怪談男爵 籠手川晴行
男爵家の当主ながら定職に就かず、裕福な姉の嫁ぎ先からの援助で悠々自適の生活をおくる、美貌の青年・籠手川晴行。怪異に愛される彼はひとたび奇妙な話を聞けば、首を突っ込み東奔西...
怪談男爵 籠手川晴行
商品説明
男爵家の当主ながら定職に就かず、裕福な姉の嫁ぎ先からの援助で悠々自適の生活をおくる、美貌の青年・籠手川晴行。怪異に愛される彼はひとたび奇妙な話を聞けば、首を突っ込み東奔西走。二枚目歌舞伎役者・市川翔燕の婚約者を悩ませる不気味な音、老舗商店の息子を虜にする妖しい娼妓、夜な夜な現れる十二単の女……。花咲く帝都を舞台に、大正モダン怪奇譚開幕!
目次
- 第一話 幽世の音/第二話 まぼろし花魁/第三話 屏風小町/第四話 泣く家/第五話 廃病院の看護婦霊/あとがき
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妖しく切ない怪奇バディ小説
2021/09/17 23:27
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まりも - この投稿者のレビュー一覧を見る
大正時代を舞台にした怪奇ミステリーです。容姿端麗で裕福な青年男爵と貧しいながらも聡明な大学生が、様々な怪奇と事件を解決するオムニバスもの。後半から新聞記者も加わって、キャラ同士の掛け合いがさらに面白くなります。時代が大正時代ということもあり、モダンかつ退廃的な空気が魅力です。
お話も重すぎず軽すぎず、怪異とミステリーが絶妙に絡みあい、読みごたえのある内容になっています。続きが出ればうれしいですね。
大正時代怪談話
2021/08/31 20:33
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あゆ - この投稿者のレビュー一覧を見る
晴行と静栄の男爵子爵コンビが、大正時代に様々な怪談話の詳細を解明していく話 成仏させるのが目的でも無いし、誰かからの依頼を受ける形でも無い。しかしながら少し哀しい気持ちになる話
今後 もっと瀬川先生特有の流れる河のような文章の運びとなるのだろうと楽しみです