- 販売開始日: 2022/05/25
- 出版社: KADOKAWA
- レーベル: メディアワークス文庫
- ISBN:978-4-04-914410-9
水の後宮2
著者 鳩見すた(著者)
大河の水面に煌めく蒼の宮城。その後宮で皇太弟・文青の密偵を務める宮女・水鏡は、姉の死の真相を追っている。 ある日、皇帝が寵愛する貴妃の懐妊の噂が舞い込む。だが対立する皇太...
水の後宮2
商品説明
大河の水面に煌めく蒼の宮城。その後宮で皇太弟・文青の密偵を務める宮女・水鏡は、姉の死の真相を追っている。 ある日、皇帝が寵愛する貴妃の懐妊の噂が舞い込む。だが対立する皇太后はその妊娠を認めなかった。さらに「懐胎は偽りなり」という扇動で宮中は大きく揺らいでいく。 王家にうごめく闇に迫る中、互いの距離を近づけていく文青と水鏡。しかし全ての黒幕の目論見が明らかになった時、二人は再び分かたれて――。 水に浮かぶ後宮の美しきミステリー第二弾。
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意外とあっさりした幕引き
2022/08/31 12:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
前巻で姉の死の真相を突き止めたものの、黒幕と姉が後宮入りした意図はわからなかった。
寵姫懐妊の噂の裏で皇弟文青の間諜として黒幕を探りながら、後宮に起こる事件を解決していく水鏡。
文青の想いを受け入れ共にいられる道を前向きに模索していこうとした矢先に、隠された出自と共に姉の意図が明らかになり、二人の道行きに暗雲が立ちこめる。
黒幕を追い詰めて後宮の闇を払い、二人の関係に決着をつける堂々の大団円。
正直もう一冊くらいかけて二人の関係が一進一退してほしかったし、黒幕の脅威ももう少し感じたかった気がする。
なんというか、思ったよりもあっさりと進展して幕引きされた印象があるかも。
とはいえ雑だったわけではなく、きちんと広げた風呂敷は畳まれて、過不足なく終わったと思う。
隠された公主についても、あれだけ白賢妃と姉が似ていればねぇという納得感。
物足りなさを感じるのは、思っていたよりもこの独特の世界観が魅力的だったからかも。
黒幕の気持ちは全然理解できなかったけど、それ以外はうまくまとまっていて面白かった。良作。