日記力 『日記』を書く生活のすすめ
著者 阿久 悠
テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、インターネット……。情報が氾濫する時代、逃してはいけない大切なことをメモにとる。日記を書くとみずみずしい感性を失わない。自分なりに、情報を自由...
日記力 『日記』を書く生活のすすめ
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商品説明
テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、インターネット……。情報が氾濫する時代、逃してはいけない大切なことをメモにとる。日記を書くとみずみずしい感性を失わない。自分なりに、情報を自由に書く、新しい日記の書き方!
●日記を書き続けることで、変化してきたのはどんなことかというと、敏感になったことでしょう。それまでなら「まあ、たいしたことないや」と思っていたことが、「気にしたほうがいい」と感じるようになったこと。反対に、気にしていたことが「今日はこういうことがありました」でいいだろう、という考え方をするようになったのもあります。
僕が成熟することでの変化であったり、他の変化であったりします。それを隠そうとしても、毎日書き続けることで、それを見れば出てくる。だからといって、それが正解とはいえない。
日々の変化というのは、日記を書き続けることで、若返る、みずみずしい感性を保ち続けることであり、日記を読み返すことで、感性の衰えを感じることでもあります。
<日記力『日記』を書く生活のすすめ>
●インターネットでは拾えない情報
●訃報記事は過去の復活
●今日でなければ無意味なもの
●日記憲法5ヵ条
●時代を俯瞰する目
●アンテナの磨き方
●昨日と今日の微妙な変化
●日記の若返り効果
●120日坊主から始めよう
●遺言と自分史
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アンチロマンからの逸脱
2007/08/19 22:30
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:北祭 - この投稿者のレビュー一覧を見る
阿久悠氏が日記を書く上で貫いていたのはアンチロマンという姿勢であった。
自画像や心情を書かないという姿勢である。
それには理由があった。
かつて阿久悠氏は、日記に自画像を書いていた。すると、日記がまるで鏡のように歪んだ顔を映し出してしまい、書けば書くほど沈んでいったのだという。それが嫌で、自分にしかないアンテナにふれたことをニュートラルに書き綴ることを信条としていた。
二〇〇一年の夏、阿久悠氏はガンの告知を受けた。
たまたま受けたCTスキャンによって発見されたのだという。
その次の年から、阿久悠氏の日記に変化が現れる。
無意識のうちに生命を優先し、遺言を意識しているように。
それは、アンチロマンからの逸脱であった。
阿久悠氏は本書を通じてアンチロマンとしての日記を語っている。
しかし、せっかく語った話を全部否定してしまうかもしれないのに、アンチロマンでは終らなかったことを告白したのであった。そこに阿久悠氏の真の姿をみる。
本書は、日記の書き方の一般論として読むことはできない。情の塊のような詩を創ってきた人であればこそ、アンチロマンの日記を活かすことができたのだという、そのことを抜きには語れない、阿久悠氏だけの日記論である。
阿久悠氏は、目にした訃報をすべて日記につけていたという。それは、故人の生き様や生きてきた時代を思い出させてくれる。阿久悠氏は、それをロマンといった。