人間の営みがわかる地理学入門
著者 水野一晴(著者)
バナナはなぜ安いのか、村はどのようにできるのか、民族は何を基準に区分されるのか・・・・・・農作物と農業、人種、民族、言語、宗教、村落と都市、人口、環境問題といった、世界の...
人間の営みがわかる地理学入門
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商品説明
バナナはなぜ安いのか、村はどのようにできるのか、民族は何を基準に区分されるのか・・・・・・農作物と農業、人種、民族、言語、宗教、村落と都市、人口、環境問題といった、世界の人々の営みについて豊富な写真や図版とともに解説。著者自身が世界各国で体験したエピソードをふんだんに盛り込み、人間の暮らしが地理的環境とどう結びついているのかを具体的に紹介する。さまざまな環境で生きる人々の姿が鮮やかに見えだす、やさしい地理学入門。
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地理と人の動きと、著者の自我
2024/11/18 14:59
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投稿者:ブラウン - この投稿者のレビュー一覧を見る
地理学の知見から、世界各地の作物事情や発展による人々の動きを追う一冊。
入門と言うだけあって大まかな内容だが、著者の体験を交えつつ解説されるトピックは非常に親しみが持てる。人がなぜそのような暮らしになったのか、物事の因果関係を明快に示してくれている点で、入門書として優れていると思う。
だが、著者がときどき自我を取り戻して、シレッと場違いな主張を書き加えてくる点が足を引っ張って、人に勧めにくい。
まず、万人が良識と正しい知識を持てるかのような前提に立ったかのような主張。確かに知識や知恵は文化の垣根を越えて人々を結びつけるキーたりえるだろうが、それを得る機会や身につける能力までをも平等と見なす悪い意味でイノセンスな主張をするのは僭越だと自覚した方が良い。
今日の政治の失策について地理学的知見から批判を加えたくて仕方がないのは結構だが、入門と銘打っておきながら記せる水準の話題ではないでしょう。しかも地理との絡め方が薄味で、結局のところどこかで誰かが言ったような紋切型の批判しかできていないのが読み味の悪さを助長している。