- 販売開始日: 2022/01/26
- 出版社: 三五館シンシャ
- ISBN:978-4-86680-921-2
ディズニーキャストざわざわ日記――“夢の国”にも××××ご指示のとおり掃除します
著者 著者:笠原 一郎
「ハッピーなことばかりの仕事などない」清掃スタッフ(カストーディアルキャスト)が描く、不安と夢の現場報告――これは私の実体験であるわれわれも人間だから、手を抜くこともあれ...
ディズニーキャストざわざわ日記――“夢の国”にも××××ご指示のとおり掃除します
商品説明
「ハッピーなことばかりの仕事などない」
清掃スタッフ(カストーディアルキャスト)が
描く、不安と夢の現場報告
――これは私の実体験である
われわれも人間だから、手を抜くこともあれば、ミッションを忘れるほどゲストに対して怒りを覚えることもある。仲間と会社の愚痴も言い合うし、給料が安いと不満を持ったりもする。
それは本書をお読みいただければ、おわかりになるだろう。
私が本書をつづろうと思ったのは、数多のディズニー本に対する違和感が一因だ。
本書は模範回答的なディズニーランド像に対する現場からの実態報告でもある。
そして、本書にあるのは決して「創作された物語」などではなく、すべて私が実際に体験したことである。
――57歳で入社し、65歳で退職するまで、私がすごした8年間で見た“夢の国”の「ありのまま」の姿をお伝えしよう。
●もくじ●
まえがき――ディズニーランド、「ありのまま」の姿
第1章 キャストの慌ただしすぎる日常
某月某日 肉体労働者:暑い日も、寒い日も
某月某日 何をしているんですか? :ゲストからの質問
某月某日 ××処理:できればしたくない作業
某月某日 ネズミ取り扱い注意:動物の死がい処理
某月某日 ぎこちないスマイル:いつも笑顔なんてムリ?
某月某日 ゴミ屋さん:清掃業への差別意識を考える
某月某日 通勤ラッシュ: 「日常」と「非日常」の狭間で
某月某日 走ると危険です:フルスピードのゲストたち
某月某日 気になる個室:ノックに応答なし
某月某日 誰が使ってもいいけれど:レストルームのマナー
某月某日 キャストになる:会社員としての暗黒時代
第2章 決して口外しないでください
某月某日 お金の話: 「決して口外しないでください」
某月某日 ここだけの話:不平不満が飛び交う場所
某月某日 苦手な人:すさまじい「おもてなし力」
某月某日 ディズニールック:守る人、守れない人
某月某日 混んでいる日には…: “夢の国”にあるまじき声
某月某日 恐怖! 埼玉県民の日:忘れてはならない記念日
某月某日 早番、遅番:それぞれの苦労と役得
某月某日 自己アピール:PHSとグループ通話
某月某日 謎の落とし物:ヘアピン1個、届けますか?
某月某日 三度のメシより好きなもの:心が浮き立つ「解消」
某月某日 入園者数予測:不思議なくらい当たらない
某月某日 出社から退社まで:これがキャストの一日
某月某日 殴り合い:一度だけ目にした光景
某月某日 妻の病:突然の宣告
第3章 ヘンなゲスト、もっとヘンなキャスト
某月某日 迷子:非日常の世界観を守るため
某月某日 人間関係:SVからの思わぬ注意
某月某日 取られ損:組合には入ったけれど
某月某日 ディズニー愛の個人差:ティンカー・ベルが教えてくれたこと
某月某日 ボランティア:ある少年との交流
某月某日 身の上話:キャストたちのいろいろな前職
某月某日 条件反射: 「お困りのことはございませんか?」
某月某日 「神対応」の舞台裏:東日本大震災の現場で
某月某日 難問:ゲストはいつも予測不能
某月某日 コスプレ:制服姿でプカプカ
某月某日 不人気キャラクター:人知れぬ哀しみ
某月某日「おやっ」と思うこと:SCSEは実践されているか?
某月某日 久しぶりのインパ:緊急事態宣言を受けて
第4章 “夢の国”のリアルな風景
某月某日 休憩室を観察する:キャストの職種別傾向
某月某日 君子危うきに近寄らず:楽しみ方は人それぞれ
某月某日 大人買い:キャストショップのマル秘活用法
某月某日 去っていく人:たくさんの出会いと別れ
某月某日 魔法の粉の使い道:彼女が本当に欲しかったもの
某月某日 暇そうな人: 「バースデーシールください」
某月某日 ハイテンション:ついていけない「サンクスデー」
某月某日 褒めて、褒めて:真似したいさまざまな仕掛け
某月某日 定年退職:さよならディズニーランド
あとがき――大きくなったらキャストになりたい?
【発行】三五館シンンャ/【発売】フォレスト出版
著者について
笠原一郎(かさはら・いちろう)
1953年山口県山口市生まれ。一橋大学卒業後、キリンビール入社。マーケティング部、福井支店長などを経て、57歳で早期退職。東京ディズニーランドに準社員として入社。65歳で定年するまで約8年間にわたりカストーディアルキャスト(清掃スタッフ)として勤務。満員電車に乗って舞浜に通っていた日々を懐かしみながら“夢の国”の「ありのまま」の姿を本書につづる。
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この本は面白く、そして切ない。
2022/01/25 13:53
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:こうぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る
ディズニーランドのファンの方に限らず本好きの方は、ぜひ読んでほしい。
色々な意味で実に興味深い本です。裏話以外にもキャストの方々の苦労が分かって、あの夢の国のありがたさが倍増します。
夢の楽園に対する著者の批判的な意見も的を射ている気がして、深く頷いた。
このシリーズはほとんど読んでいますが、この本はまた違った意味で、楽しめた。損はない一冊だと思います。かなりお勧めです。
夢の国でのおじさんリアル奮闘記
2022/05/02 20:51
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:坂の下の落人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は大手ビール会社を早期退職後、夢の国でアルバイト(準社員?)
として6年ほど勤務。本書はその異色の体験ルポ。
なかなか公には突っ込まれない、どこか不可侵感のあるTDRですが、
この本にも描かれているように、それを支える裏方さんたちは、
ほとんどが非正規雇用者。
良い悪いの話ではなく、それが現実であり、サービス業全般が抱える闇でもある。
ただ本書は悪意のあるいわゆる暴露本とは違います。
著者のベースにはディズニーや夢の国への愛がある。
きれいごと、絵空事ではない現実に対するレポートであり、問題提起であって、
やりがい搾取になっていないかという憂いを誠実に表明している。
確立された世界ブランドに対して、正面切って物も申すのは勇気のいること。
そこにこの本の存在意義と著者の本懐があるように感じられます。
表紙のイラストイメージからはなかなかそれが伝わらないが。。
おじさんキャストのやりがいと悲哀。面白かったです。
2024/09/02 20:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
以前、千葉の職安のホームページ見て、ディズニーキャストの求人票を見て興味を引かれたことがありました。
面白かったです。「夢の国」も所詮は日本の企業だな・・・って強く感じた。
何度も行ったことあるし、行けば間違いなく楽しい所。だけど、毎日何万人も来園があるんだから、毎日何かしらあるよねぇ。あれだけ大所帯なら上司も同僚もイイ人ばかりじゃないし、雇用条件にも何かしらあるよねぇ。
キャストの善意で成り立っている「夢の国」は、曲がり角
2023/12/16 09:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は「夢の国」の清掃係の日常が本音で描かれ、とても興味深い内容でした。中でも印象的なのは収入の話。従業員の75%を占める準社員で、年収180万円程度。仕事の要求水準が高い割には低い給与。こうしたキャストたちに支えられているのが「夢の国」の実態です。とても一生の仕事として位置づけることはできず、「オリエンタルランドにはパークを支えるキャストのことを大事に考えてほしい」との著者の言葉は切実です。最近キャストのレベルが落ちたと聞きますが、キャストの善意で成り立っている「夢の国」は、曲がり角かもしれません。
面白かった~!
2023/07/30 02:42
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
長年勤めた会社を早期退職し、その後定年までディズニーランドでカストーディアルキャスト(清掃員)として働いた作者の実録本。
いわゆる暴露本かもしれないが、良かったことも悪かったことも書かれていて面白かった。
辛かったことに関してはキャストでなくても辛い。
酷暑や極寒での勤務だったり、嘔吐物の処理やら、不自然に汚れたレストルームの清掃やらと嫌がっても当然のこと。
一方でゲスト達と接する中で得られる充足感は、そこらの接客業よりも多くありそうだった。
この暴露日記シリーズ他業種でも出ているらしいし、そのうち読んでみたい。
へえー
2022/09/19 19:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
一流の企業を早期に退社し、次がディズニーリゾート。そして、裏も表も見て、この本……。自分は、実は、ディズニーランドは行ったことあるのですが、シーは、行きたいと思いながら行ってないのです。裏側が、よーくわかりました
清掃にもやりがい
2022/09/06 16:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:E司書 - この投稿者のレビュー一覧を見る
一流会社を早期退職し再就職がディズニー。夢の国での清掃スタッフの日常を描いた日記。50代後半からの新天地での活躍ぶりはあっぱれです。清掃という人の嫌がる仕事を見事に描いており筆者のディズニー愛も伝わり楽しく読める一冊。
王国の土台を支える
2022/02/20 14:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
煌びやかな夢と魔法の国の陰で、3Kに携わる人の苦労を知りました。時には理不尽な目に遭いながらも、仕事に対するスタンスが揺るがないところが素敵です。
今度行ったらアトラクションよりキャストに目が行きそう
2022/04/10 13:57
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かのこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
いわゆる暴露本ではなく、キャストとして勤務した日々が気負いなく書かれています。
”夢の国”も一企業。やる気のない上司もいればディズニー愛のないキャストも単に仕事として勤務してるのね、と現実を目の当たりにしました。また雇用形態についても知らなかったのでちょっと驚きました。夢の国の拡大やメンテナンスに膨大な費用がかかるのでしょうが、キャストの方々の待遇完全はもっと成されるべきですよね。と外野から。
第4章大人買い、で売れ残った商品にキャストの方が殺到する様子は、なんだか笑えました。
働いている人にも「夢の国」になるように願う
2022/12/08 07:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:チップ - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙はしょぼくれたおじさんが、掃除をしているイラストだが、「夢の国」の服装規定は厳しく、シュッとしている
しかし、いつも綺麗な夢の国のキャストになるための服装規定の厳しさは読んでいて息苦しくなる。
著者はこのシリーズの中ではエリートに入る部類
一流国立大学を卒業後、ビール会社に就職。57歳で早期退職後65歳まで夢の国で働いた記録
働いている人のほとんどが非正規で時給はけっして高くない。
著者も書いている通り、働いているキャストも実生活で夢が描けるような給与・待遇の向上を望む。
キャスト
2022/08/23 17:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ta - この投稿者のレビュー一覧を見る
いつもニコニコしてくれているけど裏ではこんなことになっているんだと驚きましたが、知ることができて別の視点からみると面白い。