贄の花嫁 優しい契約結婚
著者 沙川りさ(著者)
私は今日、顔も知らぬひとのもとに嫁ぐ――。雨月智世(うづき ともよ)、20歳。婚約者の玄永宵江(はるなが しょうえ)に多忙を理由に結納をすっぽかされ、一度も会えぬまま今日...
贄の花嫁 優しい契約結婚
商品説明
私は今日、顔も知らぬひとのもとに嫁ぐ――。雨月智世(うづき ともよ)、20歳。婚約者の玄永宵江(はるなが しょうえ)に多忙を理由に結納をすっぽかされ、一度も会えぬまま今日に至ったのだ。初めて顔を合わせた彼は、恐ろしいほどに整った顔と、美しい黒曜石のような瞳を持つ美丈夫だった。智世を見つめる彼の目に浮かんでいたのは紛れもない歓喜。「嫁に来てくれて本当に嬉しい」――。何故宵江がここまで想ってくれるのか分からぬまま、智世は玄永家での生活を始めるが、宵江は相変わらず多忙らしく、すれ違い生活が続く。この結婚について、そして自分のことを本当はどう思っているのか、何も話し合えぬまま、智世は不安な日々を過ごす。だが、宵江は常に智世に優しく、また玄永家の屋敷のものたちも智世に気軽に話しかけてくれるため、智世の心もほぐれ、新生活を楽しめるようになってきた。そんなある日、屋敷の書庫で智世は玄永家の秘密を知ってしまう。実は玄永家は人間ではなく狼の一族。先祖代々時の政権に仕え、国の平和を乱す異形に対処する「異形専門」の警察部隊だったのだ。しかも、そこには自分の生家・雨月家の家系図も。なんと雨月家は代々、神に仕える巫女――神凪(かんなぎ)の家系だったという。自分はもしかして、宵江に捧げられた生贄なのか・・・・・・。疑問が頭をうずまくなか、何も教えてくれない宵江に智世は不安を覚えるが、宵江の溺愛ぶりは全く変わらずで調子が狂ってしまう。その頃から、智世が嫁ぐ前から横行していた辻斬りが激しくなり、宵江の周りもきな臭くなり、智世は自分に出来ることはないか苦悩するが・・・・・・。これは、優しい旦那様と一生懸命な花嫁の、幸せな物語。イラスト/烏羽雨
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期待値を高めに設定しすぎたかも
2021/12/16 09:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
仕事が好きな職業婦人だったヒロインだが、母が怪我を負って一人娘の花嫁姿くらいは見たいと願ったことで結婚を決意する。
父に薦められた相手は結納もすっぽかし挙式当日まで会えなかったが、なぜかわかりやすく大切にされる。
しかし嫁ぎ先には露骨に隠し事があり、いまは言えないと教えてもらえず。
立ち入り禁止と言われた書庫で不穏なものを見てしまい……という大正辺りの妖もの。
うーん……。
主人公の思い切りの良さとかヒーローへの信頼感とかはまぁまぁ悪くないのだけど、ヒーローの魅力がヒロインを溺愛していること以外にない。困ったな。
ヒロインと口付けると力をもらえる設定出てきた時は「これ終盤のバトルでピンチの時にキスするやつだ!」と思ったらそんなこともなく見せ場は義兄が持っていった。
そもそもヒーローがド級のヘタレでなければ結界が弱まったり部下達が疲弊するほど追い詰められることもなく、もっと必要な情報を事前に説明してヒロインが利用されることもなかったのでは?
ヒーローの男としての決断力のなさが事態の悪化を招いた上で、汚名返上できてないのでもやもやした気持ちで読み終えてしまった。
最後にイケメン無罪みたいに持ち上げられたのもマイナスだなぁ。