世襲制トライアングル 上
著者 林史也(著者)
ずっと三人でいられると思ってた。かつて藤木光太郎と親友の梶原は、冬子を巡り奇妙な三角関係にあった。だが、その関係は突然終わる。梶原が姿を消したからだ。何故、梶原は消えたの...
世襲制トライアングル 上
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商品説明
ずっと三人でいられると思ってた。かつて藤木光太郎と親友の梶原は、冬子を巡り奇妙な三角関係にあった。だが、その関係は突然終わる。梶原が姿を消したからだ。何故、梶原は消えたのか。妻となった冬子は、本当に自分を愛しているのか。中年を迎えても苦しむ光太郎だが、故郷での思いがけない出会いが、彼を青春時代へと連れ戻す。世代を超えた三角関係を描く、大人のためのジュブナイル。
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一本の映画を観終えたような読後感
2022/10/23 12:17
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しょう - この投稿者のレビュー一覧を見る
同じ女性を好きになり、交際関係になった後も堂々と間男として二人の間に入ってきて、
緊張感のない不思議な三角関係が続く中、突如として目の前から消えてしまった親友、
そんな親友に負い目を感じたまま、女性との結婚生活を過ごす主人公、
不思議な三角関係の渦中の存在になる女性
親友がいなくなったことで突如として終わりつつ、燻ったままの三角関係が、偶然遭遇した親友の息子の存在により、穏やかに、けれど大きく動き出す物語。
三角関係という危うい人間関係になりかねない題材でありながら、
優しく、穏やかに、けれど確かに燻っていた関係性に終止符を打つ様に、ついつい涙腺が緩んでしまいました。
なぜ親友は自分達の前から去ってしまったのか、彼から彼女を奪ってしまったのではないか、その謎が解けていく時に感じる切なさや、何よりさわやかな読後感をぜひ味わってほしいです