無冠の父
著者 阿久悠
「私の父の深沢武吉は,生涯巡査であった」.戦中から戦後初期の淡路島.小さな駐在所に身を寄せ合う,ある一家のささやかな幸福と戦争の傷痕.――実父をモデルに著者が遺した珠玉の...
無冠の父
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商品説明
「私の父の深沢武吉は,生涯巡査であった」.戦中から戦後初期の淡路島.小さな駐在所に身を寄せ合う,ある一家のささやかな幸福と戦争の傷痕.――実父をモデルに著者が遺した珠玉の物語は,父親とは何か,時代の激変のなかの家族,人間の矜持,生きることの諦観と希望とは何かを問いかけてやまない.解説=長嶋有
目次
- 第一章 訃報
- 第二章 巡査
- 第三章 俳句
- 第四章 肖像
- 第五章 格言
- 解説(長嶋有)
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放送作家、詩人、作詞家、小説家と多くの肩書をもつ阿久悠氏の珠玉の一冊です!
2020/05/05 10:07
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、放送作家、詩人、作詞家、小説家と多くの肩書をもつ阿久悠氏の作品です。同書は、数々のヒット曲の作詞を手掛けてこられた人物ですが、執筆活動においても、横溝正史ミステリ大賞、菊池寛賞などに輝いておられます。また、政府から紫綬褒章、旭日小綬章も受章された方です。そのような同氏が、実父をモデルにして書いた小説が同書です。「私の父の深沢武吉は、生涯巡査であった」と始まる小説は、戦中から戦後初期の同氏の故郷である淡路島が描かれ、小さな駐在所に身を寄せ合う、ある一家のささやかな幸福と戦争の傷痕が生き生きと記述されます。時代の激変のなかの家族、人間の矜持、生きることの諦観と希望について教えてくれる興味深い一冊です。