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投稿者:しゅんじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
三作目にいたって、なんだかそこはかとないホンワカ感も出てきたな。二作目よりも好きかも。でもこのシリーズは危ういバランスの上に成立している。"弊機"が人間たちとうまくやっていけるようになる事にカタルシスがあるが、あまりに人間性を獲得するとキャラクター特性が失われる。いっそ"弊機"の前でプリザベーションが滅ぶくらいの方がいいのか? そうすればまた一段上の"非人間的人間性"に至るのかも。後書きによると、もう三作ほど読めそうな感じ。うれしい反面、不安。
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楽しみなだけに、12枚切り…18枚切りの食パンかな?と思ってしまった厚みでしたが、あるだけ有難いし、第一作の前と第一作と第二作の間になにがあったのかが少しわかるのはよかった。警備ユニットには人間的な顔があるけれど排出口は少ない…あまり老いない様子だけれど生体有機組織はかなりある…どのような構成なのか考え始めると謎ですね
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Fugitive Telemetry(2021), Compulsory(2018), Home: Habitat, Range, Niche, Territory(2020)三作品の訳書。後書きによれば、新規で3冊の執筆契約を結んだとのこと。とても、楽しみです。
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マーダーボット・ダイアリーの3冊目。今回は2冊目でも言及があったプリザベーション・ステーションの事件がメインです。ハッキングを禁じられているのもあって、これまでとは違う弊機の活躍が見られます。殺人事件の捜査ということもあって、ミステリー仕立てです。
原作はまだ続くみたいなので、翻訳版も続いてほしいですね。
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弊機さん!待ってました〜
マーダーボットのシリーズ4冊目。溜息つきながらも人間を全力で助ける弊機がまた見られて嬉しい。
中編「逃亡テレメトリー」では殺人事件の犯人捜査に協力する弊機。ミステリドラマの知識は…あんまり使わなかったみたい。今回もクスッと笑える表現が多くて楽しい。「焼き菓子」はネタとして外せない(笑) 個人的に好きなグラシンとラッティの出番も多くて良き良き。
時系列的には「ダイアリー」最終話と「エフェクト」の間。プリザベーション連合のステーションで、暴走警備ユニットの扱いをどうしようかってしてる段階。弊機のハイスペックぶりがいつもながら小気味良い。うまくいかずに落ち込む時の自虐的な言い方も相変わらずで。地道な捜査ばかりでなく、救出の緊迫した場面も、見せ場の戦闘シーンもちゃんとある!
短編「義務」は「ダイアリー」の前の採掘場での話し。弊機…良い奴。短編「ホーム」はメンサーから見たマーダーボット。企業の権力執行の手段を目的として製造された構成機体だが、その目的から切り離すのは本人だ、と言うメンサーが好きだな。自由意志があるのなら、自分に命令できるのは自分自身だけだ。人もそうでない者も。
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シリーズ継続、ということで、ビジョルドの後継者の地位も確立(東京創元的にも)、かな。
問題は、どこまでページ数が肥大化するか(させられるか)、だけど…
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表題作の中編と二つの短編が収録されている。
ただし、時系列では全くバラバラのお話。
「暴走テレメトリー」ではミステリーの探偵役となるが、やっぱり「潜入」シーンが一番の見どころ。
「義務)は非常に短いが、とても印象的なお話。
「ホーム……」では、これまで全て「弊機」の一人称だったものがメンサー博士目線となり、チョット新鮮。
最初のワクワク感は減少したものの、相変わらず楽しいから、まだまだ読みたい物語です。
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相変わらず可愛かった、弊機。そして面白かった!
タイトルの「テレメトリー」の意味が良くわからず、解説を読んでもあんまりピンと来ず。バリンの暗喩と思うと、ミステリ的タイトルでしっくりくるかも。
警備ユニットが能力を活かして殺人事件の捜査をするっていうのもミステリファン的に楽しかったけど、謎解き要素はそこまででもなく。警備ユニットをその過去故に警戒して忌まわしく思っていた人間が、物語を通じて少しずつ警備ユニットを理解し、最後に打ち解けて終わるっていうこの物語の流れが好きだな。お約束的かもしれないけど。弊機に対して保護者のような視点になってしまうから、ああよかったね、本人(本機?)はそこまでうれしそうでもないのがまたおかしい。今回の締めの台詞ではこれまでよりもっと人間と打ち解けてて、それも保護者的にほっこり…。
物語の前日譚的な二編もとても良かった。
このシリーズ全体の前日譚『義務』は、物語以前のマーダーボットの働きぶりが見えて楽しいし、メンサーとの物語は、『逃亡テレメタリー』のというより『ネットワーク・エフェクト』の前日譚といった感じが強くて、アメナとの物語の前にこんなことがあったのねと思うとより一層弊機を愛おしく思える。
まだ続編が出るみたい。楽しみだな〜。
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弊機のご帰還というだけで星5確定。
弊機視点で物語を見てるから、人間が警備ユニットだとわかった途端に襲ってくるところとか怒りが湧くが向こうからしたら相当な恐怖なのか。
それにしても弊機が周囲の信頼を得るためには一人ひとりが窮地に陥ったところを救わなければ無理なんじゃという感じ。無茶言うな。
ジョリーベイビーに苛つくところも良かった。
プリザベーションの善性が羨ましい。
ご飯と医療が保証されてて通り魔という言葉がわからないなんて楽園だな〜。
この本を読んだ上で改めてネットワークエフェクトの序盤を読み返すと見方が少し変わりそう。
SFの知識がないので想像できない所も正直あって、ラノベばりにイラストが挿入されてると嬉しいという気持ちはあります。
今後3冊と言わず30冊くらい刊行されてほしい。
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プリザベーション連合のステーションで起きた殺人事件の調査する'弊機'。シリーズ3作目にもなると独特のワードにも慣れてより楽しめた。併録の超短編2作もそれぞれ'弊機'を味わえる。'弊機'大好き。
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2022-04-21
今回の弊機さんは、殺人事件を追うミステリー。
どれくらいミステリーか解説するとネタバレになるほどミステリー。いやあ、こう来るとは。
そして、併録の短編2篇も味わい深い。過去の話と、弊機を外から見た話。こういうと陳腐だけど、愛だねえ
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相変わらずの「弊機」だけど、安定の3作めで安心して読めちゃうというか、アクションよりも謎解き要素が多めで、地味にのんびり読むスタイルというか。ドキドキは少なめだけど、弊機が弊機であることによかったよかったと親目線的な気分になれるシリーズになったなと。あと3作品は最低でも作られるそうなので、刊行を楽しみに待ちましょう。
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表題作は弊機が殺人事件の犯人を追う話、と聞いてミステリっぽい話だなと思っていたら、わりとミステリそのまんまに事件の謎を徐々に追っていく話でした。今までのアクション主体の展開とは一味違いましたが、こちらもとても楽しみました。
もちろん(?)弊機の人間嫌いぶりと、それでも人間から目を離せないひねくれたやさしさは魅力的なままで、ここぞというところでは持ち前の性能を存分に発揮してくれてかっこよさも変わらず、相変わらず魅力的なキャラクタです。ポヨン、って表現があまりにも……かわいすぎでした。
メンサーと弊機の関係性が好きなので、メンサー側からの心情を伺える短編もあったのが嬉しかったです。長編も予定されているとのことなので、彼女の出番もぜひ、と願って気長に待ちたいと思います。
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おや、新刊が出ていると手に取りました。
これはARTとの旅の途中の話なんだろうか?監視カメラと仲良しなボット、犯罪調査には最強だな~なんて思いました。
何のかんのと元々のメンバーと仲良くなっていて良かったなと思ったり。
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今度の弊機は「探偵」です!
メンサー博士のホームグラウンドで
彼女の警備をしながら暮らし始め
まだまだ周囲との関係構築中なのに
殺人事件に遭遇してしまう。
もしメンサー博士を狙う企業に
つながるなら一大事と捜査に乗り出すものの
一緒に行動する人間たちは
弊機こそ犯人じゃ…と疑っているし。
そんな中で事件はただの殺人じゃなく
あるビジネスに絡んだものだとわかってくる。
救出劇のようなスリリングな場面も。
推理する助けになっているのは
弊機の大好きなドラマってのが(笑)
すぐ「さっさとドラマみたい」とか思うし。
相変わらずで何よりです〜。