバレもあるものの完全なネタバレにはなっていないです
アンという名の少女とかすごく気になります
またの名をグレイス、ハンドメイズテイルはどっちも原作アトウッドで、読んだことはあるのですが、アトウッドの文体がしっくり来なかった記憶があります。なので映像でも見てみたいですね〜
アンオーソドックスの"抑圧者に同情は不要"、覚えておきます
日本や韓国ドラマだったら突き放してない、ってのもなんかわかりますね
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世界各地から選んだ22本のドラマを業界髄一のジャーナリストがジェンダー視点で読みといた一冊です。楽しく読んで、見て、ジェンダー観をアップデートすることができます!
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ドラマ鑑賞なんて、まるっきり興味がなかったけれど、つい、紹介された多数の作品をNetflixのマイリストで多数登録(笑)
治部さんのような鋭い視点で見られるかどうか自信はないが…見てみるか。あとは、時間を捻出しないと。
一橋大学を出て、社会的に意義のある仕事につき、今は自分の好きなことを仕事にし、自分の意見をしっかり確立して言える治部さんが、とても眩しく羨ましい。
「どうしたら、ジェンダーに囚われず生きられますか?」と尋ねられた治部さんが、いつも答えていること。
"他人との間に波風を立たせずに生きていくことと、自分らしく生きていくこと、どちらを優先しますか?"
覚悟、ですね。
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ちょっとずつ読み進めて、やっと読み終えた。のは、途中で、本作に出てくる韓国ドラマを観たりしていたから。
韓国、日本、アメリカ、カナダ、ヨーロッパのドラマをフェミニズム批評。
特に韓国の章は、韓国という国のこれまでの歴史、戦いが見えて、勉強になり、改めて、かつての韓国人の女の子が言った言葉を思い出す。
愛の不時着
よくおごってくれる綺麗なお姉さん
SKYキャッスル
椿の花咲く頃
ミスティ
私の名前はキム・サムスン
ザ・グッド・ファイト
ハンドメイズ・テイル
ハウス・オブ・カード
ビッグ・リトル・ライズ
ホームランド
サバイバー
半沢直樹
私の家政婦ナギサさん
きのう何食べた?
結婚できない男、まだ結婚できない男
カーネーション
アウトブレイクー感染拡大ー
アンという名の少女
アンオーソドックス
コペンハーゲン
またの名をグレイス
#ジェンダーで見るヒットドラマ #治部れんげ #読書記録
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題名にひかれて買った新書本。
気になる韓国ドラマについてもたくさん書かれていて、それだけで見たような気に、はならないか。
でも、大ヒットした「愛の不時着」は、そのヒロインの自立した姿を中心に紹介していて、ちょっとイメージと違ってより興味が湧いた。
元々気になっていた「椿の花咲く頃」もより見たくなったし、「ミスティ」にもひかれるものがあります。
日本のドラマで描かれている世界は、男女問わず、家庭や自分の生活を顧みず働き続けなければ上に上がれない世界。
これにはげんなり。
そしてある大ヒットドラマで描かれている女性像はいつまでも古臭いと。
他にはいいドラマもあるのだけれど。
アメリカドラマは日本の感覚で見ると、とにかく強烈。
ただ、その中でも女性が一人の人間として、自立した人間として描かれ、男性も女性も家庭を大事にするのは当たり前。
描かれるのはそんな世界。
そして一番印象に残ったのは、「ジェンダーに囚われず生きる」ために実践する方法。
「自分らしく生きる」とかいうふわっとしたものではない。
とにかく覚悟が必要。
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最近、海外ドラマとジェンダー問題になんとなく興味が湧いていて、どちらにも当てはまる本だったので読んでみました。
取り上げられてた作品の中で実際に見たことあるのは『アンという名の少女』くらいで、他の作品は名前は知ってても見たことない、みたいのがたくさんあり、実際にドラマを見てからこの本を読み返したら、さらに自分のなかでも新たな発見が出来るかもなぁと思いました。
まだジェンダー問題に関してはスタートラインに立ったばかりで無知なので、この本で取り上げられてたドラマを通して勉強したり、理解を深めていくきっかけにしたいと思います。
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最近、ジェンダー界隈での発言で注文している治部れんげさん。以前、オンラインで講演のようなものを聞いたときも話に納得できるとともに、質疑応答の対応とかも含めて好感をもった。ところが、れんげさんの単著がまだ大してない。この本は数少ない単著……なんだけど、テーマといい光文社新書として出ていることもあって、書題でジェンダーを謳っているもののジェンダー直球とはいえないし、マイルドに作ってあるんだと思う。
とはいえ、数々のドラマをジェンダー視点で斬るというのは面白い企画。まあ、斬るというよりは外国モノに関してはほとんどお見事とほめている。それに比べると日本のドラマは旗色悪し。ま、身内(同国人)だから実社会の実状を知っていると表層をすくっただけのような感じを抱かずにはいられないだろうし、点が辛くなるのはしょうがないか。
ドラマを見るのってただ面白いけど、こういうふうに視点を定めて見るともっとおもしろかったり、好きだったはずのドラマのあらが見えてくるかも。れんげさんが書いていた、大変な状況にあるときなどにドラマが活力になったというのに同感。自分は最近、あまり感じてなかったけど、そういうものを求めてドラマを見るというのもありだと再認識。ドラマを見るとは、架空の世界にこもるのではなく、実世界の写し絵やデフォルメされたものに触れることであり、実世界を生き抜く知恵や心意気を与えてもくれるものなのだ。