人としてどうなのかを感じました
2023/01/22 13:13
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投稿者:lucky077 - この投稿者のレビュー一覧を見る
コロナ患者を受け入れて、医療崩壊になった病院の方々の奮闘を描いています。
近隣病院が患者を拒み(受け入れないという表現ではなく、ズバリの言葉だと思います)、一部の病院に負荷がかかり続けているが、他の病院や行政から感謝すらされないなか、逃げだすか続けるか選ばざるを得ない状況で、続けるを選んだ方々に頭が下がります。
いつまでもかけ声ばかりで何もしない行政の方々に読んで欲しいと思いました。
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投稿者:わかめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
コロナ渦で、いつになったら元の生活に戻れるのか?マスクを外して自由に話せるのは、いつなのか?と考える日々。この本を読んで、医療現場にいる人たちのおかげで、安心して暮らせていること、自分が世の中に対して思っていることがしっかりと書かれていて、うれしくなった。
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壮絶。その一言に尽きる。
2022年も6月になり、コロナは今だ危険な病であるが、2020年から2021年にかけての頃の様な徒手空拳で戦わなければならない病ではなくなってきている。かてて加えて、ワクチン接種の効果は大きいだろう。これにより、感染者の発生そのものが大きく抑えられ(とはいえ、感染力の大きいオミクロン株の感染が拡大したが)、重症者の発生割合も下がり、かつての様に世の中は騒がなくなってきている。
まだ感染者が少なくないが、世の中が2020年の様な殺伐とした雰囲気でなくなってきたのは、ひとえに、コロナと闘った医師・看護師、ワクチン開発に挑んだ科学者、それらの人々の努力と献身のたまものである。感謝に尽きない。
本書は、治療薬候補は出てきたが、ワクチンがまだ広がる前の頃の1地方病院のコロナとの壮絶な闘いを描いた作品である。小説なのでもちろんフィクションではあるが、実際には著者の経験に基づいて描かれている。
本書を読んでいて、最後の方になり、なぜだか不意に泣けてきた。そんな静かに心に訴えかける書である。
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神様のカルテと重なる印象が多いが、ノンフィクションのように訴えてくるものがあった。まだコロナは完全に終わってはいないが、医療現場では正解ではないかもしれないが最善の道がとられていたのであろう。現場で働く人への感謝を改めて感じた。
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作者の夏川さんが、現役の医師ということで、事実に近い小説なのだろう…と読んでいましたが、あとがきを読み、経験したことを書いた、とのこと。
改めて、コロナ禍での医療従事者の過酷さを知りました。
「来るべき次のパンデミックに備え、具体的な改善策を立てること」
コロナは完全に終息したわけではないですが、
まさにその為に、一般人にもわかりやすく書かれている本書は、必読書と言えるのではないでしょうか。
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本書は、小説の形式を取っていますが、現役の内科医である著者が実際に目にし、経験した事実に基づいたノンフィクションの側面を持っています。
コロナ国内初感染から3年目に入り、今でこそワクチンや治療等のシステムが構築されてきていますが、本書には、感染拡大第3波(2021.1〜)の1ヶ月の濃密な記録があります。
新型コロナウイルスに翻弄される医師・看護師たちの、焦燥・不安・奮闘と疲弊…、臨床現場が如何に過酷だったのかが伝わってきます。正解は分からないけれども、最善の対応策を講じようとする医療従事者の皆さんには、敬意と感謝しかありません。
その裏で、人間の愚かな一面にも改めて考えさせられます。ウイルスによる病気そのものである「生物学的感染症」はやむを得ないにせよ、不安や恐怖を引き起こす「心理的感染症」、差別・偏見による誹謗中傷が引き起こす「社会的感染症」も副次的に恐ろしいと心底思い知らされます。
それでも、悲惨と絶望から得た教訓や改善策が、次の困難への希望につながるのだなと教えられた気がします。
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私事ながら、
今年始め、数年ぶりに熱を出した。
幸いにして、コロナ感染ではなかったが
発熱していたら、診てもらえない病院もあるなかで
自分を受け入れ、診察、治療してくださった
医療関係者の方々には、感謝しかない。
医師は、お礼を述べた自分に
飄々と「これが仕事ですから」とおっしゃった。
世界で初めての未知の感染症、コロナ。
コロナに感染し苦しむ患者。
手探りで治療するしかない医療関係者。
まるで戦争の最前線のようだ。
そこに
誹謗、中傷が生まれることが悲しい。
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自分が行政側の悪役で書かれているので、評価は難しい。最前線で頑張っていた方々からすれば、こういう見方なのかなと、淡々と受け止められる様になっただけ、大分コロナ熱からは冷めてきたのかもしれない、
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コロナウィルス初期から最前線の現場に立つ医師の立場から,ノンフィクションを小説化することで,現場の苦境を淡々と訴える.なぜ,日本という国はシステムが破綻しているのか,はたまた日本という国自体が既に形骸化しているのか.相手の立場に立って想像をする,たったこれだけのことができない,感受性の乏しい民族になぜ成り果てたのだろう.
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文庫本で再読。
『レッドゾーン』が続編であるが、こちらが1年ほどあとの話になる。
その時々の感染症の波の中で起こる医療機関の問題や、人の考え。現場と外の緊張感の温度差。
あとがきからも、作者の葛藤などがうかがうことができるが、いつも前向きな気持ちにさせてくれる作者で、好きです。
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2019年の年末から始まった少しずつ感染拡大してきたコロナウイルス、これまでの出来事がこの本を読んでる中で思い出した。
最前線で戦ってる医療関係者に心より感謝したい。
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現役の医師が書く小説なので、真実味がある。
コロナパンデミックを医者という目線から見ることができて、大変面白い。
それにためになる。
物語も面白い。
続編も出て欲しい、と思ったらもうすぐ出るらしい。読む。
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・どうしても今、医療が伝えておかなくてはいけない想いの話し。
・広く世に知っておいてもらうため、忘れられないため、小説に形を変えた「相模原論文」。これで、何百倍、何千倍の人に伝わる。
・コロナウィルスは病気というより、通り魔に近いかもしれない。通り魔は偶然通りがかった高齢者の腹にするりと包丁を差し込む。刺された方は「え?」という顔をしたままアスファルトの地面に倒れる。別れの言葉を交わすことさえかなわない。
信濃山病院
敷島 消化器科医師
三笠 内科部長
龍田 外科医師、ラガーマン
千歳 外科科長
日進 肝臓内科医師
音羽 内科医師、女性医師
富士 循環器内科医師、最高齢
春日 神経内科医師
筑摩野中央医療センター
朝日遼太郎 呼吸器科責任者、敷島の先輩
平岡 患者
根津 患者
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夏川草介さんの作品は、神様のカルテ、始まりの木と大好きですが。
この作品は、作者が現役の臨床医としてコロナに翻弄されつつも周囲のスタッフと立ち向かっていく、日々の悩み、苦しみ、悲しみ、虚しさ、向こうに見える小さな灯りを信じて歩む姿が生々しく書かれていました。
矛盾を抱えつつ、必死で目の前の患者に向き合うコロナ禍の臨床現場の実態を感じました。
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未知のウイルスであった新型コロナウイルスとの戦い
実際の臨床現場での内容だった
同じような診療をしていた立場であったため、思い出される日々だった
今後 医師を目指す人に読んでほしい一冊だった