後宮の禁書事情
大陸を支配する大蒼国。超難関の科挙を突破し、念願の官吏となった幽求を待っていたのは、あやかしの相手をする部署『?部』。怪力乱神禁止令によって怪異の存在しないこの国で、出世...
後宮の禁書事情
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商品説明
大陸を支配する大蒼国。
超難関の科挙を突破し、
念願の官吏となった幽求を待っていたのは、
あやかしの相手をする部署『?部』。
怪力乱神禁止令によって
怪異の存在しないこの国で、
出世の道を閉ざされたと絶望した幽求の前に現れる少女・凛麗。
年端もいかないこの少女が自分の上司だと知った時、
幽求の波乱に満ちた後宮生活が始まった――。
怪力乱神禁止令により、
あやかしに為す術のない大蒼国の後宮で、
怪異に挑む少女・凛麗と青年官吏・幽求の物語。
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作者の知識量がすごい
2022/12/26 01:59
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
怪異などの不思議なことは存在しないとされ、そういう話をしたものは罰せられる国で、科挙を首席通過した新人官吏が配属されたのはあやかしに対処する新設部署。
自分より年下に見える少女上司や個性的な同僚に振り回される青年の物語。
個性的なキャラクター達が怪異事件に挑み解決していく話は多くあれど、そのキャラクター達全員が妖力や霊力といった特別な力も、見鬼の才能があるといったこともないというのは非常に珍しく興味深かった。
そしてなにより退治法、解決策がすごい。
膨大な知識で対処法を探るという手法は見事。
舞台は中国史中の架空の国家のようだが、歴史上実存した国名が多数引用されるので読みながら不思議に思っていたけど、作中で引き合いに出された書物達はすべて実在していたことがわかって驚いた。
著者の莫大な知識量に恐れ入る。
情報の提示も伏線の回収も過不足ない感じで読後は心地良く、続編が出るのならぜひとも読みたい。
人とあやかし
2023/01/22 21:25
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
官吏となり出世を目論む主人公が、怪力乱神禁止令下で怪異を扱う後宮の「祝部」に配属され、自慢の知性と個性的な仲間に助けられ退治していく中華ファンタジー。
柔和ながらも野心家の主人公と子供のような上司の凸凹コンビが、互いを尊重し頼り合う過程が微笑ましい。予想外の「禁書」の存在や、視点を逸らす巧妙な伏線がスカッと痛快。
登場人物の背景など気になる点が沢山あり、希望の光が見えてきた幽求と母の今後の展開には特に興味がわいた。