- 販売開始日: 2022/10/21
- 出版社: 新書館
- レーベル: 新書館ディアプラス文庫
- ISBN:978-4-403-52558-2
普通<ベータ>の恋人
男性オメガの有は、つき合って七年になるベータの恋人・道隆と同棲中。いまだ発情抑制剤を手放せなくても、一緒にいられれば幸せだった。そんなある日、有は道隆とつき合う前に一度だ...
普通<ベータ>の恋人
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商品説明
男性オメガの有は、つき合って七年になるベータの恋人・道隆と同棲中。いまだ発情抑制剤を手放せなくても、一緒にいられれば幸せだった。そんなある日、有は道隆とつき合う前に一度だけ関係を持ったアルファの嘉納と再会する。彼は有が仲間と立ち上げた会社への支援を取りつけた投資集団の代表で、有のことを忘れていなかった。道隆のことが好きなのに、嘉納と会うごとに強制的に発情を促され苦しむ有だが……?
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予想外に面白い
2023/05/07 16:49
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:KoLe - この投稿者のレビュー一覧を見る
オメガバースの常識を超えたお話に、さすがだと唸ってしまいました。そうか、こういうパターンもあるのだ。ドキドキさせられる場面もすてきですし、明るい明日が見えるエンディングでしたのでとても読後感が良かったです。
「同棲して五年が過ぎ、ーーーそして『一度だけ寝たことのあるアルファ』が現れた。」本文より。
2023/01/08 11:14
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やまだち - この投稿者のレビュー一覧を見る
「トライアングル・オメガバース・ロマンスv」帯より。
ネタバレがあります。
●大手化学メーカー勤務の営業でβの攻め・保住道隆
●在学中にサークル仲間と起業した会社「タスク」の社長でΩの受け・八束 有
●投資集団「K&G」の代表でα・嘉納統也
○前半は受け視点、後半は攻め視点
同じ大学、同じ学部でバレーボール部の道隆と情報技術部の有は倉庫の備品整理が縁で知り合い、恋人同士になって卒業後は同棲しているβとΩのカップル。子どもは作れないし、有は発情を薬で抑えなくてはなりませんが、それでもふたりは愛し合い幸せでした。ところが、資金繰りに苦労していた有の会社を支援してくれることになった会社の代表は、有が20歳のときに一度だけ関係を持ったアルファだと判明。その彼、嘉納と有は思いがけず再会してしまい・・・
パラレルな近未来の日本を舞台にしたオメガバースものです。雑誌掲載された本編と、その後の書き下ろしを収録。
α×Ω←αの三角関係はよくありますが、こちらはすでにカップルとなり同棲しているβ×Ω。そこにΩの初エッチの相手で運命の番かもしれないαが好敵手として登場。さあどうなる!と、ヘタレな私はドキドキし過ぎて雑誌掲載時は読めませんでした。
でも文庫化を機に思い切って読んでみたら、やっぱり切ない〜!誰も悪くないし誰も責められない、グッとくるお話でした。読んでよかったー。
救いになったのが嘉納にもお相手が出来たことです。不器用な人だけに、伊吹と幸せになってほしい。
イラストは市川けい先生です。文章の邪魔をしないシンプルさがいい。
店舗特典ペーパーは伊吹視点による、「五月の庭」と「ダブルデート」のあいだのエピソード。
答えの出ないなぞかけ
2022/11/03 18:39
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:M★ - この投稿者のレビュー一覧を見る
地味なテーマ。挿絵も地味目。
愛の価値観をどこにおくか? 本能の引力か、精神的な安らぎか?
Ωxαと、Ωxβの比較のような粗筋。
若い間は、今世の世間でも、Ωxαのように本能で求め合うけど、
老いて枯れたら、
子孫を残す本能より、精神的な結びつきのほうが安らぐ
・・でも二人は未だ若い、どうなるんだろう?
BLだけど、この件の答えは夫々だし、答えの出ないなぞかけだと思う。
この物語の4人は、子孫に拘らない生き方を選択。
じーんときた
2022/09/26 08:01
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のりのり - この投稿者のレビュー一覧を見る
オメガとアルファは本能にあらがえないで、くっつけば上手くいくという話が多い中で、これはタイトル通りベータを恋人に選んだオメガと、その相手のベータ、アルファたちの葛藤のお話。
身体と心が求めるものが違うのはつらいと思う。でも、なんとか本能にあらがって心の求めるベータのもとへ帰るところがとても感動した。ベータの道隆も、アルファにはかなわない、とあきらめるのではなく、やはり運命にあらがったからこそつかめた二人の勝利だと思う。
アルファの方も、実は誠実な人なので、後半で救済っぽい流れになって良かった。そして実は鈍感なのがクスッと笑える。
すごく良いお話だった。