マンガでわかる実践MOT！

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　これからはプロダクト・イノベーションの時代という設定が既に古い印象を受けたが、MOTとはどのようなものかを知りたかったため、マンガで概要を学ぶことができたと思う。ただ、言葉の定義が本文中と図中で異なっているなど、個人的には読みにくく感じた。著者以外のMOTの書籍でも勉強してみたいと思う。

1. MOTって何？役に立つの？イノベーションとは？
・プロダクト・イノベーションの時代：既存製品の改良の時代→イノベーションの時代
・このパラダイムシフトに対応する方法論が実践的なMOT（技術経営）
・MOT：イノベーションのための技術マネジメント（新規事業の創出・展開）、MBA：経営学修士（既存事業をベースにした事業拡大）
・R&Dマネジメント（インベンション（発明））の範囲は魔の川（著者定義）（研究～開発）を越えること、実践MOT（イノベーション）の範囲は死の谷（開発～事業化）を越えること、MBA（ビジネススクール）の範囲はダーウィンの海（事業化～産業化）を越えること
2. 研究開発テーマの選定、評価の課題の見直しとMOT推進プロジェクトの進め方
・テーマの選定：既存事業部での改良研究・開発（A型）、社会価値系の事業展開、（B型）、未来投資型のイノベーション（C型）
・MOTの役割：新規事業につなげるための研究・開発の戦略を立案し、実行すること→イノベーション
・イノベーションのステージ：新しい価値を生むステージ
3. 技術のマネジメント
・ローテク（基盤技術：自社の既存技術）を使い、ハイテク（先端技術：完成度が低く不確実性が高い技術）と組み合わせて新規商品として実現
4. MOTマーケティング
・ハイテク製品を売りたい場合は、まずは市場の入口にいるハイテクオタク（イノベーター）やビジョン先行派（アーリーアダプター）がターゲットになる（MOTマーケティング）
5. ロードマップ
・ビジョン（ゴールの仮説）を明確にし、他者と共有するためにつくる
・まずは足元のマイルストーンから始める
・ロードマップは戦略、スケジュールは戦術でアクションプラン
・事業ロードマップ、製品ロードマップ、技術ロードマップを統合化し、アクションプラン（研究開発テーマの目標スケジュール）につながる
6. プロジェクト・マネジメント
・HOW型（エンジニアリング型：効率追求型）とWHAT型（イノベーション創出型：確率向上型）
・プロジェクト・マネジャー（PM）の役割：プロジェクトの目標と行動の方向を明確にすること
7. 知的財産マネジメント
・経営・事業・技術戦略と知財戦略の統合化
・MOTにおける知財の価値は事業の早期成立
8. オープン・イノベーション
・MOTでは顧客価値をベースにしたプロダクト・イノベーションが大切→相手との連携（共創・協創）「オープン・イノベーション」というパートナー型への発想の転換が必要
・未来の顧客価値をベースに考えていくことが実践MOTの本質
・共創と協創によるオープン・イノベーションで新規事業を創出　→　やらない時に失われる価値リスクを回避
9. MOTを実践する人々、起業家精神　～　エ���ローグ
・MOTとはイノベーションのマネジメント（研究・開発・事業化まで。産業化からはMBAの範囲）
・MBAの扱う範囲は、商品や顧客が明確になったところ（キャズムを超えるタイミング）
・MOTの扱う範囲は、不確定な中での事業立ち上げ。研究から不連続的な事業化まで不確定な中での「技術を商品まで移行させる」プロセス（イノベーション（革新）という言葉が大切）