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投稿者:わびすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画化が難しいのもよくわかる。1965年にこんなに完成度の高い作品があったとはビックリ。続巻への伏線なのだろうか、主人公ポールの息子の誕生と突然の死など、一見すると蛇足のような話もあるが、エキゾチックな雰囲気や、壮大な銀河帝国の興亡の歴史など、酒井訳になることでさらに完成度が上がったような気がする。近年のハヤカワ文庫にしてはカバーデザインもいい。大満足。
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投稿者:ねむこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんか、あっさりと、というか、ばっさりって感じで終わってしまいました。
どっぷり世界に入り込んでいたので、急にはじき出された感じ。
解説を読んで納得しましたが、全部出してくれるのかな、早川書房?
デューン砂の惑星の下巻。
2017/03/10 23:30
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投稿者:yasu - この投稿者のレビュー一覧を見る
デューン砂の惑星の下巻。フレメンでの地位を確立したポール。スティルガーと対決?ハワトはジェシカを襲うのか?母・ジェシカは「敵」というポールの言葉の意味は?皇帝がハルコンネン、ギルドと結託して、アラキン星へ攻めてきた。ポールの目的はジハードを回避すること。ポールは最終的に何を手に入れるのか?お楽しみに。
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矢野徹氏が翻訳した旧版を中学生の時に読んで、途中で挫折した記憶がある(^_^;「デューン砂の惑星」。酒井昭伸氏の新訳が登場したので、わくわくしながら発売日に上中下巻買い揃えました。長い話だけど、読み始めると本当にあっという間。
いやー、おもしろかった!
良いところのお坊っちゃんが地位を追われて他郷を彷徨い、不遇の状況の中で新たな力を身につけて、最後は英雄となって敵を倒す。
エッセンスを思い切り要約すると要はそういう話で、典型的な貴種流離譚にして復讐譚。物語のフォーマットとして、本当に昔っからある「よくある話」です。
SFの古典的名作として名高いこの作品、「生態系SFの先駆け」と評されたり冒頭から独特なジャーゴンの嵐が説明無しに飛び交いまくったりして、SF初心者にはちょっとハードルの高いイメージがあるかもしれません。が、ストーリーの根幹は先に述べた通りの大時代的なよくある話ですので、わからないところは少々飛ばし読みしつつ「血湧き肉踊る冒険譚」としてシンプルに楽しんでしまえばこんな面白い作品はなかなかないですよ!数多い登場人物(メインキャラだけで何人いることやらヽ( ´ー`)ノ)の個性極まるキャラ立ちぶりも素晴らしい。
もちろん、全球がほぼ不毛の砂漠に覆われている惑星アラキスになぜ酸素が大量に存在し、動物が問題なく活動できるのかという生態学的な世界構築のユニークさ、機械に頼らず人間自身の精神力を極限まで高めることで繁栄を極めた異形の未来社会のグロテスクな魅力、意識の拡張を爆発的に押し進める「命の水」をはじめとする精神世界のサイケデリックな描写(作品の発表時代に鑑みて、ヒッピーのドラッグ文化の影響も感じ取れます)といった、SFならではの世界観とガジェットを深く堪能する楽しみ方もできます。誰が読んでもその人なりの視点で楽しめる、一大エンターテインメントだと思います。
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四半世紀ぶりに読み返した。
忘れてることもたくさんあったが、
私にとってSFとはこの小説のことだ
と思い出した。
現代と地つづきなのだが、
全く別の世界を環境から構築し、
その世界で繰り広げられる
計略の中の計略の中の計略の
ストーリー展開。
続きも新訳して欲しい。
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本当はこれだけじゃ無くて続きもある。30年前の記憶が少しよみがえったな。でも今読むとまあ、すごく面白いわけでも無いか。やはり歳によって感じ方が変わるね。
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最後はあっさりしてるなあと感じたが、惑星アラキスの世界はこれからも続くものなので、これはこれでいいのだと思う。本作品全体では、独特の世界観を描ききったのが見事。だからこそ、この続きがどうなるのか気になるし、読んでみたくなる。また、新訳は読みやすく、下巻の巻末の用語集があるのだが、参照しなくてもすらすら読めてしまう。独特の言葉が世界観を構築し、それを最低限の補足で読めるのはありがたい。作品中ではキリスト教やイスラム教の知識をベースにした部分が多く、そのような知識に乏しい私が、本当の意味で作品を理解できたかどうかが心配である。まあ、本人が楽しんだと感じているので、理解の深さは置いておくとして、心配無用なのかもしれない。
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幾重にも練られたプロット、ラストへ集約する分かりやすいストーリー展開、普遍的な人間性、余分なSF的解説のオミット、翻訳の読みやすさ。そして第1部完という感じで終わるので、続きが読みたくなる。""
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これは勧善懲悪の話と素直に受け止めてよいのか…
アトレイデス家の人達は新たな征服戦争を始めようとしている…
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砂漠の惑星の民フレメンが独特な風習や精神性を持つように、その人物の出身や環境によって生き方や考え方もまた左右される。そうした様々な人が集まり、相互に影響を与え合って物語が編まれる。
主人公のポールは公爵家の跡取りとして成長しつつ、フレメンの一員として認められ、救世主ムアッディブとして伝承をなぞりながら覚醒していく。
しかしながら、この救世主伝説は土着のものではないかもしれない。とある目的のために植え付けられたものかもしれない。
ポールがやることは全て伝説になる。伝承の通りに進んでいく。
これは運命によるものなのか、生態によるものなのか、誰かの計画なのか、偶然なのか、自分の意志なのか?
予知能力によって過去現在未来が混濁したポールの意識など、自分で何かを決めて生きていることの不確かさに触れたようで、あえて「王道」のストーリーを選ぶということにこういう側面があったのか、と学ばされた。
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面白くて一気に読めたんだけど、かなりあっさりと終わってしまった。続きがありそうなんだけど、ないんだよね?って感じ。
これは、映画を観るしかない。
追記 翻訳者の酒井昭伸さんの訳が素晴らしい。世界観を見事に再現しているし、とてもわかりやすかった。
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砂漠の民《フレメン》の力を借りて帝国に反撃する訳だけど、最後は一気に風呂敷を畳んだ感じで「もう終わり?」と思ってしまった。
血みどろの聖戦が起きてしまう…!ってずっと言ってたのに
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読了。
かなり面白かったです。
終わり方は結構あっさりしていたけど(続きがあるのかな?)とても興奮したし、いろんな人の想いに感動もしました。群像劇としてのまとまりも良かったです。
それと、翻訳が良かったです。語彙が難しいことがありますが世界観が鮮明に伝わってきました。
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過去ー現在ー未来とつながり、伝承のもと友情が信奉に変わり友を失う、産みの母とさえ対立する予感。
こうした繊細さとアラキス事変の派手さ読みごたえが楽しかった。
シリーズの最初のお話というのが衝撃……
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基本的に三人称視点の小説だと思うのだが、誰かの視点に切り替わることがあり、またその視点もいろんな人に変更される。こういう描き方の小説は久しぶりに読んだせいか、少し戸惑った。慣れてしまえば大丈夫。
砂の惑星の民フレメンはイスラム風アラビア語系、入植者たちは西洋・キリスト教系風。物語序盤は入植者視点で、砂嵐に視界を遮られるかのごとく、惑星の全貌は見えないが、政治的な闘争によって引越してきたばかりの屋敷を追われて、砂煙の向こう側へ逃げ込む羽目になる。だんだんと、この惑星に住む人たちの文化や暮らしぶりが明らかになっていく過程が面白かった。
敵役がわかりやすい悪者の造形をしていたり、最後の対決シーンも期待したよりあっけなく終わってしまったのが少し残念。多彩なキャラクターたちも、けっこうな人数があっさり退場してしまった。彼らの物語ももう少し読んでみたかった。