花は運命に狂い哭く―転性オメガバース―【イラストあり・電子限定ショートストーリーつき】
アルファからオメガへ転性したダルレ王国の王子ユアンは父王の策略で強制的に発情させられ、アフタビア王国の王太子で親友でもあるアルファのルキアスに抱かれてしまう。ユアンを「妾...
花は運命に狂い哭く―転性オメガバース―【イラストあり・電子限定ショートストーリーつき】
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商品説明
アルファからオメガへ転性したダルレ王国の王子ユアンは父王の策略で強制的に発情させられ、アフタビア王国の王太子で親友でもあるアルファのルキアスに抱かれてしまう。ユアンを「妾」にすることで最悪から救ってくれたルキアス。だが彼は、融通が利かないユアンをずっと愛おしく思っていたと告げる。オメガになった途端の女扱いに信頼を裏切られルキアスを拒絶するが、彼に抱かれることでしか発情期の苦しみから逃れる術はなく…。電子限定ショートストーリー、ひゅら先生の口絵・挿絵も収録。
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最後までドキドキハラハラ
2021/11/21 21:23
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カモミール - この投稿者のレビュー一覧を見る
攻→→→→→→→→→→受
具合が激しい本でした。でも、最後の方は受からの矢印もいっぱい攻へ伸びていきます!
最初は唯一無二の大親友的な立ち位置から、受・ユアンがオメガになったことでその関係がまる崩れ。
発情期のたびに、また逢瀬を重ねる毎に攻・ルキアスへの対するユアンの好感度はマイナスになる一方。
なぜかというと、ユアンはダルレ国の第二王子で元々アルファ。だから、文武両道で、学友のルキアスとは親友兼ライバルとして学生時代ともに研鑽を積んだ仲。
それが足元からガラガラと崩れていったわけです。
ユアンの王子としての矜持、男としての矜持、アルファとしての矜持。それらが、オメガとなって発情し、ルキアスに獣のように抱かれ、汚されることに耐えられなくなるんです。
心が崩壊する一歩手前まで行っちゃいます。
マイナスマイナスマイナスをポイントを重ねて、これってルキアスの想いが一生届かないんじゃないか。どうしたら、このカップルは幸せになれるのか。読者も悶々とルキアスを応援し続けます。
最後はハッピーエンドになりますが、途中想いが通い合うまでが辛すぎる。
辛すぎたand長すぎただけに、ユアンが好きだ!って思ってからが急展開にも感じるところはあるんです。
あるんですけど、そのクライマックスに向かうまでに一応のユアンの気持ちの流れが描かれてて「うん、まあ、わからんでもないがな…」という気持ちにはなりました。
クライマックスに向けてのストーリーは、「どうなるんだ…?これ、ぜんぜん想像つかんが、この2人が幸せになるには何が正解なんだ…?」と一緒に考えられて、一気に読んじゃいました。
個人的にはユアンとルキアス以外のキャラクターにももうちょっと愛着持てるような設定が欲しかったなって思います。2人を中心にしてるため、名前ありのキャラクターでも、従者としての立ち位置から出ないし、監視者や嫌なやつ、王妃、王と立ち位置としての役割の域を出ないのが残念だったように思いました。
ですが、これはわたしの好みですので、本編の筋としては面白いのでおすすめです!
異世界ものは楽しい!電子版限定書き下ろしは、ルキアス嫉妬しちゃって、萌えました!
「俺の唯一無二の番に、なってくれるか?」本文より。
2022/12/30 10:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やまだち - この投稿者のレビュー一覧を見る
あとがきによると、「第二の性によってそれまでの関係性が崩れてしまう二人のお話」です。
ネタバレがあります。
●大国アフタビア王国の王太子でαの攻め・ルキアス
●辺境の小国ダルレ王国の第二王子でαからΩに転生した受け・ユアン
●元王室お抱えの薬師で今はユアンの世話役・ヨラ
●ルキアスの乳兄弟で従者・アーロ
○両視点
三ヶ月前にアルファからオメガに転生し、幽閉されてまった第二王子のユアン。ユアンの国は身分・階級制度、オメガへの差別が当たりの国で、ユアンも例外なく身分を剥奪され、自由も尊厳も奪われてしまいます。そんなユアンの心の支えは、16歳のときに留学先で出会ったルキアスです。大国の王太子ですが、今でも交流を続ける大親友。帰国するさいに渡された首飾りや、幽閉前に送られてきた手紙を見ては自分を慰めていました。そんなある日、王族の誰かが亡くなったことを知らせる寺院の鐘の音が幽閉されているユアンにも聞こえますが・・・
私が読んだオメガバース作品の中でも1、2位をあらそうほどのオメガ不憫受けでした(個人の印象)。
アルファ、第二王子、親友、そして貞操。それら全てを失いあるいは奪われたユアンが、ルキアスの真心と愛によってアイデンティティを取り戻し、ルキアスの番になるお話です。
ユアンへの待遇があまりにも酷く葛藤に苦しむ姿がいたましくて、甘めの作品ばかりを読んできた私は何度か心が折れそうになりました。
ハッピーエンドを信じて読んだ先にあるのは、どんな結末なのか。それは読んでからのお楽しみ〜!
ひゅら先生の異国情緒あふれる美しいイラストも必見です。装飾品、とくにルキアスの非対称のピアスがツボでした!