- 販売開始日: 2022/10/20
- 出版社: 朝日新聞出版
- ISBN:978-4-02-251840-8
砂漠と異人たち
著者 宇野 常寛
情報社会を支配する相互評価のゲームの〈外部〉を求め、「僕」は旅立った。そこで出会う村上春樹、ハンナ・アーレント、コリン・ウィルソン、吉本隆明、そしてアラビアのロレンス――...
砂漠と異人たち
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商品説明
情報社会を支配する相互評価のゲームの〈外部〉を求め、「僕」は旅立った。そこで出会う村上春樹、ハンナ・アーレント、コリン・ウィルソン、吉本隆明、そしてアラビアのロレンス――。20世紀を速く、タフに走り抜けた先人の達成と挫折から、21世紀に望まれる主体像を探る「批評」的冒険譚。
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今後あるべき生き方とは
2023/02/10 18:35
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かばおじさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
承認欲求に支配された現代社会を乗り越える2020年代(あるいはそれ以降)の主体のあり方を論じた本著。
相互評価ゲームを離脱し自由な主体を獲得する方法として、多様な視点から課題意識を持って物事を考えること、砂漠よりも多様性・偶然性を備えた「庭」を作ることなどを挙げ、それらの要素として多様性や人とのつながり、自己変容などのキーワードを挙げるがどれも凡庸でありきたりな印象を受けた。
承認欲求に支配された現代の虚無感や閉塞感など、共感できるだけにどんな主体性が提示されるかと期待したがやや肩透かしだった。
(具体的な活動として物書きと批評活動を提示されても、、また歴史に「見られる」というのも意図は理解できたがしっくりと来なかった)
ボリューム的にも中盤のロレンスと村上春樹の分析に紙幅が割かれており、後半の結論部分が駆け足だったため、全体としてまとまりに欠ける印象。
著者の問題意識には共感するし、前半の「旅行記」は面白かったので、『モノノメ』の中でも良いので肩肘張らない旅行記を読んで見たい。