「三体」作者公認の公式二次創作
2022/09/25 14:55
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投稿者:じゃび - この投稿者のレビュー一覧を見る
AAが実は…とかはいかにも二次創作感あってなかなかすごいなと思ったが、本編ではあまり詳細が語られなかった雲天明が見た三体人の文化や外見についてはかなり面白く感じた。作者への感謝と愛が溢れるオチも好き。あと智子の本国での人気がどういうものだったかがなんとなく垣間見えて笑ってしまった。
二次創作の鑑ですね
2022/09/11 21:31
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投稿者:忍 - この投稿者のレビュー一覧を見る
三体3の終盤の流れに納得できないところがあり、フラストレーションを抱いていたのですが、この作品を読んで、ある程度は納得できるようになりました。ラストの仕掛けは、ありがちな流れではありましたが、二次創作者から一時創作者への感謝がストレートに伝わりました。
二次創作のモチベーションは万国共通!?
2023/01/18 04:14
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投稿者:たこい - この投稿者のレビュー一覧を見る
『三体』が好き過ぎた著者がオリジナルで語られなかった要素をオレ補完したら、公式になっちゃった(笑)!?
著者がまえがきで述べる通りの「2次創作」感溢れる傑作。
原作への愛が溢れすぎた「オレ完結編」という点では、インターネット黎明期の古のエヴァンゲリオンファンサイト「日刊アスカ」から生まれ同人誌にまでなったエヴァの2次創作、本田透『夏へノ扉』を懐かしく思い出した(本田氏も後に作家/ライターとしてデビューされたものだった)。
共通するのは、説明のための会話が延々と続く(笑)ところと、原作が描かなかった要素を力技で何とかする構築力かな。
とはいえ、本作には本格SF要素もたっぷりあるので、後のプロのSF作家としての活躍の萌芽はここにもしっかりある。
三体シリーズを思い起こしながら
2022/07/24 10:50
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
「三体」シリーズのスピンオフ作品のようなものかと思い読む。著者が異なるせいか、なんとなくハードSFとしての重厚感はなく、「三体3」でとぎれとぎれであった流れを説明する展開であった。「三体」の話を思い起こせば楽しいのだが、ひとつの作品としては、面白みに欠ける。なんとなく、読み終えたが。
別人が書いたスピンオフ
2022/09/26 04:27
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
普通は、原作者が書くものですが、別人が書いています。もちろん、三体を、読んだあとがこちらを読めばよくわかるのですが、先にこちらを手にした方は、やや、わかりにくいかな……スケールは、大きい作品なのですけど……
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「三体Ⅲ 死神永生(ししんえいせい)」刊行直後(なんと1ヶ月以内!)に当時アマチュアだった宝樹(パオシュー)さんが二次創作として本作をネットで発表。大きな反響となって本家、劉慈欣さんからも公認されて出版されたという。
なんだか、90年代後半から瞬く間にネットで拡散された「僕が勝手に考えたドラえもんの最終回(仮)」のような展開だ(個人的には「三体X」より、ドラえもんの最後のセリフ「のび太くん、宿題終わったのかい?」の方が好き)。傑作の裏ストーリーを二次創作した名作品としては、三谷幸喜の「オリエント急行殺人事件(第二夜)」も素晴らしかった!…おっと、話を本書に戻します。
正直、本作のすべての登場人物に感情移入ができなかった。「本編でないから」という心の壁だけが理由ではない。特に女性、AAとチェンシンの描き方に違和感がある。本編とは別人格の印象を最後まで拭えなかった。セリフ(言葉の選び方)や表情、仕草のどれもが違いすぎる。それに「終章 プロヴァンス」でチェンシンとユン・ティエンミンは再開して欲しくなった。ここまで話を展開しておいて再開はないだろう。しかもチェンシンというキャラクターをぶち壊してしまってる。
…でもまぁ、丹念に作り上げたキャラクターを何の未練もなく「使い捨てる」のは本家の劉慈欣さんも同じだけどね。
しかしこれだけの情報量の二次創作をネットに公開してしまうところに中国の奥深さを感じる(もちろん宝樹さんの才能なんだけども)。
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思っていた以上に同人誌だった!
二次創作だと思えば、どう展開しようがその著者の捉え方なので別にいいんだけど、何も本編と同じ装丁で、厚い本で出す必要はなかったんじゃないか。
同じ訳者・同じ出版社・同じ装丁・作者公認・公式スピンオフ!なら、続編とはいかないまでも、三体本編の世界感に近いものを(勝手に)期待していた。
登場人物の、そんな設定やそんなふるまいは見たくなかったというのが多々あり、著者の宝樹と私の解釈違いというやつなのだろうけど、公式でまざまざと見せられると萎える。
こういう売り方をした出版社の罪だと思う。
(日本訳者あとがきに、vipperとかのノリに近いとあるけど本当にそう。帯に書いておいてほしかった。売れないだろうけど。「中国のネット掲示板発!三体二次創作!○○は実は日本の〇〇似!?」)
逆に三体の面白さは、説明不足だろうが謎が残ろうが、面白くならなそうな場面は潔く一切書かないことなんだと思った。
合う人には合うだろうけど、私は本棚の特等席にある三体の隣にこの本は置かないし、読んだことは忘れようと思う。
(次元と時間のあたりは面白かった。三体と別の短編になってたら、ふつうに楽しめたかもしれない。今まで読んだ宝樹の短編はとても良かったし。)
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今ひとつ。期待しすぎたか。異なる作者のスピンオフ的な作品なので、正式な続編ではない。が、本編の後、雲天明がAAと暮らし、何億年もかけて潜伏者を倒し、少しだけ変わった新しい宇宙で暮らすまでの話。途中の嘘っぽい宇宙論や哲学的な話は鬱陶しくて飛ばし読みした。最後には「三体III死神永生」のあらすじが書かれていた。なぜ最後に?以前「三体」を読んだ時、原作では先頭にあった年表が、日本語訳された時に最後に移動されて残念と感じたが、今回も同じ。なぜコレを最初ではなく最後に持ってくるのだろうか。編集者の意図が不明。理解できない。もったいない。三体が好きだった読者には残念な一冊。
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最後のあなたが書き残してって話はどうなのってなったけどAAと雲天明の話と歌い手の話は大好き
なんかロマンチックだった
あと智子は想像を絶する美女であってほしいから実在の人を持ってこられたのはちょっとね〜どんなに素敵な人でも違うって思っちゃうかも
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三体のあれこれをこう解釈するのか、なるほど面白い!凄い!ってとこと、ファンの二次創作全開だなって読み飛ばしたくなるとこがあった。
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確かに「三体」ファンにとって???となったり、怒りを感じたりする人もいるかもしれない。
そんななか、前書きはとても重要
彼自身が「三体」シリーズの熱狂的ファンでこの作品が作家になる前にネットで公表していたことが、わかる。
宝樹という人の作品は、初めて『月の光』の中で「金色昔日」、次にSFマガジンで「時間の王」
いずれも「ロマンチックな時間SF」だった。
この物語も、無常ともいえる壮大な時の流れの中に、人生の意義や愛情を込めて、精一杯生きることを描く……確かにこの人の作品であると私は感じた。
チョット難しい説明があり、文系脳には辛いところがあったけど、本家とはまた違った味わいで楽しむことができた。
これからも注目すべき作家。
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「三体」後を描いた“本格的な”二次創作で、その世界観は本家レベル、いやある種それ以上にぶっ飛んでいる。本家を受けてのストーリーなので、どうしても説明口調な場面も多い(あの時は実はこうだった的な)し、最後はなんだか上手くまとめすぎた感もあるけど、それなりに楽しめます。でも本家超えのドキドキ感はないので、あくまで期待しすぎず、気軽に読むのが吉。
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三体には本編だけでなく外伝にも想像を超えられました!!
本編より頭使ったかも
一般人には難しい内容で読みやすいとは言えないけれど、読めば読むほどしっかりリターンをもらえる感じ
また三体ロスになる〜
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単体で見るとスケールの壮大さなどからくるセンスオブワンダーは刺激されて悪くない
だけれども『三体』として考えると本編で"余白"として描かれなかった部分に無理矢理に詰め物をされた様な気持ちになってしまった
三体シリーズとして無理に読む必要がある一冊では無いと思う
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最初は自身の中に出来上がっていた「三体」の登場人物像や感情と食い違う感覚もあったが、著書が語る通り熱烈なファンとして謎を説明しようとした「三体」宇宙のありうべき無数の可能性のひとつとして読み進めると非常に面白かった。
主には第一部の雲天明と艾AAのプラネット・ブルーでの日々。第二部の宇宙の真実と雲天明の存在理由。第三部の歌い手の母世界。他にも終章とあり、「三体」本作よりもSF要素の強さや難解さを感じるくらいだった。艾AAの前世や大宇宙の真実、王と歌い手、捜索者と潜伏者、低次元化と次元逆転、5キログラムの物質などなど盛りだくさんで大いに楽しめる内容だった。本編の虜になった方なら一読の価値あり。しかし、雲天明の翻弄される境遇というか最重要度合いというかに感服。